以前は文系人材を多く採用していた銀行ですが、さまざまな理由により近年は理系人材の採用を積極的に進めています。
「優秀な理系人材を獲得したい!」と考えている銀行の採用担当者様も多いでしょう。
本記事では銀行が理系採用を盛んに行う理由を解説します。
理系学生を採用するための方法についても触れますので、優秀な理系学生を採用したい人事担当者は必見です。
銀行で理系採用が盛んな理由
以前は文系職の代表と言われていた銀行員ですが、なぜ理系採用が盛んとなっているのでしょうか?
まずは銀行で理系採用が盛んな理由を確認していきましょう。
AIやデータ活用の浸透
インターネットやIT技術が進化し、人工知能であるAIや客観的なデータを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)が各企業で進められています。
DXは当然ながら銀行でも推進されており、担い手として理系人材の需要が爆発的に伸びているのです。
お金を扱う銀行では、AIやデータ活用が早くから進んでいます。
例えば、融資先の与信管理や資金運用などです。
機械学習したAIを活用することで、より高精度のサービスを顧客に提供することができます。
銀行では定型業務が多いため、RPAなど事務作業を効率化するツールの導入も進んでいることが特徴です。
DXを力強く推進させていくためにも、銀行は理系採用に力を入れていると言えます。
論理的思考力を持つ理系学生が求められている
多額のお金を動かす銀行員には論理的思考力が必要です。
顧客に融資をする際、決算書や経営者からヒアリングした内容に基づき、論理的に分析して稟議書を作成しなければなりません。
理系人材は論理的思考力に長けているという特徴があります。
理系人材は論理的に物事を組み立てながら考えることができるため、銀行での業務にも適応しやすいと言えるでしょう。
銀行ではお金という数字でしか表せないものを取り扱うため、論理的思考力が備わっている理系人材が重宝されることも納得です。
銀行での理系採用の手法
それでは実際に銀行が理系採用するためには、どのような手法があるのでしょうか?
具体的な手法をいくつか紹介します。
就職ナビへの広告出稿
代表的な採用手法が、多くの理系学生が登録しているマイナビやリクナビなど就職ナビサイトへの広告出稿です。
銀行の露出度を高めて、理系学生に認知してもらうためには有効な手法だと言えるでしょう。
就職ナビサイトへの広告出稿はあくまでフックです。
銀行の認知度を高めて、後述する自社の採用サイトや会社説明会に誘導することで、理系学生の母集団を形成していきます。
銀行の認知度を高めるためには就職ナビサイト内の検索結果で上位表示されることが必要です。
上位表示するためには高額なプランを選択する必要があるので、採用コストには注意が必要でしょう。
採用サイトの充実
自社のコーポレートサイト内に採用専用のサイトを設けるのも、手法の一つです。
近年では理系学生を獲得するために「理系採用に特化した採用サイト」を製作する銀行も多くあります。
みずほ銀行では採用サイト内に「理系×みずほ」という特集ページを掲載。
実際に活躍する理系人材を紹介することで、理系学生に興味を持ってもらえるような採用サイト作りを進めています。
採用サイトを充実させることによって、理系学生の関心度を高めることが可能です。
一方で、企画立案やサイトの製作に工数とコストが掛かることも頭に入れておきましょう。
人材紹介サービスの活用
エージェントから希望に合う理系人材を紹介してもらうという手法もあります。
転職市場では主流である人材紹介ですが、近年では新卒に特化した人材紹介サービスも出現していることが特徴です。
エージェントに希望する理系人材の条件を伝えることで、希望に近い理系人材にターゲットを絞り込むことができるでしょう。
成功報酬型のサービスのため、採用が決定するまではコストが掛からないことが魅力です。
しかし、成功報酬は高額のため、多数の理系人材を一度に採用するには向かない手法とも言えます。
ダイレクトリクルーティングの活用
近年、注目されているのがオファー型の採用手法であるダイレクトリクルーティングです。
ダイレクトリクルーティングでは、サービスに登録している理系学生に直接アプローチをすることができます。
就活ナビサイトや採用サイトでは伝えきれない情報や、必要とする理系人材への熱意などを個別に配信することが可能です。
理系学生と直接やり取りをすることができる採用手法のため、入社後のミスマッチが起こりにくいというメリットもあります。
理系学生の特徴
銀行からの注目度が高い理系学生ですが、一体どのような特徴があるのでしょうか?
理系学生の特長を知ることで、効率的に採用計画を立てることができるかもしれません。
論理的思考力が高い
前述しましたが、理系学生の特徴として論理的思考力が高いことが挙げられます。
論理的思考力は問題の原因を探り、整理や組み立てをして、解決につなげるための能力です。
大学や大学院での授業や研究を通じて、理系学生の多くは論理的思考力を高めています。
銀行での業務は論理的思考力を発揮する場面が多いことが特徴です。
筋道を立てながら問題解決ができる理系学生は、銀行では引く手あまたの存在だと言えるでしょう。
大手志向が強い
理系学生は特に大手企業への就職意識が高いと言えます。
理系学部の多くは文系学部より授業料が高く、より良い賃金条件で働きたいと考える理系学生が多いのは当然のことだと言えるでしょう。
理系学生の人気就職先ランキングを見ても、誰もが知る有名大手企業がズラリと並んでいます。
大手の銀行と同じ採用市場で勝負をする中小の銀行は、大手志向である理系学生にいかにして振り向いてもらえるかを考える必要があるでしょう。
文系学生と比べて多忙
理系学生の多くは、文系学生が就職活動を本格化させる大学3年生の後半から4年生の前半にかけて、卒業に向けての授業や研究室の活動で多忙となります。
多忙なため就職活動に専念することができず、多くの企業を研究する時間がないのも事実でしょう。
前述した大手志向は、理系学生特有の多忙も影響していると言えそうです。
授業料を工面するために研究とアルバイトを両立させている理系学生も多いので、採用活動時は「なるべく理系学生に合わせたスケジュールを立てる」といった配慮も必要でしょう。
コア人材の採用はTECH OFFERを活用しよう
多くの銀行が優秀な理系学生を獲得しようと躍起になっています。
大手銀行と対抗する中小の銀行は認知度で劣るため、採用手法を工夫する必要があるでしょう。
ダイレクトリクルーティングであるTECH OFFERを活用すれば、将来のコア人材を採用できる可能性があります。
理系学生を直接スカウトできる
TECH OFFERは新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティングです。
オファー型の就活サービスであり、TECH OFFERに登録している理系学生に対して、銀行側から直接スカウトを送ることが可能となっています。
就活ナビサイトへの広告出稿や、大規模な合同説明会と比較すると、情報を発信できる理系学生の数は少なくなりますが、その分「深く、濃い情報」を発信可能です。
知名度で大手銀行に劣る中小の銀行は、TECH OFFERを使うことによって、確実に理系学生に情報を届けることができるようになるでしょう。
強力なデータベースを活用できる
TECH OFFERの最大の特徴は約40,000件の研究室データベースと約1,000,000件の技術キーワードから、ターゲットとなる理系学生を絞り込むことができる点です。
銀行ではM&Aやベンチャーキャピタル関連の業務があります。
対象となる企業の事業内容や技術情報などは、関連する研究を行なってきた理系学生であれば理解度が高くなると言えるでしょう。
TECH OFFERが有する強力なデータベースを活用すれば、特定の分野を研究している理系学生に狙いを絞ることができるので、効率的な採用活動が可能となるでしょう。
他の採用手法と組み合わせて活用できる
TECH OFFERは他の採用手法と組み合わせて使うことが可能です。
従来の採用手法に加えて、DX推進の担い手や専門部署の幹部候補生などコア人材を採用する手法としてTECH OFFERが活用される場合もあります。
TECH OFFERはスカウト型のサービスのため、大量採用で活用するより、コア人材に絞っての活用の方が効果を発揮すると言えるでしょう。
まとめ
AIの活用やRPAの導入など、銀行でもDX推進が加速しています。
以前にも増して理系人材の需要が高まっており、銀行同士で理系人材を巡る競争が勃発していると言えるでしょう。
TECH OFFERを活用すれば、ターゲットを絞っての新卒理系採用を行なうことが可能です。
TECH OFFERが気になる採用担当者様は、ぜひ一度テックオーシャンまでお問い合わせください。