理系学生の需要は年々増加しており、多くの企業が理系の学生を採用することが多いです。
理系学生には様々なメリットがあり、日本全体でのDX化によって、ITの発展に伴い、これからも需要が増えていくでしょう。
この記事では、理系学生をなぜ採用することが多いのか、理系学生のメリットを詳しく説明します。
また、理系学生が多い企業の特徴や理系学生の少ない企業の特徴なども合わせて説明するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
理系学生の需要は増加している?
現在の日本において、理系学生の需要は増加しているのでしょうか?
日本におけるIT人材の需要と、新卒採用における理系学生の需要について説明します。
IT人材の需要が高まっている
近年はDX化によってITの需要が増えており、理系人材の需要が高まっています。
現代社会においてはテクノロジーの分野はとても重要です。
今まで人が行っていたことも次々にIT化しており、それに伴ってIT人材の需要が高まってきました。
理系人材はテクノロジーについて専門分野で研究を行っていることも多く、ある程度の知識を有していることが多いです。
そのため、企業は理系人材を採用したいと考えることが増えています。
また、ITの需要はこれからさらに増えていくことが予想されるので、それに伴って理系人材の需要が増えていくでしょう。
新卒採用においても内定率は高い
理系人材は新卒採用においても内定率は高いです。
文部科学省と厚生労働省が行っている調査によると、文系の学生に比べて理系の学生の内定率が高いことが分かります。
先ほども書いたように、理系学生はITについて一定の知識を有している人が多く、企業にとって有能な人材です。
また、理系学生は論理的な思考ができたり数字に強かったりなどの様々なメリットを有しているため、需要が高いといえるでしょう。
このように、新卒採用においても理系学生の需要は高く、内定率が高いことが分かります。
理系採用のメリット
理系採用にはどのようなメリットがあるのでしょう。
理系学生は、数字に強く、研究に慣れているため、最後までやり切る力を持っています。
また、論理的な思考を持っているため、仕事においてのメリットが大きいです。これから、詳しく説明します。
数字に強い
理系の学生は数字に強いというメリットがあります。理系の学生が勉強する科目は文系と比べて数字を使うことが多いため、数字に強い人が多いです。
数字に強いことで、会社のプロジェクトにおける予算の調整や計算など様々な面で役に立ち、企業にとって必要な能力といえるでしょう。
最後までやり切る力を持っている
理系学生は最後までやり切る力を持っています。理系学生は研究をしていることが多く、研究をした後は論文にまとめて提出しなければなりません。研究内容にもよりますが、多くの研究はすぐには結果は出ないため、気長に研究を続けなければいけません。
このように、研究を通して最後まであきらめずにやり切る力を身につけているため、仕事においても、大変な仕事を任された場合、最後まで諦めずにやり切ってくれることが多いです。
論理的思考力を持っている
理系学生は文系学生と比べて論理的な思考を持っています。数学や物理、化学など理系の科目はどれも論理的な思考が必要となります。なぜそのような結果となるのかを論理的に導き出すため、理系学生は論理的な思考が鍛えられているのです。
企業で働く上では、論理的な思考ができることで、わかりやすいプレゼンテーションをし、顧客の同意を得やすくなるなどのメリットがあります。論理的な思考ができることは、就活においてかなりのアドバンテージでしょう。
理系採用が多い企業の特徴
理系採用が多い企業はどのような特徴を持つのでしょう。
一般的には、IT関係の企業やメーカーで理系採用をすることが多いです。これから、詳しく説明します。
IT系の企業
まずは、IT系の企業です。近年はITの発展に伴ってIT系の企業が増えており、様々なサービスが出てきています。
IT系の企業は新しいサービスを発明したり、実験データをまとめたり、データ分析など様々な能力を必要としています。
また、実験の結果から、システムを作る上で必ず発生するバグや問題の原因を探すことができ、システムの検証や改善ができるため、これらのデータ分析ができる理系学生が向いています。
そのため、IT企業では論理的な思考ができたり、データ分析に強い理系の学生を採用することが多いのです。
メーカー
理系の就職先として人気が高いメーカーは、ものづくりをメインとする職業です。
メーカーと一口にいっても、車や機械など幅広い業界があり、様々な職種をカバーしています。
メーカーでは理系学生を採用することが多く、その理由としては、プロダクトを作る際の製造工程や計画段階で理系の専門知識が必要となるからです。特に、技術職は研究と似ているので、理系学生の就職先として人気があるでしょう。
このように、メーカーは理系人材に人気の職種であり、開発や研究などは他の業界ではあまりないので、専門知識を活かして働きたい学生にぴったりです。
理系採用が少ない企業の特徴
IT関係やメーカーでは理系学生を採用することが多いですが、その反面、金融機関やベンチャーでは理系学生を積極的には採用していません。とはいえ、現在はIT化が進んでいるため、今後は増えていくと考えられます。
ベンチャー
ベンチャー企業は文系学生の方が比較的多いと言えます。
文系学生の方が研究などで忙しくなる理系学生よりも、早くから就職活動に重きを置いていることが多いです。そのため、柔軟な採用を行っているベンチャー企業に興味を持つ文系学生が多いと言えます。
また、ベンチャー企業は社員が少ないため、早いうちから大きな仕事を任されやすく、主体的に仕事をしたい文系学生に向いていることも理由としてあるかもしれません。文系の場合は総合職として採用されることが多いですが、総合職と同じようにベンチャー企業でも幅広い業務を経験できることが多いです。
さらに、ベンチャー企業は成長の速度が速いことから、業務量が多く、幅広いスキルが必要になります。とはいえ、業界によってはベンチャー企業でも理系の学生を採用する事はあります。
金融機関
金融業界は理系学生よりも文系学生が多く就職しています。
金融業界は文系の学生からの人気が高く、大手の銀行などはさらに人気があります。
また、金融業界が文系学生を多く採用する理由としては、海外での支店が多いため、海外赴任の際は語学力が必然的に必要となるからです。
語学力は全体的に文系の方が高く、文系学生は語学力を上手に活用し金融業界で働くことができます。
そのため、金融業界では理系採用が少なく、文系採用が多いのが現状ですが、数字に強い理系出身の方が活躍できる分野であるともいえるので、近年理系採用が増えてきているのも事実です。
まとめ
日本では全体的に理系学生の需要が高まっており、ITの発展によって専門分野での人材の需要が高まっているからです。そのため、多くの企業で理系学生を採用することが増えています。
理系学生を採用する企業の特徴としては、IT系の企業やメーカーなどが多いです。その反面、金融機関やベンチャーなどは文系の学生を採用することが多いです。