理系採用のためには必要?新卒採用イベントの種類や成功のポイント

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理系採用のためには必要?新卒採用イベントの種類や成功のポイント

新卒理系の採用を成功させるには、新卒採用イベントの実施も検討しましょう。新卒採用イベントは、多くの学生と出会う機会であり、母集団形成に役立つだけでなく、自社の魅力について学生に直接アピールするチャンスです。

本記事では新卒採用イベントの種類をそれぞれの特徴、メリットとデメリット、実施する際のポイントについて解説します。合わせてコロナ禍以降の対応についても紹介していますので参考にしてください。

新卒採用イベントの種類と特徴

合同企業説明会などの新卒採用イベントは、ターゲットとなる学生と出会うための重要な採用手法です。
新卒採用イベントには、いろいろな種類があります。それぞれの特徴について解説します。

新卒採用イベントとは

新卒採用イベントとは、企業が来場した就活生と接点を持ち、自社の事業内容や募集する職種の仕事内容、求める人物像などについて知ってもらうために開催されるイベントです。

100社以上が参加するような大規模なイベントでは、数千人が来場することもあり、新卒採用を行っている企業であることを多くの就活生に認知してもらえる効果があります。

一方で、就活生にとっては興味のある企業や職種の情報を得ることができるメリットがあります。また、企業の採用担当者の話を直接聞くことで、会社の雰囲気や業務内容についてイメージを膨らませたり、疑問に思うことを質問できます。

新卒採用イベントの種類

企業と就活生を結ぶ新卒採用イベントには、さまざまな種類があります。

会社説明会

会社説明会は、たくさんの就活生に向けて、自社の概要や魅力、企業理念、事業内容、求める人物像などをアピールする場です。

会社説明会には、「合同企業説明会」「個別企業説明会」「学内企業説明会」などがあります。

■合同企業説明会

合同企業説明会は、複数の企業が合同で行う企業説明会です。合同企業説明会は、さらに全ての業界を対象とした「総合型合同企業説明会」と、特定の業界や職種に特化した「業界特化型合同企業説明会」、学部や学科を限定して開催する「学部・学科限定型合同企業説明会」に分けられます。

合同企業説明会は、参加する企業も学生も多いことが特徴で、たくさんの学生と接触できるのがメリットです。しかし、知名度が高い大手企業や人気企業に学生が集中する傾向があり、知名度が低い企業は工夫が必要となります。

■個別企業説明会

個別企業説明会は、企業が単独で実施する説明会です。自社だけで開催しているため時間や内容の自由度が高く、事業内容や仕事内容などについて時間をかけて丁寧に説明できます

志望度が高い学生が参加する傾向がありますが、知名度が低い企業は参加学生を集めるのが難しいでしょう。

■学内企業説明会

学内企業説明会は、大学の就職課やキャリアセンターが校内で主催する合同企業説明会です。参加するには、採用担当者が学校訪問を行って、大学との関係を築く必要があります。

ターゲットとなる大学の学生に直接アピールできる点や、学生が参加しやすい点がメリットです。大学との関係が深められれば翌年以降も参加できたり、学生を紹介してもらえるなどが期待できます。

インターンシップ

学生が企業で就業体験をするインターンシップも、新卒採用イベントのひとつに数えられます。就職活動が本格的に始まる前に学生と接触できる他、就業体験を通じて学生の適正を見極めることができるといったメリットがあります。

インターンシップは、実施する期間によって「1DAYインターンシップ」「短期インターンシップ」「長期インターンシップ」があります。

■1DAYインターンシップ

1DAYインターンシップは、半日から1日で行うインターンシップで、就業体験というよりは、会社説明会やセミナーと同様に、学生に企業や業界への理解を深めてもらうことを目的に実施されます。

■短期インターンシップ

短期インターンシップは、3日から数週間で実施するインターンシップです。プログラムの内容は企業によって異なりますが、企業概要や企業理念、職務内容の説明などの座学からグループディスカッション、業務体験までを経験できるプログラムが一般的です。

■長期インターンシップ

長期インターンシップは、3か月以上の長い期間で実施されるインターンシップです。社員と同様の業務を行うケースが多く、給与が支払われます。インターンシップ終了後に、そのまま入社する学生が多いのが特徴です。

新卒採用イベントを実施するメリット

新卒採用イベントを実施する際のメリットについて解説します。

幅広いターゲットにアプローチできる

新卒採用イベントは、多くの学生と出会うことができるのが一番のメリットです。特に総合型合同企業説明会では、参加する学生が志望する企業や業界を絞り込んでいないことが多く、自社や業界に興味を持ってもらえる可能性があります。

合同企業説明会には多くの企業が参加するため、幅広い層の学生が来場します。自社のみで開催する個別企業説明会では出会えないような学生との接触が期待できます。

また、業界や職種、学部や学科など参加企業や学生をセグメントしている新卒採用イベントもあり、自社が求める人材に効率よくアプローチが可能です。

直接魅力を伝えられる

学生に自社の魅力について直接伝えられるのも、就職情報サイトや情報誌などの求人媒体にはない大きなメリットです。新卒採用イベントでは、企業の採用担当者と学生が直接会ってコミュニケーションが取れます。

学生の疑問や不安に答えることで、企業の認知度を高めるだけでなく、学生の興味や関心を深められます。

ブランディング効果

新卒採用イベント実施のメリットには、ブランディング効果もあります。自社の経営理念や経営方針、今後の展望と戦略、求める人物像などを明確にして、イベントで学生に発信することでブランディングを図れます

ブランディングの効果は、採用活動だけでなく、社員のモチベーションアップや競合他社との差別化、売り上げや利益の増加など企業の発展に大きく影響するでしょう。

新卒採用イベントのデメリット

一方で、新卒採用イベントのデメリットについても把握しておく必要があります。新卒採用イベントの一番のデメリットは、実施する際の準備に時間や手間がかかる点です。また、就職情報会社が主催する合同企業説明会に参加する際には、参加費も大きな負担となります。

大手企業も含めて多数の会社が参加する大規模な合同企業説明会の場合、たくさんある企業の1社となり自社の存在が埋もれてしまいます。特に中小企業やベンチャー、スタートアップ企業など学生への知名度が低い企業は、学生から興味を持ってもらえるような工夫が必要です。

また、学生1人に割く時間が限られているため、簡単な説明になってしまい自社の魅力が伝えられないケースも少なくありません。

新卒採用イベントを成功させるポイント

新卒採用イベントは、優秀な学生と出会うための方法として有効ですが、実施には手間や時間、コストがかかるためしっかりと準備を行って成果を出すことが大切です。最後に新卒採用イベントを成功させるポイントについて紹介しましょう。

自社のニーズに合った新卒採用イベントを選ぶ

前述の通り、新卒採用イベントにはいろいろな種類があります。その中から自社に合った採用イベントを選ぶことが大切です。まずは、新卒採用イベントを実施する目的と自社のターゲットとする学生を明確にしましょう。

企業の認知度向上やより多くの学生との接触を図るのなら、総合型合同企業説明会への参加が有効です。ただし、多くの企業の中に埋もれてしまい、自社のブースに学生が集まらないリスクもあるので、他の採用イベントも検討する必要があります。

エンジニアなど専門性の高い職種を採用したい場合には、業界特化型合同企業説明会や学部・学科限定型合同企業説明会の方が求める人材との出会いが期待できます。

マッチングを重視して学生の適性を見極めたい場合には、インターンシップの実施がおすすめです。合同企業説明会で出会った学生の中から、自社の採用要件に合う学生にインターンシップ参加を促す方法もあります。

参加学生が求めているものを意識する

新卒採用イベントの種類によって、参加する学生が求めるものも異なります。学生が何を求めているのかを把握することは非常に重要なポイントです。学生のニーズを読み取って、それに合わせた会社説明や自社のアピールを行いましょう

新卒採用イベントで使用するプレゼンテーション資料を作成する際には、学生がどのような情報を求めているのかを考えることが大切です。もし、新卒採用イベントがきっかけで入社した社員がいる場合には、良かった点や改善した方が良い点を聞いて内容に反映させましょう。

また合同企業説明会では、学生に人気の企業のプレゼンテーションを見て、今後の参考にすることも忘れずに。

学生へのフォローをしっかり行う

新卒採用イベントは実施するだけでは十分な成果を得られません。イベント終了後に、学生に対して自社へのエントリーを促す必要があります。採用イベントで、接触できた学生に説明会参加のお礼をメールで送りましょう。メールは、以降の会社訪問やインターンシップ参加に誘うよいきっかけになります。

また、自社に対してどのような印象を持ったか、疑問点や不安に思ったことがないかなどをヒヤリングすることで、継続的に接触していきます。

コロナ禍以降の対応

2020年の新型コロナウイルス感染症の流行拡大から、採用活動・就職活動でもオンライン化が進んでいます。これまでは、直接学生に会って自社の魅力をアピールできるのが大きなメリットでしたが、新卒採用イベントもオンラインで開催されるケースが増えています。

オンラインで実施することで、学生はどこに居ても参加できるため、地方や海外などこれまでなかなか出会う機会が無かった学生とも接触できる機会が広がりました。

一方で、パソコンやスマートフォンの画面越しでは、会社の雰囲気を伝えにくい、直接会った時と比べると関係を築きにくく、自社への志望度を高めにくいといったデメリットもあります。オンラインでも、自社の魅力が伝えられるような工夫をする必要があります。

まとめ

合同企業説明会やインターンシップなどの新卒採用イベントは、多くの学生と出会い優秀な人材を確保するために欠かせない採用手法です。しかし、準備を行わずに参加しても十分な成果を得ることができません。

本記事では新卒採用イベントを成功させるポイントを紹介しました。新卒採用イベントを上手く活用して、学生のエントリーを促しましょう。

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