Contents
「カジュアル面談のメリットって何があるの?」「カジュアル面談と面接って何が違うの?」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事ではカジュアル面談のメリットを紹介します。
カジュアル面談の実施は、企業・求職者双方にとってメリットです。適切に行うことで、大きな効果を上げられるでしょう。実施の際に知っておきたい手順・流れの他、注意点も解説しています。
カジュアル面談のメリット
カジュアル面談は多くの企業が取り入れている選考行程の1つです。導入される背景には、以下の3つのメリットが関係しています。
- ミスマッチを防止できる
- 潜在層にもアピールできる
- 求職者との関係性を作れる
ミスマッチを防止できる
カジュアル面談は、採用担当者と求職者が直接会って話します。相互理解を深める目的で実施するため、ミスマッチを防止できます。選考前に実施することで、以下を共有できるからです。
- 仕事内容
- 価値観
- 希望
- 重視していること
これらが1つでもズレると、早期退職や選考辞退に繋がります。カジュアル面談は、原因を潰すため、ミスマッチの防止へと繋がります。
潜在層にもアピールできる
カジュアル面談は、志望度の低い層からの関心を得られるきっかけとして使えます。種を捲いておくイメージですので、潜在層へのアピールとしても期待できます。
更に企業のイメージ向上にも繋がるため、以下の内容を盛り込むとなお効果的です。
- 企業の魅力
- 今後の方針
良い印象を持ってくれれば、そのまま選考に進んでくれる可能性が高くなります。選考辞退となっても、転職者として応募してくれることもあるでしょう。
将来の採用活動に向けての取り組みとしても期待できます。
求職者との関係性を作れる
カジュアル面談は、採用担当者と求職者がカジュアルに会う機会です。面接よりもフランクなため、関係性作りにおいてもメリットが大きい方法となっています。
選考において採用担当者と求職者との関係性は重要です。採用候補として最後まで残った場合、関係性で選ぶ可能性もあります。
単に選考だけしていては、相手と良い関係性を作れません。求職者との関係性作りで悩んでいるのであれば、カジュアル面談はぜひ導入したい方法です。
カジュアル面談を実施して採用に成功した事例2選
カジュアル面談は多くの企業が導入・実施しています。ここからは、実施して採用に成功した事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
株式会社椿本チエイン
株式会社椿本チエインは、チェーン事業を中心に展開する世界的企業です。特に産業チェーンとタイミングチェーンでは世界トップシェアを誇ります。
そんな株式会社椿本チエインが課題としていたのは、地元以外の高学歴学生の獲得でした。学生に認知されていないこともあり、母集団形成が難しい状態だったのです。欲しい人材になかなかアピールできない状況から脱却できずにいました。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社が求める人材に直接アピールを開始します。
欲しい人材に対して興味を持ちそうな情報を書いてオファーを送った結果、良い反応を多くもらえるようになりました。すぐにカジュアル面談を実施したところ、前のめりな学生が増えたのです。
また、興味の無い学生に対してもカジュアル面談の効果があり、内定まで進んでくれました。人事と学生では無く、先輩と後輩のような形で面談をした結果、採用に成功した良い事例です。
参考記事:これまで苦戦していた関東圏の学生の採用に成功!採用活動の効率化にも貢献
フクシマガリレイ株式会社
フクシマガリレイ株式会社は、業務用冷凍冷蔵庫などフード機器を取り扱う専門メーカーです。近年は医療理化学分野にも進出しています。
そんなフクシマガリレイ株式会社が抱えていたのは、母集団形成と内定辞退率の上昇です。コロナ禍の影響も受け、学生との接点をなかなか作れずにいました。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社が求める人材に直接アプローチを開始します。
取り組んだのは、内定辞退率の低下を目的としたカジュアル面談です。登録情報から学生の選考を把握し、事前に準備をして臨みました。面談では、選考や能力よりも「入社してできること」「やりたいこと」を持てるような内容を意識し、学生が話しやすい雰囲気を作ったのです。
結果、学生の不安を払拭でき、自社が求める人材の採用に成功しています。
参考記事:「就活の変化を痛感!競争率の高い“理系人材”にミスマッチのないオファーを実現」
カジュアル面談の手順・流れ
カジュアル面談を実施する際に気になるのが、手順・流れです。ただの雑談ではなく、お互いに実のある内容にするためには、手順が何よりも大切になってきます。
企業それぞれの手順や方法はありますが、まずは基本的な以下の流れを押さえておきましょう。
- 事前準備をする
- 実施時にまず自己紹介をする
- カジュアル面談の目的を説明する
- 参加者の状況を把握する
- 企業説明をする
- 参加者からの質問に答える
- 当日中に案内を送る
Step1.事前準備をする
カジュアル面談を実施するにあたって、まずは事前準備をします。面接ではないので、準備するものは以下でOKです。
- 面談で使う資料
- 参加者への質問内容
- 同席可能な従業員に打診
資料を準備したら、参加者に送付しておくようにしましょう。あらかじめ基本的な情報を渡しておくことで、面談をスムーズに進められます。
また、実際に働いている従業員が同席すると、参加者が持つイメージをより具体化できます。リアルな情報を求めている参加者には刺さるため、効果的に活用してください。
Step2.実施時にまず自己紹介をする
カジュアル面談が始まったら、まずは自己紹介をしましょう。お互いがリラックスして臨むことが大切だからです。
カジュアルと名前がついていても、参加者は緊張しています。まずはリラックスできるよう、自分から口を開いてください。
この際、「失言を咎められることがない」と伝えておくと、よりリラックスして話してくれるようになります。
Step3.カジュアル面談の目的を説明する
自己紹介が終わったら、次にカジュアル面談の目的を説明します。特に以下は重要です。
- 選考には関係ない
- 相互理解が目的
これらは必ず伝えてください。カジュアル面談の意図が正しく伝わっていないと、面談の目的を達成できない可能性があるからです。
双方にとってメリットがあるよう、まずは認識をすり合わせるところから始めましょう。
Step4.参加者の状況を把握する
次に参加者の状況を把握します。参加者の状況によって必要な情報が異なるためです。例えば以下のパターンが当てはまります。
- 就職・転職活動中である
- 企業の情報収集をしている
- 就職について考えている段階である
こうした情報を把握しておくことで、適切な情報を提供できます。お互い実りの多い面談にするためにも、参加者のニーズは掴んでおきましょう。
Step5.企業説明をする
参加者の状況を把握したら、次に企業の説明を行います。ニーズに合わせて自社の訴求ポイントをアピールすると良いでしょう。例えば以下の情報です。
- 業務内容
- 製品の独自性
- キャリアパス
- 労働条件
- 労働環境
コツは一息で説明しないこと。適宜質問があるかを確認し、反応に合わせて説明内容を変えます。企業を魅力的だと思ってもらうための時間なので、しっかりアピールしましょう。
Step6.参加者からの質問に対応する
企業説明が終わったら、最後に再度質問があるかを確認します。「仕事以外でもOK」とすると、より質問しやすくなるためおすすめです。
職場見学を実施しているのであれば、このタイミングで参加してもらう方法もあります。好感を持って帰ってもらえるよう、適切にフォローしましょう。
Step7.当日中に案内を送る
カジュアル面談は、実施して終わりではありません。終了後、当日中に選考への案内について連絡しましょう。熱がある内に連絡することで企業の印象が強く残り、応募意欲が高まる可能性があります。
参加者はほとんどの場合、複数の企業に応募しています。他社よりも印象に残るためにも、早めのフォローが重要です。
カジュアル面談の注意点
カジュアル面談を実施する際、注意しておきたいポイントがあります。特に以下の2つは重要なので、気をつけましょう。
- 選考の場にしない
- 自社の現状を正確に伝える
選考の場にしない
カジュアル面談は、あくまで面談の場です。選考の場にしてはいけません。参加者が少しでも選考の場だと感じると、一気に不信感を抱いてしまいます。特に以下には要注意です。
- 志望動機を聞く
- 質問攻めにする
- 合否を伝えない
どれもカジュアル面談には相応しくありません。相互理解を目的とする機会なので、選考に通じる質問はしないように意識しましょう。
自社の現状を正確に伝える
面談では、つい自社の良い部分ばかりを伝えたくなってしまいます。ですが、それだと候補者が不信感を抱きかねません。自社の現状を正確に伝えましょう。例えば、以下のような情報です。
- 自社が抱えている課題
- 自社の弱み
こうした弱い部分を見せることで、参加者との心理的距離感が縮まります。自社に魅力を感じてくれる可能性も高くなるでしょう。
更に、課題や弱みと関連づけて解消法をなどを提示し、参加者との関連性をほのめかす方法もおすすめです。
カジュアル面談をするならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
カジュアル面談は、採用担当者と求職者が直接会って話す機会のことです。相互理解を深める目的で実施するため、ミスマッチの防止や潜在層へのアピールといった効果に期待できます。ただし面接ではないため、選考を強く押し出しすぎないように注意しましょう。
理系学生の採用でカジュアル面談を考えているのなら、ダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。自社が欲しい人材に直接アプローチできるため、カジュアル面談を実施しやすいサービスとなっています。『TECH OFFER』が気になる方は、以下より資料をダウンロードできますので、合わせてご確認ください。