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安定志向が増えているため、学生の多くは大手企業や有名企業を第一選択肢にしがちです。
力のある企業でも、知名度が劣る場合は学生からの応募がおそらく少ないでしょう。
学生の認知度を上げる方法として、学生の参加が多く見込まれる合同企業説明会への参加が有効と考えている方もいるはずです。
合同企業説明会への参加が有効と考える一方で、合同企業説明会に向けた準備や採用へのつなげ方がわからない方も少なくないでしょう。
学生からの認知度向上には、合同企業説明会とあわせてテクノロジーの活用がおすすめです。
オフラインとオンラインの両方でアプローチをおこなえば、より学生からの認知度向上は実現します。
本記事では合同企業説明会のポイントについて解説いたします。
合同企業説明会を取り巻く環境
合同企業説明会の準備や採用へのつなげ方を解説する前に、まずは合同企業説明会を取り巻く環境を解説します。
合同企業説明会を取り巻く環境変化は以下のとおりです。
- 学生の人気は大企業やBtoC企業に集まりがち
- 合同企業説明会への学生参加率は減りつつある
学生の安定志向というキーワードは、数十年変わりはありません。
一方でオンライン化や就活の早期化によって、少しずつ就活・採用活動の形は変わり始めています。
学生の人気は大企業やBtoC企業に集まりがち
学生が企業を選ぶ最初の一番の決め手は、知名度や企業規模であるのは間違いないようです。毎年、文系・理系に人気のある企業は以下のようになっています。
文系
- 東京海上日動火災保険
- ソニーグループ
- ニトリ
- 日本生命保険
- 伊藤忠商事
理系
- ソニーグループ
- 味の素
- 富士通
- NTTデータ
- トヨタ自動車
知名度の高くない企業・企業規模が決して大きくない企業だけでは、おそらく説明会に学生は集められないでしょう。
単独では学生を集められなくとも、合同企業説明会という形で企業が数多く集まれば、学生が集まる可能性はグッと上がります。合同企業説明会は知名度に課題のある企業や企業規模が決して大きくない企業が、学生と直接つながるチャンスの場といえるでしょう。
合同企業説明会への学生参加率は減りつつある
合同企業説明会は企業と学生が直接つながるチャンスの場ではありますが、近年の状況は芳しくないようです。
2018年に日本経済団体連合会が発表したところによると、合同企業説明会に参加する学生数が減少したと約5割の企業が回答しています。
前年より回答する割合が10ポイント程度増加していることから、合同企業説明会に参加する学生は減少傾向にあります。
合同企業説明会から新卒採用へつながるポイント
合同企業説明会から新卒採用へつなげるには、以下4つのポイントに取り組みましょう。
- ターゲットを明確にする
- 学生と社員が交流できるタイミングを用意
- プレゼンの担当者は若手社員を抜擢
- 手早く次ステップへの誘導
ターゲットを明確にする
合同企業説明会には、様々なタイプの学生が数多く参加します。
数多くの学生に声をかけ、声をかけた学生の中から新卒採用へつなげるのも1つの方法です。
とはいえ、多くの学生を面接等で絞っていく過程は大きな負担がかかります。
採用の負担を減らすためにも、あらかじめどのような学生を採用したいのかを決めておくとよいでしょう。
合同企業説明会に参加した学生の中で、次のフェーズに進んでもらいたい学生の選抜がスムーズになります。
学生と社員が交流できるタイミングを用意する
学生が企業を選ぶ上で、実際に働いている社員は重要なポイントです。
入社後を想像したとき、一緒に働く社員がどのような人物なのか気になるからです。
合同企業説明会とはいえ、社員と交流するイベントは用意しましょう。
内定を決定する要素として、出会った社員の雰囲気で決めている方も少なくありません。
プレゼンの担当者は若手社員を抜擢する
合同企業説明会のプレゼンは若手社員を抜擢して、担当してもらいましょう。
社員との交流イベントと同様にプレゼンを若手社員がおこなうことで、企業の雰囲気を掴んでもらう狙いがあります。
手早く次ステップへの誘導
合同企業説明会から新卒採用へつなげるには、スピード感も重要です。
例えば、お礼のメールと次ステップへの誘導です。
出展で自社のブースを訪れた学生には、素早くアプローチをしましょう。
時間がたてばたつほど、学生の自社に対する印象は薄れるほか、他企業からのアプローチが増えます。
企業側からの早期の対応は学生に良いイメージを与えます。
スピード感を持った対応で合同企業説明会を新卒採用につなげていきましょう。
新卒採用につなげる合同企業説明会に向けた準備
備えあれば憂いなしという言葉あるとおり、準備は非常に重要です。
合同企業説明会から新卒採用につなげるためには、以下4つの準備をしっかりとおこないましょう。
- 自社のアピールポイントや長所を確認
- プレゼンは入社後のイメージが持ちやすい内容にする
- 配布資料は必ず用意
- 出展の告知
自社のアピールポイントや長所を確認する
合同企業説明会には当たり前ながら、数多くの企業が出展しています。
多くの企業に埋もれないために、自社のアピールポイントや良さは整理しておきましょう。
自社が考えるアピールポイントはもちろん、外部の指標やフレームワークを活かしたアピールポイントや長所もおすすめです。
自社が考えるアピールポイントだけでは客観性に欠け、学生へのアピールが弱くなる可能性があるからです。
客観性の高いアピールポイントや長所があれば、多くの企業に埋もれない説得力のあるアピールポイントになるでしょう。
プレゼンは入社後のイメージが持ちやすい内容にする
合同企業説明会でおこなうプレゼンも抑えるべきポイントがあります。
プレゼンの内容を入社後のイメージがしやすい内容にしましょう。
例えば、入社後のキャリアプランや社員の一日、先輩社員が入社して感じた良かった点・苦労した点などです。
実際に入社した生活を想像しやすい内容にすると、学生のモチベーションは上がりやすくなります。
逆に学生が理解しにくい内容になってしまうと、応募意欲が下がってしまうので要注意です。
プレゼン資料作成後は学生と年齢の近い若手社員にチェックしてもらうなど、対策をしましょう。
配布資料は必ず用意する
学生や企業を問わず、多くの方が訪れる合同企業説明会では説明がうまく聞き取れるとは限りません。
ペーパーレスが進む時代ではありますが、合同企業説明会では配布資料は必ず用意しましょう。
プレゼンと同じ内容が書かれた資料を用意することで、資料を読んだ学生が興味を持つ可能性もゼロではありません。
少しでも学生との出会いを増やすためにも、配布資料は用意しましょう。
出展の告知
合同企業説明会に何となく参加する学生がいる一方で、目的をもって訪れる学生もいます。
合同企業説明会に出展する場合には、採用ナビサイトや自社ホームページ、大学の就職課などに情報を流しましょう。
出展情報を流すだけでも、気になってリサーチする学生もいるので効果的です。
課題である知名度をカバーして採用を実現した事例
合同企業説明会への参加で、学生からの認知を増やす方法は有効的といえるでしょう。
一方で別のアプローチを用いて課題である知名度をカバーし、採用を実現した事例があります。
成功の事例を持つのが、以下の3社です。
- 株式会社テンダ
- ケイミュー株式会社
- 日本モレックス合同会社
どのように課題である知名度不足をカバーしたのか、各事例をチェックしましょう。
企業からの逆オファーで母集団の形成に成功【株式会社テンダ】
株式会社テンダは自社プロダクトを累計3,000社以上に導入した実績を持つIT企業です。
知名度の低さからイベントなどでも、学生にアプローチができない点を課題としていました。
同社では以前より学生にアプローチができるダイレクトリクルーティングが気になっており、調べを進めていました。
運用負荷の低さにも魅力を感じ、ダイレクトリクルーティングの導入を決定。
導入の結果、これまで出会えなかった学生にも出会うことに成功しています。
株式会社テンダでは知名度の低さを強引に解決するのではなく、企業側が柔軟に対応することで知名度不足をカバーしています。
企業から逆オファーをかけることで、今まで接点が持てなかった学生にも出会うことができています。
参考:希望人材の採用に成功~テンダについて知らなかった学生との出会い~
採用媒体の変更で採用実績のない大学の学生を採用【ケイミュー株式会社】
ケイミュー株式会社は外壁材の開発から販売までを一貫して取り組む企業です。
採用ナビサイトとイベントで学生を採用してきましたが、近年は思うような成果が出ていませんでした。
同社では知名度が低い点も課題を感じており、通常の採用方法では難しいと考え、様々な採用媒体を探していました。
多くの採用媒体の中からダイレクトリクルーティングに着目し、導入を決定。
これまでの採用媒体からダイレクトリクルーティングに変えた結果、採用実績のない大学の学生の採用に成功しています。
採用実績以外にも採用方法を変えたことで、学生との接触が単純に増えています。
ケイミュー株式会社では知名度の高さが有利となる採用媒体から、ダイレクトリクルーティングに変えたことで採用や母集団の形成に成功しています。
参考:新たなターゲット層の獲得に成功!学生との相互理解にも貢献
攻めの採用姿勢でマッチ度の高い学生へのアプローチに成功【日本モレックス合同会社】
日本モレックス合同会社は各分野で必要とされる電子部品のコネクターを製造販売する企業です。
学生への知名度の低さから、母集団の形成や学生へのアプローチに課題を抱えていました。
同社ではこれまでの採用スタイルではトレンドが外れていると考え、新たな採用方法を模索。
企業からアプローチする攻めの採用姿勢が必要と感じて、ダイレクトリクルーティングの導入を決定。
攻めの採用姿勢に変更後は、これまではアプローチができなかった学生にもアプローチに成功しています。
自社や業界に理解の高い学生とマッチングするため、質の高い採用につながっていると実感しています。
日本モレックス合同会社ではトレンドをいち早く読み取り、採用に対する姿勢を変えたことが質の高い採用活動につながったといえるでしょう。
参考:検索機能の活用により、自社へのマッチ度が高い学生へのアプローチに成功!
知名度をカバーするなら『TECH OFFER』
知名度は学生が企業を選ぶ際の基準になっており、知名度が低いと学生からの応募が思うほど伸びないという現実があります。
知名度の問題は一朝一夕では解決できないため、新卒採用に対する方向性を変えた方が手近な解決策になります。
具体的には応募を待つより、企業から学生にアプローチをして、興味を持ってもらう、知ってもらう方が近道でしょう。
企業から学生にアプローチする方法として、おすすめなのがダイレクトリクルーティングです。
ダイレクトリクルーティングは企業が希望する人材と学生を結びつけるため、企業にマッチした人材のみに接触ができます。
今後、採用したい人材が理系人材であれば、ダイレクトリクルーティングは『TECH OFFER』がおすすめです。
知名度による応募の低さに悩んでおり、理系学生を採用したいのであれば、『TECH OFFER』をぜひご検討ください。
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