理系採用で人事担当が知っておくべき3つのノウハウをわかりやすく解説

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理系採用で人事担当が知っておくべき3つのノウハウをわかりやすく解説

理系採用をするにあたって、知っておくべきノウハウがあることはご存知でしょうか?
これまで文系を中心に採用していると、理系採用もつい同じように考えてしまいがちですが、実際は大きく違います。
採用において理系がどのようなことを求めているのか、またその実情を知ることで採用の際にプラスに働くのは間違いありません。

今回は人事担当で理系採用を担当することになった方へ向けて、これだけを抑えておいたら採用時にプラスに働くことを解説します。是非参考にしてください。

理系採用の際に知っておきたいノウハウ

理系採用の際に知っておくべき点として、まず必要なのが「文系と理系では就活スケジュールが全く違う」ということです。

新卒の場合、採用のスケジュールは基本的に全国一律で同じタイミングで行われます。
ニュースなどでも新卒採用の時期になると一斉に報道されるため、同じタイミングなのはご存知の方も多いでしょう。

一方で、理系新卒の場合は一概にそうとは言えないのです。

理系はまず自身の研究があり、その合間に就職活動をするケースが非常に多いのが特徴です。
文系と基本的な就活スケジュールは同じなのですが、その多くが3年生の後半から研究室に所属し、研究と並行して就活を行うこととなります。

そのため就活をするための時間的な余裕がなく、就職活動に対して時間を割けません。

以上のことから、人事担当は理系採用において選考フローを工夫するなどをする必要がでてくるのです。

理系採用で知っておきたいノウハウ1:新卒採用

理系作用で人事担当が知っておきたいノウハウとはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからはまず一番気になるであろう新卒採用について解説します。

先述したように理系の学生も基本的な就活スケジュールは文系と変わりません。
それを踏まえた上で、以下の方法で行うようにしましょう。

  • 大手の就職ナビで掲載する
  • インターンシップ開催する
  • エージェントを利用する
  • リファラル採用をする(社内の人員からの紹介)
  • ダイレクトリクルーティングをする

どういうことか、それぞれ見ていきましょう。

大手の就職ナビへ掲載する

まず1つ目の方法として、大手就職ナビに広告を掲載しましょう。

他の多くの学生と同じく、理系学生もまた大手就職ナビに登録しています。
そのため採用情報の広告を大手就職ナビに掲載することで理系学生の目に留まりやすくなり、一定の効果が見込めます。
また、大手就職ナビとなると合同説明会のようなイベントを開催しているところも多くあります。
そういったイベントにも参加することで、広告+合同説明会の両方の効果が期待できるでしょう。

一方で、求人検索で上位表示するにはオプション料金が必要だったりと費用がかかる可能性が高くなります。
その点は注意しましょう。

インターンシップを開催する

2つ目の方法として有用なのが、自社でインターンシップを開催することとなります。

インターンシップを行って、理系学生に自社で職業体験をしてもらうことが目的です。
求人で文字だけの情報だけでなく、実際に経験することで得られることの方が遙かに大きいのは学生も知っています。
実際に自社で働き、業務や職場の雰囲気を肌で感じることにより、志望意欲を促すことも可能です。
他にも積極的に理系採用をしたい企業にとってみれば、意欲や能力の高い学生に出会うことができる貴重な機会にもなります。

非常にメリットが高い方法ですが、開催時期やプログラムの検討、現場の受入準備など時間がかかるのがデメリットです。
また知名度が低い企業だとインターンシップへの応募自体が少ないということにもなりかねません。

エージェントを利用する

3つ目の方法として有用なのが、新卒に特化した人材紹介のエージェントを利用する方法です。

エージェントといえば転職市場を思い浮かべてしまいがちですが、近年では新卒市場にも活躍の場を広げています。
エージェントを使うメリットとしては、以下のことが考えられます。

  • 成果報酬型のため採用の費用が抑えられる
  • 希望に近い人材とのみ面接ができる

非常に魅力的ですが、もちろんデメリットもあります。
それは理系学生の場合、成功報酬が高いという点です。
そのため最少人数が少ない場合は非常に有効ですが、多数を採用する場合は費用面で難しい方法となるでしょう。

リファラル採用をする(社内の人員から紹介)

4つ目の方法として有用なのが、リファラル採用です。

リファラル採用とは、自社で働く社員から紹介してもらう方法で、エージェントと比べると採用費用をグッと抑えられるのが特徴となっています。
また社員と繋がりのある理系学生と出会えるため、自社の魅力を伝えやすいというメリットがあります。

一方で、社員から紹介だったが自社の基準に達しておらず不採用とした場合、紹介してくれた社員との関係が悪化してしまう可能性があります。
不要な軋轢を自社と社員との間に生みかねないため、活用する場合は最新の注意が必要です。
制度をしっかり作り込むなど、事前準備を万全にしましょう。

ダイレクトリクルーティングをする

5つ目の方法として有用なのが、ダイレクトリクルーティングです。

ダイレクトリクルーティングとは、簡単に言うとオファー型の就活サービスとなっています。
既にサービスに登録している理系学生に向けて自社の魅力を直接伝えるオファーを出し、確実に情報を届けられます。
そのため大手就活ナビのように他の企業の情報に埋もれてしまうといったデメリットがありません。

理系学生は大手志向が強い傾向にあるため、実際にオファーを送って自社の魅力を伝えることで、それまで知らなかった会社に入社を決断するケースもあります。
積極的に活用することで理系学生を採用する可能性が高くなる方法と言えるでしょう。

理系採用で知っておきたいノウハウ2:アプローチ方法

理系学生に対してはどのようなアプローチを行えば良いのでしょうか。
まず前提として理系学生は「都市部」「地方部」と2つにわけられます。
この際に意識しておくべきことが、地方の理系学生が直面する就活の負担です。

文系と比べても就活する余裕がないのにも関わらず、他の部分でも負担が大きくなると採用までのハードルが上がるのも当然でしょう。その際、以下のことに注視すれば優秀な地方部の理系学生を採用することも夢ではありません。

  • セミナーやオンライン説明会を積極的に行う
  • 地方学生向けのインターンを行う
  • 交通費を支給し就職活動を支援する
  • オンラインでの質疑応答や面接をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

セミナーやオンライン説明会を積極的に行う

インターネットが普及した昨今、誰もがスマホひとつで企業の情報を知れるようになりましたが、適切に伝えなければ意味はありません。
膨大の数の企業の中から自社のホームページを見てもらうには、ただインターネットに情報を掲載するだけでは難しいでしょう。
まず企業の認知度を上げることが非常に重要なため、学生に対して企業の名前をどんどん知ってもらうように行動する必要があります。
その際に活用したいのが、地方大学への出張セミナーや地方会場での面接、オンラインでの説明会や選考会です。
これらを活用することでまず地方の人材に自社を知ってもらい、採用へと繋げていくことが肝要でしょう。

地方学生向けのインターンを行う

これまで社会に出たことがない学生にとって、インターンは非常に重要な体験です。
就職を考える上で非常に良いきっかけとして作用してくれるため、使わない手はありません。
しかし地方在住の学生の場合、インターンの情報が手に入りにくい現状です。
特にインターンは受け入れる側にも人数制限があるため、どうしても早い者勝ちで埋まりやすい性質があり、地方の理系学生が気付いた頃には人数制限に達していたなんてことも…
そういった場合に、地方の理系学生に限定したインターンを行うことで、理系学生の応募を狙えます。
近年では地域創生の元、地域の学生向けのインターンも実施されているため、どんどん活用すると良いでしょう。

交通費を支給し就職活動を支援する

地方の理系学生において最も死活問題なのが、交通費です。
都市部の企業の面接を受けるだけでも、交通費+宿泊費で大きな負担となります。
一泊するだけでも数万円は必要でしょう。
就職活動をしながら研究をしつつアルバイトとなると時間の確保が非常に難しいのは想像するに難くありません。
そのため、就職活動にかかる費用として交通費や宿泊費を補助することで理系学生の就活をサポートするというのは有効な方法です。
自分が学生の立場として考えた際に、交通費を補助してくれる企業としてくれない企業でしたら、後者の方に好感触を持つと思います。
まず自社を見てもらうためにも交通費の補助をするのは、未来への投資として決して高い負担ではないのでしょうか。

オンラインでの質疑応答や面接をする

近年、コロナ禍もありオンラインでの面接や就職活動が浸透してきました。
現在ではZOOMやGoogleMeetなど様々なオンライン会議サービスが提供されているので、それらを活用して就活生とやり取りするのは非常に有効です。
日時を決めてオンライン説明会や、双方向で質疑応答、面接まで可能となっています。
基本的にオンライン会議サービスは無料で使えるため、地方の理系学生にとっては非常にありがたいサービスです。
オンラインでの就職活動に抵抗を感じる学生はほとんどいないため、企業としても積極的に取り組んでいきましょう。
絶対に自社まで来てもらわないとという考え方に偏りすぎると、逆に人が集まらないなんてことも考えられるのです。

理系採用で知っておきたいノウハウ3:行動

理系採用をする際に、実際に企業が取るべき行動はどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは企業が取っておきたいオススメの行動を解説します。

本項目では以下の3つに焦点を当てています。

  • 大学主催のイベントに参加して研究室とのコネを作る
  • 地方の認知度を上げる
  • 研究結果を活かせるエントリー方法を用意する

それぞれ詳しく見てみましょう。

大学主催のイベントに参画して研究室とのつながりを作る

理系学生は研究もありなかなか大学から外に動くことができません。
そんな彼らにとって一番嬉しいのが、大学構内で行われる企業説明会です。
これなら少しの時間でも参加できますし、遠方に行かないため交通費や宿泊費もかかりません。
学生にとって非常にありがたい方法です。

方法としては、まず企業側から大学へアプローチをかけ、積極的にイベントへ参画することが大切です。
また同様に研究室との関係性、つながりを作ることも意識しましょう。
理系の採用は教授からの推薦も多いため、縁を作っておくことで紹介してもらえる可能性がグッと上がります。
教授にアプローチをかけたり、インターンを行うなど様々な方法を使って大学・研究室・教授との関係を構築しましょう。

地方の認知度を上げる

都市部だけでなく地方においても認知度を上げることが大切です。
例えばですが、全国的には無名であったとしてもその地域では非常に有名といった企業も多いでしょう。
そういった企業は都市部ではなく地方の理系学生へ目を向けることで採用が大きく変わる可能性があります。
これは都市部の起用であっても同じです。
理系学生という限られたコミュニティの中で、口コミで広がれば多数の理系学生のエントリーも期待できます。
地方にも目を向けることで、理系採用はまた大きく変わってくるでしょう。

研究結果を活かせるエントリー方法を用意する

技術的な問題もありますが、研究成果を活かせるエントリー方法を用意するのもオススメです。
理系学生はその研究結果を就職活動用に作成するだけの時間がなかなか作れません。
その場合、企業の方で研究結果をそのままプロフィールとして使えるエントリー方法を提供できれば、理系学生にとってエントリーのハードルは確実に下がるでしょう。

その際に、採用フォームを大きく変えるなど工数をかける必要はありません。
研究経過を提出したらエントリーシートをスキップして選考します、といった案内を送るという方法でもOKです。
他社と比べて少しでも魅力的だな、と感じられるような、理系学生に寄り添ったエントリー方法を提示するようにしましょう。

まとめ

理系学生を採用するには、文系学生を採用するのとまた違った考えて動く必要があります。
就活のスケジュールは同じでも、それに割ける時間が圧倒的に少ないのが理系学生です。
そのため採用を考えている企業は、インターンを活用したりエージェントを利用したりと工夫するようにしましょう。
特に地方の理系学生は都市部と比べて交通費などの負担が大きいため、彼らをサポートするような施策があれば、応募数に期待できます。
今回解説した内容を理系採用に役立ててくださいね。

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