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新卒採用において、ミスマッチの防止は重要なミッションです。ミスマッチによる内定辞退や入社後の早期離職は人材的にもコスト的にも手痛いダメージです。
新卒採用のミスマッチを防止する策として、グループディスカッションによる選考は有効な方法といえるでしょう。グループディスカッションでは、協調性や主体性など多くの素養が確認できるためです。グループディスカッションの有効性を理解している一方で、グループディスカッションにどのようなテーマを選べばよいかわからない方も多いでしょう。
グループディスカッションのテーマは主に5つのタイプがあります。各々のテーマに特徴があるため、見極めたい素養にあわせて選択するとよいでしょう。
本記事ではグループディスカッションのテーマを解説いたします。
グループディスカッションでマッチ度の高い新卒採用の見極めるポイント
グループディスカッションで、学生を評価する際のポイントは以下の6つになります。
- コミュニケーション能力
- 主体性
- 協調性
- 論理的思考力
- 適応力
どの項目をより重視するかは各企業の”色”が現れる部分です。
重視した評価ポイントは、企業が高く求めている素養になるからです。
例えば、ベンチャー・スタートアップ企業が求める人材は主体性と高い適応力になるでしょう。
コンサルティング会社であれば、論理的思考力やコミュニケーション力、主体性などです。
よりマッチした人材を採用するには、評価ポイントの中でも重視したポイントで見極めるとよいでしょう。
コミュニケーション能力
グループディスカッションにおいて、最も評価しやすいポイントはコミュニケーション能力ではないでしょうか。
お互いの意見や意思の確認、意見の相違などを話し合いで解決する能力は業務を行う上では欠かせないスキルでしょう。
コミュニケーション能力というと話す能力がメインと考えられますが、聞く能力も立派なコミュニケーション能力です。
しっかりと周囲の意見を聞いているかも評価の対象とするとよいでしょう。
主体性
物事を自ら解決、進めていこうとする主体性もグループディスカッションで確認ができます。
議論を積極的に進めていこうとする姿勢は、仕事にも現れます。
昨今のビジネスは正解が不明瞭となりつつあるため、自身で導き出した結論や仮定を基に、物事を進めていく姿勢が欠かせません。
何事も積極的に進めていく学生はスキルや知識が身につくのが早く、一人前に育つスピードも早いでしょう。
協調性
グループディスカッションでは、グループで協力して成果や結論を出す必要があります。
業務に欠かせない協調性もグループディスカッションで評価が可能です。
特に業務のオンライン化が進む昨今では、社外の方もプロジェクトに参画する機会が非常に増えています。
プロジェクトを成功させるには、あらゆるタイプの方と上手に働く必要があるため、協調性はより重要な素養になりつつあります。
論理的思考力
不確実なことが多い現代では、論理的に答えや仮定を導き出す力が必要とされています。
運や勘といった不確実なものに頼るのではなく、少しでも正解に近づくような論理性が求められているのです。
グループディスカッションではグループメンバーはもちろん、評価側も納得するような結論を出す必要があります。
論理的にも矛盾のない結論を導き出す必要があるためには、論理的思考力が欠かせません。
各メンバーが発表する内容に耳を傾けて、論理的思考力が備わっているのかをチェックしましょう。
適応力
環境に適応する力も今や欠かせない能力といえるでしょう。
特にビジネスの環境変化が激しい時代なので、適応力も評価すべき能力です。
グループディスカッションでは誰がどのようなタイプの人物かわからない中で進める必要があります。
お互いが手探り状態の中で、状況を判断して、即座に役割をこなす必要があるため、グループディスカッションでは適応力が欠かせません。
各グループ内での立ち振る舞いは、適応力の高さとして現れるので評価ができるでしょう。
グループディスカッションのテーマ5選
グループディスカッションで使われる主なテーマは、以下の5つのタイプになります。
- 自由主張型
- 課題解決型
- 企画立案型
- 討論型
- 選択型
どのタイプのテーマを選ぶかはチェックしたい項目次第ですが、1つ注意点があります。
注意点としては、グループディスカッションのテーマは知識量で差が出ない内容にしましょう。
例えば、1950年から2022年までのプロ野球歴代優勝チームから見える傾向と理由を答えよというテーマを与えたとしましょう。
仮にグループ内に野球に詳しい方がいたら、知識のある学生を中心に議論が進むのは明白です。
野球の知識がない学生は、発言ができないかもしれません。
上記のように知識量で差がつくテーマでは、正しくグループディスカッションが成立しない可能性があります。
グループディスカッションは議論を進める過程をメインに評価する選考方法です。
知識量で発言量が大きく変わるようなタイプのテーマは選ばないようにしましょう。
自由主張型
自由主張型は正解のない問題を与えられ、グループで解決策を求められるテーマです。
以下のようなテーマが自由主張型になります。
- 円滑に仕事を進めるためには、何が必要か
- 未来の車はどのような形か
- 次に流行るサービスとはどのような形態か
正解がないため、多くの意見が出やすいことから、お互いの主張をまとめる論理性の高さがチェックできるテーマです。
課題解決型
課題解決型とは、与えられた問題の解決策を話し合うテーマです。
以下のようなテーマが課題解決型にあたります。
- 自社の認知度を上げるには、どうすればよいか
- 自社の売り上げを上げるには、どうするべきか
- 自社製品をより差別化する方法は何か
自由な意見が数多く出る中で、自身の考えを短時間で構成・発信する力をチェックできるテーマです。
企画立案型
企画立案型とは特定の企業や団体を取り上げ、新しい企画を考えるテーマです。
以下のようなテーマが企画立案型にあたります。
- 東京ディズニーリゾートに新しく追加すると、さらに盛り上がるイベント・アトラクションを考えてください
- Jリーグの集客数をさらに伸ばす施策とは何か
- 星野リゾートグループが、さらにインバウンド需要を取り込むための戦略を考案してください。
企画立案型はアイデアをどんどん出す中で取捨選択をして、結論にたどり着くテーマです。
主体的に意見を出せるかを評価するには、うってつけのテーマになります。
討論型
討論型とは賛成・反対のようにあらかじめ役割が与えられた上での話し合うテーマです。
以下のようなテーマが討論型にあたります。
- 消費税はなくした方がよいのか
- 子どもに勉強するように言いつけるべきか
- 免許制度に年齢の上限は設けるべきか
討論型は自身の意見に関わらず、賛成派・反対派のように役割が固定されます。
自身の役割に相応しい意見を出せるように適応する力が確認できるテーマです。
選択型
選択型は二択もしくは三択の選択肢が与えられ、グループ全員で1つの選択肢にまとめるテーマです。
以下のようなテーマが選択型にあたります。
- 日本で住みやすい街は東京・大阪・北海道のどれか。
- 売り上げを上げるにはどこに費用をかけるべきか、広告費or製品開発?
- じゃんけんで勝ちやすいのは「グー」「チョキ」「パー」のどれか。
選択肢に絶対の答えはないため、グループ内で協調して意見をまとめる力が評価できます。
マッチ度の高い学生へのアプローチ・採用を実現できた事例
グループディスカッションは学生が持つ素養を見極められる有効な選考方法です。
グループディスカッションを通すことで、自社にマッチした人材かを見極められるでしょう。
グループディスカッション以外にも自社にマッチした人材を選考する方法があります。
例えば、テクノロジーの活用です。
テクノロジーを活用すれば、選考以前の段階から自社にマッチした人材のみにアプローチが可能です。
テクノロジーを活用して、自社にマッチした学生へアプローチや採用に至った事例があります。
以下の3社では自社にマッチした学生のアプローチ・採用を実現しています。
- 伸和コントロールズ株式会社
- JCOM株式会社
- 株式会社柊ソフト開発
マッチング機能を持つツールで希望の学生へのアプローチに成功【伸和コントロールズ株式会社】
伸和コントロールズ株式会社は精密温調装置のメーカーとして、様々な業界に製品を提供している企業です。
同社としては入社後のミスマッチが多く、早期の離職が多い点を課題にあげていました。
現場のニーズとマッチした人材を採用できるツールはないかと模索していたところ、ダイレクトリクルーティングに出会いました。
ダイレクトリクルーティングは同社が求める条件にマッチした人材だけにアプローチがおこなえるため、導入を決定。
マッチング機能を持つ同ツールを導入後は、希望した学生へアプローチに成功しています。
今まで出会ったことがない学生にも出会うことができ、成果が徐々に上がり始めています。
参考:全国の学生にアプローチ!これまで出会えなかったターゲット学生の母集団形成に成功
企業からのオファーで専門性の高い学生の採用を実現【JCOM株式会社】
JCOM株式会社はメディア事業を中心に、チャンネルの運営や映画配給などをおこなう企業です。
専門性の高い学生の採用を目指していましたが、応募がなく、母集団の形成を課題としていました。
企業としての知名度は決して低くはない一方で、専門的なスキルを持つ学生からの応募は少ない状況でした。
同社では専門性の高い学生に直接オファーできるダイレクトリクルーティングの導入を決定。
企業からのオファーがきっかけで、学生側の志望度があがり、希望する学生の採用を実現しています。
攻めの採用媒体でミスマッチの少ない採用を実現【株式会社柊ソフト開発】
株式会社柊ソフト開発は通信や画像、音声の分野で大手メーカーに向けたソフトウェアを開発している企業です。
活用していた採用媒体では採用後のミスマッチが多く発生しており、また年々応募者数も減少している点を課題としていました。
自社によりマッチした人材をより多く採用することを目指し、同社では適切な採用手法を探していました。
同社は条件に合致した人材へ企業からアプローチできるダイレクトリクルーティングを導入し、攻めの採用に方針を転換。
攻めの採用媒体への変更により、コンスタントな内定を実現しています。
参考:今までアプローチすることが出来なかった優秀な理系学生の採用に繋がり、効果を実感
マッチ度の高い新卒採用なら『TECH OFFER』
グループディスカッションを通した選考のように、マッチ度の高い新卒採用をするのであれば、ダイレクトリクルーティングがおすすめです。
ダイレクトリクルーティングでは企業が指定する条件に合致した学生のみに、アプローチができます。
あらかじめ条件を設定しておけば、ツールの方でマッチ度の高い学生を選抜します。
ダイレクトリクルーティングサービスの中で理系学生の採用を目指しているのであれば、『TECH OFFER』がおすすめです。
『TECH OFFER』は理系学生に特化したダイレクトリクルーティングサービスであり、理系学生の膨大なデータを保有しています。
研究分野や技術キーワードを基に保有する膨大なデータから、希望する学生とのマッチングを実現します。
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