国内で新卒理系採用を強化する企業が増えており、採用市場の競争が激しくなっていることをご存知でしょうか?。
グローバルでの競争力低下が懸念される日本企業は、挽回策として「デジタル技術の活用」や「ビッグデータの活用」を挙げています。将来の担い手として優秀な理系学生を採用したいというニーズが高まっているのです。
競争が激しくなっている新卒の理系採用市場では、従来通用していた採用ノウハウでは成功しにくくなっていると言えるでしょう。
そこで本記事では新卒理系採用を成功させるためのノウハウと採用方法について解説します。
新卒理系採用の特徴
新卒理系採用のノウハウを確認する前に、市場の動向と理系学生の特徴を確認しておきましょう。採用を成功させるためのヒントが隠されています。
理系採用市場の動向
冒頭で紹介したとおり、新卒理系採用の市場は年々競争が激化していると言えるでしょう。
AIやIoT、ビッグデータなどの言葉がビジネスの世界でもよく聞かれるようになりました。デジタル技術の応用やデータドリブンな意思決定が各企業に求められるようになり、担い手であるITエンジニアなど理系人材をめぐる企業間競争が起こっているのです。
もちろん理系人材をめぐる競争は転職市場だけでなく、新卒理系採用の市場でも起こっています。
高まる理系学生の採用ニーズとは相反するのが、理系学生そのものの数です。
上のグラフからも分かる通り、理系学生の数は1999年をピークに減少しています。減少の主な原因は少子高齢化や子どもの理科離れです。
今後、理系採用のニーズはますます高まる一方で、理系学生の数は減少が続くことが予想されます。企業間競争もさらに激化していくでしょう。
理系学生の特徴
採用を検討する理系学生は文系学生とは異なる特徴があります。主な特徴は以下の通りです。
- 大学院への進学率が高い
- 就活が本格化する時期に研究や授業で忙しくなる
- 大手志向が強い(特に国立大学の理系学生)
文系学生は大学3年生の後半から就活を本格化させますが、理系学生はちょうど研究や授業が忙しくなります。さらに言うと「就職」か「進学」かという選択に悩んでいる理系学生も多く、就活に集中できない状況にあると言えるでしょう。
理系学生の多くは大手志向です。「大手企業の方が研究設備が充実している」「予算が充実しているので安心できる」このようなイメージを持つ理系学生が多いからでしょう。
中小であっても設備や予算が充実している企業は存在します。しかし、就活に時間を割く余裕がない理系学生に情報が届かず、残念ながら就活中に出会わないままとなっているのです。
新卒理系採用の方法
新卒理系採用の方法は多岐に渡ります。代表的な方法を確認して、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
大手就活ナビサイトを活用する
最もポピュラーなのが、マイナビなどの大手就活ナビサイトに広告を掲載する方法です。理系学生の多くが登録しているので、自社の情報を見てもらうチャンスが広がると言えるでしょう。
大手就活ナビサイトは広告だけでなく、合同説明会などのイベントを主催することが特徴です。広告とイベントの2本柱で理系学生の母集団を掲載することができます。
理系学生の多くに認知してもらうためには、ナビサイトでの検索で上位表示される必要があるでしょう。上位表示されるプランは高額であり、採用コストが上がってしまうことがデメリットだと言えます。
インターンシップを行なう
自社に理系学生を受け入れて職業体験をしてもらうのがインターンシップです。
理系学生を受け入れる準備やカリキュラムの作成など工数は掛かりますが、早期から自社に入社する意欲の高い理系学生を選別することができます。
しかし、理系学生からの認知度が低い企業の場合は、工数をかけてもインターンシップに希望者が集まらないという可能性があります。
新卒紹介のエージェントを活用する
新卒専門の人材紹介会社(エージェント)を利用するのも採用方法のひとつです。
転職市場ではエージェントを利用する方法が定着していますが、新卒採用市場でも近年注目されています。
企業が希望する理系学生の条件をエージェントに伝えると、エージェントがある程度のフィルターをかけて人選してくれるのが特徴です。面接にかかる工数を削減することが可能でしょう。
工数は削減できますが、エージェントに支払う成功報酬が高いのがデメリットです。理系学生の場合、一人当たりの成功報酬が100万円を超えるケースも珍しくありません。
リファラル採用を検討する
近年注目されているのがリファラル採用という採用方法です。
リファラル採用とは自社の社員の知り合いを紹介してもらう手法のことを言います。同じ紹介でもエージェント経由と比べて、採用単価を抑えることが可能でしょう。
理系学生の場合、同じ研究室に所属していた先輩が働く企業であれば、安心して面接を受けることができます。先輩社員から社内の情報を聞くことは、入社後のミスマッチを防ぐことにもなるでしょう。
リファラル採用はいわゆるコネ入社と異なり、理系学生の採用が約束されている訳ではありません。当然、不採用となる場合もあります。この場合、紹介してくれた社員との関係が悪くなってしまう恐れもあるので、制度作りが成功のポイントとなるでしょう。
ダイレクトリクルーティングを行なう
理系学生に直接オファーを出すのが、ダイレクトリクルーティングという採用方法です。
企業はダイレクトリクルーティングツールに登録している理系学生から、自社に合いそうな人材を選んでオファーをすることができます。
一方の理系学生は、自分から申し込みをしなくても企業からオファーを受けられる可能性があるのがメリットです。
企業と理系学生の両方にメリットがある採用方法であり、近年注目されています。
新卒理系採用を成功させるノウハウ
新卒理系採用を成功させるためには、下記で解説するノウハウを徹底的に意識しましょう。ノウハウを頭に入れることで、理想的な採用方法が見えてきます。
自社の認知度を高める
まず大前提として「自社の認知度を高める」ということを意識してください。
当たり前のことだと思われる人もいるかもしれません。しかし、理系学生の中で認知度が高く人気もある大手企業と戦っていくためには、必要不可欠なノウハウです。
認知度を高めるために闇雲に広告を打つのではなく、ターゲットとする理系学生を決めて、確実に情報を届ける方法が効果的でしょう。
ダイレクトリクルーティングであれば、サイトに登録している理系学生の中から、自社に合うと思われる人材にのみ、深い情報を届けることが可能です。
理系学生の専攻を活かせるかイメージしてもらう
理系学生は専門的な分野を研究しているため、その知識やスキルが社会人になっても活用できるのかということを考えています。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、自社の仕事に関しての情報を正確に理系学生に届けることが採用ノウハウだと言えるでしょう。
理系学生は自分の専攻が活かせるイメージがわく仕事であれば、大手企業でなくとも関心を持つ可能性があります。
ダイレクトリクルーティングを活用することで、ターゲットとする理系学生に仕事の情報を細かく伝えることが可能です。
「あなたの専攻しているこの分野が活かせます!」というオファーの出し方もできるでしょう。
理系学生に合わせたスケジュールを組む
忙しい理系学生にスケジュールを合わせるのもノウハウのひとつです。
前述したように、理系学生は研究や授業の合間を縫って就活を行なっています。学費を稼ぐためにアルバイトをしている人も多いでしょう。
理系学生のスケジュールを考慮した専攻をスケジュールを立てることで、自社への志望度合いを高めることができます。
ダイレクトリクルーティングで理系学生と小まめに連絡を取ることで、一人一人にあった採用スケジュールを策定することが可能でしょう。
採用担当者がスケジュールを調整する工数がかかります。しかし、工数をかけてこそ理想的な理系学生との出会いがあるかもしれません。ノウハウのひとつとして頭に入れておきましょう。
新卒の理系採用ならTECH OFFER
新卒理系採用のノウハウからダイレクトリクルーティングが効果的ということが分かりました。具体例として新卒理系学生に特化した「TECH OFFER」を紹介します。
理系学生に特化したリクルーティングツール
TECH OFFERは新卒理系学生に特化したダイレクトリクルーティングツールです。
企業はTECH OFFERに登録している理系学生に対して、直接オファーを出すことができます。
ノウハウで紹介した通り、自社の認知度を高めるコンテンツや仕事の内容を確実に理系学生に届けることができるので、効果的な採用方法だと言えるでしょう。
強力なデータベースと技術キーワード
TECH OFFERには約40,000件の研究室データベースがあります。
企業はTECH OFFERを活用することで、この強力なデータベースにアクセスすることが可能です。さらに約1,000,000件の技術キーワードと理系学生を紐づけられているのが、TECH OFFERの強みだと言えるでしょう。
企業と理系学生をキーワードでつなぐ、まさに架け橋的な存在です。
自社の魅力を最大限に伝えることが可能
採用ノウハウにも記載したとおり、新卒理系採用を成功させるためには、自社の魅力を最大限に伝えることが大切です。
ダイレクトリクルーティングツールであるTECH OFFERでは、余すことなく自社の魅力をターゲットとする理系学生に伝えることができます。
もちろんコンテンツなどの作成に工数はかかります。しかし、その分採用に対する「想い」を理系学生にぶつけることができるでしょう。
まとめ
新卒理系採用を成功させるためには、ノウハウを知って手間ひまをかけて準備を行なうことが大切です。
大手企業と同じ採用市場で戦う以上、同じような採用方法を取っていては、理想的な理系学生を採用できないかもしれません。
ダイレクトリクルーティングツールであるTECH OFFERを活用することで、他の企業と差別化した採用戦略を採ることができるでしょう。
TECH OFFERが気になる採用担当者様は、ぜひお気軽にテックオーシャンまでお問い合わせください。