新卒採用の母集団形成とは?成功させるポイントやおすすめ手法を解説

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新卒採用の母集団形成とは?成功させるポイントやおすすめ手法を解説

新卒採用の成功のカギを握るのが「母集団形成」です。
「母集団形成ってどうやってやるの?」「母集団形成を成功させる方法を知りたい」とお悩みの採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、新卒採用における母集団形成について解説します。押さえておくべきポイントやおすすめの手法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

新卒採用の母集団形成とは

新卒採用における母集団とは、「自社に応募してくれる応募者の集団」を示す言葉です。

新卒採用では、書類選考、筆記試験、面接など、さまざまな選考を通して、学生を見極めます。選考が進むにつれて学生数が絞られるので、一定の応募者数を確保できていないと、最終的に目標としていた数の学生を確保できない、という事態になりかねません。

とはいえ、ただたくさんの学生を集めればいいというわけでもありません。求める人材像に当てはまる学生が少ないと、最終的に採用する学生数は想定よりも少なくなってしまいます。

採用計画を実現するためには、母集団形成の「量」と「質」の両方が重要です。

新卒採用における母集団形成の動向

いつの時代も、企業の「より多くの学生から優秀な人材を選びたい」という願いは変わりませんが、母集団を形成する時期や手法にはトレンドがあります。母集団形成を成功させるためには、他社の傾向を知ることも大切なので、ここで確認しておきましょう。

新卒採用の早期化

新卒採用の時期については、経団連がいわゆる「就活ルール」を定めています。具体的には、広報活動は3月1日、選考は6月1日、内定は10月1日をそれぞれ解禁日とするものです。

しかし、最近は通年採用やインターンシップを実施する企業も増えており、実態としては採用活動の早期化・長期化が起きています。内閣府が22卒の学生を対象に行った調査によると、就活ルールよりも前に面接を経験したという学生は97%にも上りました。

母集団をしっかり確保するためには、採用活動で出遅れないようにすることが大切です。

参考:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(内閣府) 

採用手法の多様化

ここ数年は、採用手法の多様化も進んでいます。特に会社説明会や面接のオンライン化は急速に広がりました。

また、従来のように企業が求人を出して待つだけではなく、「攻め」の採用手法も増えています。例えば、企業側から学生をスカウトしたり、SNSで発信したりするというものです。売り手市場が続く中で、いかに自社のことを知ってもらうかがポイントになっています。

内定辞退率の増加

採用担当者にとって悩みの種となる内定辞退ですが、残念ながら近年は増加傾向です。リクルートが22卒を対象に行った調査によると、3月卒業時点で61.1%の学生が内定辞退を経験していました。

優秀な学生ほど多くの企業の内定を獲得し、最後に就職先を1社に絞るのが特徴です。そのため、採用計画通りに内定者が決まっただけでは、まだまだ安心できない状況となっています。

参考:就職プロセス調査 2022年卒 (リクルート 就職みらい研究所)

新卒採用の母集団形成を成功させた事例

新卒採用の母集団形成に苦戦している企業は多いですが、その中でもうまく母集団形成を成功させている事例があります。

  • JCOM株式会社
  • 株式会社構造計画研究所
  • 伸和コントロールズ株式会社

いずれの会社も決して有名な企業というわけではありませんが、母集団形成に成功しています。それぞれ具体的な事例を紹介していきます。

ターゲットを絞って母集団形成に成功【JCOM株式会社】

ケーブルテレビをはじめインターネット・電話・電力などのサービスを展開する「JCOM株式会社」。理系職種の仕事のイメージがつきづらく、理系学生をうまく採用できないという課題を抱えていました。

そんな中JCOM株式会社は理系学生専門のダイレクトリクルーティングツール『TECH OFFER』を採用。ターゲットを理系学生に絞ったツールを活用することで、母集団形成に成功します。ターゲットが決まっている企業は、専門ツールを活用することで、母集団形成につなげられます。

早い時期のインターンシップ開催で母集団形成【株式会社構造計画研究所】

エンジニアリングコンサルティング及びプロダクツサービス事業を展開する「株式会社構造計画研究所」。大手ナビサイトを中心に採用活動をしていましたが、年々マッチ率が下がり内定者数も減っていました。

そんな中株式会社構造計画研究所は、夏季インターンシップに力を入れます。研究に忙しい理系学生は就職活動に割ける時間が短いので、4月の早い時期からアプローチを開始。9月の夏季インターンシップへの集客を強化して、母集団形成につなげます。実際内定者の半数はインターンシップ経由で、早い段階からのアプローチが成功していると言えます。

参考:幅広い学生へのアプローチを実現し、かつ母集団形成に重要なインターンシップへの参加募集時から活用することにより、低負荷で高い効果を実感

自社にマッチした人材にダイレクトリクルーティング【伸和コントロールズ株式会社】

バルブや精密温調装置のメーカーとして高い技術力を有する「伸和コントロールズ株式会社」。毎年10名ほど内定者を出していましたが、入社後なかなか成果が出せず退社してしまうことに悩んでいました。

そこで伸和コントロールズは自社の要望と、学生のニーズを再調査。企業のニーズを定めたうえで、それに合った学生にアプローチするように動きます。そこでダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』を活用し、理系学生を中心に採用活動を進めます。その結果これまでアプローチできなかった理系院卒学生にもアプローチし、採用につなげられました。

参考:全国の学生にアプローチ!これまで出会えなかったターゲット学生の母集団形成に成功

新卒採用の母集団形成を成功させるポイント

新卒採用の成功のカギを握る「母集団形成」。母集団形成を成功させるには、以下のポイントが重要です。

  • 採用したいターゲット像を明確化する
  • ターゲットに合わせたチャネルを選択する
  • 複数の採用手法を組み合わせる

採用したいターゲット像を明確化する

母集団形成を成功させるには、「どのような学生を採用したいか」を明確化することが重要です。

採用したいターゲット像があいまいだったり、採用担当者間で認識が異なっていたりすると、本当に採用したい学生にアプローチできず、母集団形成の質が下がってしまいます。

採用したいターゲット像は、企業の経営目標や業績によっても変動するため、適宜見直しが必要です。

ターゲットを明確にする方法については、下記記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。

新卒採用を成功に導く!採用ターゲット設計3つのステップ

新卒採用を成功に導く!採用ターゲット設計3つのステップ

ターゲットに合わせた手法を選択する

採用したいターゲットが可視化されたら、ターゲットに合わせた手法を活用しましょう。多くの人にアプローチできる「就職サイト」やマッチ度の高い学生と出会いやすい「新卒紹介サービス」など、手法によって特徴が異なります。

「ターゲットにはどの手法が効果的か」という視点で、手法を選定しましょう。

複数の手法を組み合わせる

複数の採用手法を組み合わせることで、ターゲットの幅を広げたり、精度の高い母集団形成を実施できたりと、さまざまなメリットがあります。

サイトを例にとると、サイトだけでは拡散力が弱く、効果が生まれにくいという課題がありますが、ソーシャルリクルーティングと連携することで、SNSからのアクセスを見込めたり、SNSのコンテンツに共感したエンゲージメントの高い学生からの応募が期待できたりと、より高い効果が期待できます。

1つの手法で効果が出なかった場合は、他の手法と組み合わせられないか、検討してみることもおすすめです。

おすすめの母集団形成手法5選

母集団を形成するためには、目的に沿った手法を活用することが大切です。

手法によって特徴やメリットデメリットが異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 就職サイト
  • 新卒紹介サービス
  • 自社サイト(オウンドメディア)
  • ソーシャルリクルーティング
  • ダイレクトリクルーティング

就職サイト

最も一般的な母集団形成手法が「就職サイト」です。リクナビやマイナビなどの大手就職サイトから、業界に特化した就職サイトまで、さまざまな種類があります。

就職サイトのメリットは、多くの学生にアプローチできることです。大手就職サイトには、約50~60万人の学生が登録しているため、たくさんの学生に見てもらいやすいです。

しかし、掲載するには比較的高額な費用がかかります。また、就職サイトに求人を載せたからといって、必ずしも応募があるとは限りません。一般的な手法だからといって、闇雲に利用しないように注意しましょう。

就職サイトのポイント

  • 大手就職サイトから特化型サイトまで種類が豊富
  • 多くの学生にアプローチできる
  • 掲載には費用がかかり、必ずしも効果が出るとは限らない

新卒紹介サービス

新卒紹介サービスとは、紹介会社が企業側の採用要件に沿った学生を厳選し、企業に紹介してくれるサービスです。紹介会社が学生の適性や志向を確認したうえで企業に紹介するため、企業が求めている学生と出会いやすい傾向があります。

また新卒紹介サービスは完全成果報酬制であることが多いため、”お金をかけたのに採用できない”リスクも抑えられます。

一方、人の手を介した紹介サービスであるため、選考に時間がかかり、出会える学生数は少なくなる可能性があります。内定後に辞退する場合もあるため、一定の採用数を保つためには紹介会社との協力体制が必要です。

新卒紹介サービスのポイント

  • 紹介会社に学生を厳選してもらえる
  • 完全成果報酬制
  • 出会える学生数は少なくなる

自社サイト(オウンドメディア)

自社サイトや採用サイト、オウンドメディアの活用も、母集団形成の手法の1つです。

サイトでは、企業の魅力や雰囲気を自由に表現でき、視覚的なアプローチができます。企業の理念や方向性を伝えやすいため、これの考え方に共感したエンゲージメントの高い学生の採用にもつながります。

アピール方法として効果的なサイトですが、サイトを見てもらえなくては効果が見込めません。SNSなどと連携して、見てもらえるような仕組み作りが必要です。

自社サイト(オウンドメディア)のポイント

  • 企業の魅力や雰囲気を視覚的にアプローチできる
  • エンゲージメントの高い学生を採用できる
  • サイトを見てもらえるような仕組み作りが必要

ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングでは、有料のSNS広告を活用する手法と、SNSアカウントで企業の情報を発信する手法の2種類があります。

SNS広告では、年齢や地域、志向性など、詳細な条件を設定できるので、狙った層に広告を出しやすいという特徴があります。

またSNSアカウントでは、投稿や動画などを使って企業の雰囲気をアピールできるため、社風のマッチ度が高い学生の採用が見込めます。

企業のアカウントに興味を持ってもらうためには、コンテンツの発信が欠かせません。施策の検討や実施、分析など、発信にはコストがかかります。見合った効果が得られそうか、あらかじめ検討しておきましょう。

ソーシャルリクルーティングのポイント

  • 紹介会社に学生を厳選してもらえる
  • 完全成果報酬制
  • 出会える学生数は少なくなる

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業が採用したい学生に直接アプローチする方法です。ダイレクトリクルーティングサービスに登録している学生から、企業の求める人材を探して、スカウトします。

ダイレクトリクルーティングでは、企業のことを認知してない学生にもアプローチできることが特徴です。今までアプローチできていなかった層に、企業の魅力を直接届けられます。

一方、スカウトから採用までつながるかどうかは、採用担当者のアプローチ方法に左右されることも多いです。また候補者の選定や、やりとりに労力がかかることもあるので、注意が必要です。

ダイレクトリクルーティングのポイント

  • 企業から採用したい学生に直接アプローチできる
  • 今までアプローチできていなかった層に企業の魅力を届けられる
  • 採用までに労力がかかりやすい

ダイレクトリクルーティングの活用術については、下記記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。

【新卒採用ダイレクトリクルーティング活用術】成功事例からポイントを解説

【新卒採用ダイレクトリクルーティング活用術】成功事例からポイントを解説

新卒の母集団形成についてよくある質問

Q母集団形成の手法はどれを選べばいいですか?

多くの学生にアプローチしたい場合は就職サイト、ピンポイントでいい学生を狙いたい場合は新卒紹介サービス・ダイレクトリクルーティング、コストをかけたくない場合は自社サイト・ソーシャルリクルーティングがおすすめです。

Qダイレクトリクルーティングでも母集団形成はできる?

学生が多く登録しているダイレクトリクルーティングであれば、母集団形成が可能です。母集団形成目的であれば、登録している学生数をチェックしましょう。

TECH OFFER|おすすめダイレクトリクルーティングサービス

ダイレクトリクルーティングサービスを活用することで、ターゲットとなる人材に効率よくアプローチできます。

ここからは、おすすめのダイレクトリクルーティングサービス「TECH OFFER」について解説します。

強固なデータベースを活用できる

「TECH OFFER」は、新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。

「TECH OFFER」では、40,000件の大学研究室、1,000,000件の技術キーワードをもとにした強固なデータベースを活用して、理系学生にオファーを送ります。

ターゲットに近い学生や自社に関心を持ってもらえそうな学生に直接アプローチできます。

企業からのオファーは、学生にとって想定していなかった業界・企業の発見につながることも多いです。そのため、学生はオファーしてくれた業界・企業に関心を持ちやすい傾向があります。

「TECH OFFER」のオファー開封率は80%を誇ります。採用難易度の高い理系学生の母集団形成に効果的なサービスといえるでしょう。

オファーを自動化して採用コストを削減できる

ダイレクトリクルーティングでは、データベースを検索して候補者を選定したり、候補者に合わせてオファー文を作成したりと、スカウトに時間がかかることもあります。

ですが、「TECH OFFER」では、学生に対するオファーを自動化できるので、採用コストの削減につながります。

「TECH OFFER」の自動オファーの仕組みは、以下の通りです。

  1. ターゲット選定:技術キーワードや大学、所属研究室などからターゲットを設定
  2. オファー文作成:ターゲットの属性ごとにあらかじめオファー文を作成
  3. オファー自動配信:ターゲットに対してオファー文を自動送信
  4. コミュニケーション開始:オファーを受諾した学生とチャット形式でコミュニケーションを行う

あらかじめターゲットの設定やオファー文を作成するだけで、自動で最適化してくれます。採用担当者の負荷を削減しつつ、学生に合わせた効果的な採用を行える点が魅力です。

まとめ

新卒採用において求める人材を採用するためには、質の高い母集団形成が必要です。

母集団形成手法の特徴を把握することで、自社にマッチした母集団形成の実現につながります。

本記事の内容を参考に、効果的な母集団形成手法について検討してみてください。

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