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「せっかく採用を進めていたのに選考辞退されてしまう」「選考辞退が多くて困る。数を減らしたい」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では選考辞退を減らす方法について解説しています。
選考辞退を減らすためには、応募者に寄り添った採用活動が必要不可欠です。そのためにも、選考時に意識したい辞退を減らすポイントを紹介します。選考辞退が起こる理由を知ることで、企業にとって適切な対策を打てるでしょう。
選考辞退を減らす方法5選
選考辞退を減らす方法は、大きく分けて5つあります。選考辞退は少なからず求職者側の理由も存在しますが、採用側が行動することで減らすことは可能です。
特に取り組みたい方法は以下です。
- 選考日程を柔軟に対応する
- スピード感を持つ
- 求人情報の内容を見直す
- 丁寧なコミュニケーションを心がける
- ミスマッチを解消する
選考日程を柔軟に対応する
選考日程を柔軟に対応することが、選考辞退を防ぐ手段として有効です。
求職者は複数の企業に応募しています。そのため、志望度の高い企業と日程が重なるとそちらを選びます。志望度が低かった企業は、この起点で選考を辞退されてしまうのです。このような事態を解決するには、以下の対応が重要となってきます。
- 面接日程を柔軟に設定する
- 面接場所に配慮する
面接日程を柔軟に対応することで、求職者が面接を受けやすいようにします。事前にヒアリングをして、候補日を複数提案してくと良いでしょう。
同様に面接場所の配慮も大切です。東京の企業の場合、地方からの応募者も一律で東京まで出向く必要があります。ですが、学生にとって東京へ1度出向くだけでも膨大な時間と費用が必要です。地方の支社やWebでの面接など、学生に配慮することで良い印象を与えられます。
スピード感を持つ
スピード感を持つことも重要です。求職者は複数の企業に応募しているため、スピード感のある企業に採用されやすい傾向にあります。優秀な人材ほど顕著です。そのためスピード感を持って採用活動を行うことが求められます。
- 空白期間を短くする
- 連絡を早めにする
- 面接回数を減らす
これらを取り入れることでスピード感のある採用活動が可能です。ただしその分、採用担当者にかかる負担が大きくなります。
また、面接回数を減らすとその人物を判断できる回数が減り、ミスマッチが起こってしまう可能性が高くなります。バランスを考えながら実施することが大切です。
求人情報の内容を見直す
掲載している求人情報に選考辞退の原因が隠れていることもあります。情報量が過不足なく書かれているか、今一度確認してみましょう。
求職者にとって求人情報は重要です。企業がどれだけ自社の良い面をアピールしてようとも、求職者が魅力を感じなければ意味がありません。良い部分だけだと逆に怪しく感じてしまう場合もあるため、悪い部分も記載しておくことをおすすめします。
また求人情報からイメージしやすい項目として、以下を盛り込むのも良いでしょう。
- 社内の雰囲気
- 社員の1日のスケジュール
これらがあると情報の具体性が増し、自分が働く姿をイメージしやすくなります。ミスマッチを防ぐ効果にも期待できるので、掲載できるならしてみてください。
丁寧なコミュニケーションを心がける
選考辞退を減らすためには、求職者との丁寧なコミュニケーションも欠かせません。特に採用担当者は、求職者にとってその企業の顔とでも言うべき存在です。コミュニケーションによって求職者が企業に抱く感情が大きく変わります。なるべく丁寧なコミュニケーションを心がけてください。
特に以下の点は意識すると良いでしょう。
- 簡潔すぎないメール
- こまめにメールでフォローする
- 面接前日のリマインド
- 求職者からの質問に迅速に回答
- 求職者が来社した際の対応
以上を意識するだけで、良い印象を持ってもらえます。小さなことですが、選考辞退を減らせる効果が見込めます。
ミスマッチを解消する
選考辞退の理由としてミスマッチは良くあるものの1つです。自分が想像していた企業の姿と違うことから発生します。主な要因としては、以下が挙げられます。
- 事業内容
- 企業理念
- 会社の雰囲気
- 福利厚生
- 自社の説明不足
ミスマッチを防ぐためには、見栄えの良い情報ではなく正確な情報を伝えることが大切です。マッチング度を高められる効果にも期待できます。
選考辞退を減らすことに成功した事例2選
選考辞退はどのような企業でも解決したいと考えている課題です。ここからは選考辞退を減らす取り組みを実施して成功した事例を紹介します。
フクシマガリレイ株式会社
フクシマガリレイ株式会社は、業務用冷蔵庫を手がける企業です。年々就職活動が早期化する中で、母集団形成と内定辞退率の低下が課題でした。
コロナ禍になってからは顕著になり、1度も合わないまま最終選考に進むこともあって辞退率の上昇が問題となっていました。個別面談を増やすという対策は取っていたものの、改善には繋がらなかったのです。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入します。自社が求める人物像とマッチする人材にオファーを送る方向へと切り替えました。ナビサイトと違い、学生の属性を細かく絞れることから採用の精度が上がり、ミスマッチの低減に成功。
選考時にも入社後のビジョンややりたいことをヒアリングし、ミスマッチを防ぐ取り組みも実施しています。
参考記事:「就活の変化を痛感!競争率の高い“理系人材”にミスマッチのないオファーを実現」
四国化成工業株式会社
四国化成工業株式会社は、化学と建材の2つの分野で国内外にシェアを誇る企業です。四国に軸を置いていることから、遠方の理系学生にどう魅力を感じてもらえるかが課題でした。
採用もUIターンの学生が多く、コロナ禍以前はWeb化も進んでいなかったため、どうアプローチするかを探っていました。
そこで学生へ直接アピールできるダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』を導入します。自社の魅力を学生に直接伝える採用方法へと切り替えました。さらに自動でオファーを送信する機能を使い、採用の工数を削減。自動化によって学生と話す機会を増やすことに成功しています。
結果、オファーをきっかけに自社へ興味を持ってくれる学生が増え、選考意欲・入社意欲の高い学生を集めるに至っています。
参考記事:「1年目で効果実感!効率的な自動オファーにより学生との向き合いに注力。」
選考辞退は高確率で起こる
選考辞退はどれだけ防ごうと取り組んでも0にはできません。ですが、力を入れて減らすように取り組むことで、確率を減少させられます。そのためにも、以下の2点を念頭において採用活動をしてください。
- 選考辞退の確率は約6割
- 選考段階で辞退を防ぐことが大切
選考辞退の確率は約6割
選考辞退の確率は約6割に上ります。業種によって上下はするものの、平均値としてほとんど変わりません。2020年にエンジャパンが実施したアンケートでは、以下の回答が得られています。
- 選考辞退に問題を感じている企業が6割
- 問題を感じている企業の5割が選考辞退者の増加を認識している
- 内定獲得後の辞退が最も多い
- 面接前日・当日のドタキャンの9割が事前連絡なし
- 選考辞退への対策を講じている企業は約3割
これらのことから、選考辞退に課題を感じている企業は多いものの、明確な対策を打ててない状況なのがわかります。何らかの対策を打たなければ、選考辞退によるダメージが大きくなり続けていくでしょう。
選考段階で辞退を防ぐことが大切
選考辞退を防ぐためには、選考段階で対策を講じる必要があります。特に辞退数として多いのが内定獲得後の辞退です。これは主に他社で選考通過もしくは内定を獲得したために起こります。求職者が、より志望度の高い企業を選んだ形です。
そのため企業はスピードを持って内定を決めていく必要があります。特に以下の方法は導入することで効果を発揮します。
- 応募者に合わせて電話・メール・SNSなど複数のチャンネルを使ってやり取りをする
- 選考前からの綿密なやり取り
- Web面接など遠方からの求職者へのフォロー
これらによって選考段階の辞退を減少させることができます。約3割ほどしか選考辞退の対策を講じていないことから、対策を意識するだけでも大きく変わる可能性も。課題を解決するアプローチを導入し、PDCAを回していくと良いでしょう。
選考辞退が起こってしまう理由4選
選考辞退が起こるのには理由があります。ここからは主な理由として考えられるものを4つ紹介します。採用担当者ではどうしようもないものから、何とかできるものまで様々です。以下の理由を意識することで、選考辞退率の改善に繋がる可能性があります。
- 他社から内定をもらった
- 条件が一致しなかった
- 選考スケジュールが合わなかった
- 採用担当者の対応が悪かった
他社から内定をもらった
求職者は複数の企業に応募するのが当たり前です。そのため他社から内定をもらった場合、辞退されてしまう可能性があります。例え自社でどれだけスムーズに選考を進めていたとしても、志望度によって辞退されるのです。
この場合、自社の魅力をどれだけ伝えていたとしても、求職者の希望とマッチしていないので採用まで進むのは難しいでしょう。むしろ採用することで入社後のミスマッチを引き起こしかねません。結果、早期退職となる可能性も。
一方で、企業と求職者の希望がマッチしているのにも関わらず辞退されてしまうことがあります。
- 魅力を伝えられていなかった
- 説明が不十分だった
- 対応が不適切だった
これらの理由から辞退されることも。自社の採用活動を振り返り、次に活かしましょう。
採用ブランディングについて知りたい方は、以下の記事で解説しているのでぜひ確認してください。
採用ブランディングとは | 事例とメリット、実施手順まで徹底解説
条件が一致しなかった
求職者と条件が一致しなかった場合にも選考辞退となります。特に近年は以下の項目を重視する傾向にあるので、注意が必要です。
- 仕事のやりがい
- ストレスの少なさ
- 人間関係
以前より精神的な要素で判断しています。そのためいくら条件が良くとも辞退される可能性があります。
一方で、精神的な要素が同じであれば、条件の良い企業への志望度が高くなります。自社が提示している条件が他社と比べてどうなのか、比較しておくと良いでしょう。
もし優れた条件を提示することが難しいのであれば、自社にしかない魅力を発信するのも良い方法です。
選考スケジュールが合わなかった
複数の企業に応募していると、当然ながら選考スケジュールが合わないときがあります。そのため選考の候補日が少ないと、志望度の高い方を選び辞退となることも。
特に注意したい点が地方在住の求職者です。交通費・滞在費で時間・お金がともに必要なため、1日に複数社の選考を受けることが多くあります。
この場合、地方在住の求職者のスケジュールに沿った選考日程を調整することで、辞退を防ぐことが可能です。学生のスケジュールをいち早く抑えるために、スピーディな対応も求められます。連絡時に具体的なタイミングを伝えることで不安を減らす効果に期待できるため、ぜひ活用してください。
採用担当者の対応が悪かった
採用担当者の対応が悪いと、選考辞退へと繋がりかねません。採用担当者が求職者を見ているのと同時に、求職者もまた採用担当者を見ています。そのため相手の態度によっては志望度が大きく変わってしまいます。
- タメ口で話す
- 他社の悪口を言う
- 自慢話ばかりをする
このような無礼な態度は印象が悪くなります。何気ない言動が選考辞退へと繋がるため、採用担当者は注意しなければなりません。
一方で、適切なフィードバックは好まれる傾向にあります。就職活動のアドバイスなど、親身になって接することで好感度が上がることも。選考は人を見る場所でもあるので、人として魅力的に感じてもらうことが大切です。
選考辞退を減らすならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
選考辞退は約6割の確率で起こります。その理由は様々ですが、求職者側・企業側の双方に理由がある場合がほとんどです。そのため、まずは選考辞退となる理由を知って改善しなければなりません。
選考辞退を減らすためには、求職者に寄り添った対応をすることが大切です。採用のスピード感はもちろん、丁寧なコミュニケーションを続けてミスマッチを防ぎましょう。
『TECH OFFER』ならダイレクトリクルーティングを使って理系学生へ直接アプローチできます。自社の魅力を伝えられるのはもちろん、採用担当者と求職者の1対1のやり取りを通じて関係性の構築も可能です。選考辞退を減らすなら、ぜひ1度お気軽にご相談ください。