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近年採用手法が多様化しており、従来の採用活動では、思うように学生を採用できないケースも増えています。
「自社と親和性の高い学生が採用できていない」「学生へのアプローチ方法がわからない」とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。
学生の採用を成功させるには、キャッチコピーの活用が効果的です。いいキャッチコピーを作った企業には多くの学生が集まり、想定以上の採用活動を展開しています。
本記事では、学生の採用につながる効果的なキャッチコピーの作り方を解説します。採用活動を改善したい方や、自社に合った学生を採用したい方は、ぜひ参考にしてください。
採用につながるキャッチコピーの成功事例
採用手法が多様化する中、どのようなキャッチコピーが採用につながっているのでしょうか。
- 簡潔にメリットを伝える【株式会社ニトリ】
- 数字を使ってわかりやすく表現【サトウ食品株式会社】
今回は、上記2社の事例を参考に、効果的なキャッチコピーの例を確認しましょう。
メリットを伝える【株式会社ニトリ】
家具・インテリアの販売を行う株式会社ニトリ。ニトリの有名なキャッチコピーに、「お、ねだん以上。」があります。
このキャッチコピーでは、「お値段以上の価値や品質がある商品を取りそろえている」というニトリのメリットを表しています。わかりやすい言葉で簡潔に表現されている点が特徴です。簡単なフレーズで印象に残りやすいため、自社のメリットを表現するのに優れたキャッチコピーと言えるでしょう。
数字を使ってわかりやすく表現【サトウ食品株式会社】
「サトウのご飯」や「サトウの切り餅」など、餅・ごはんを中心とした事業を展開しているサトウ食品株式会社。サトウ食品の有名なキャッチコピーに「玄関開けたら、2分でご飯」があります。
このキャッチコピーでは「サトウのご飯」の便利さを「2分でご飯」という言葉で表現しています。2分という具体例を示していることで、「たった2分で食べられるんだ」「普通に炊くよりも早いな」というようにイメージを持たせやすくできます。
採用に効果的なキャッチコピーのポイント
ここまでの成功事例を見ると、採用に効果的なキャッチコピーを作成するには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- わかりやすい言葉で簡潔に伝える
- 数字などを使って具体的にアピールする
- メリットを伝える
学生に刺さるキャッチコピーを作成するためにも、ポイントを押さえておきましょう。
わかりやすい言葉で簡潔に伝える
効果的なキャッチコピーを作成するためには、わかりやすい言葉で簡潔に伝えることが大切です。専門用語を使った表現や、抽象的で分かりづらい表現は、あまり好ましくありません。
求人サイトでは他の求人と一緒に掲載されます。数多くの求人から選んでもらわなくてはならないため、一瞬で伝わるようなわかりやすさが必要です。「誰が読んでもわかる内容か」という観点で、わかりやすい言葉になっているか確認しましょう。
数字などを使って具体的にアピールする
数字を使うことで、言葉でメリットを伝えるよりも具体的なイメージがわきやすくなります。以下の例は、給料や残業時間、定着率などのメリットを、具体的な数字で表現したものです。
- 給料
1. 若手でもお給料がいい会社です
2. 入社2年目の手取り額は30万円です - 残業時間
1. 残業が少ない会社です
2. 繁忙期でも残業時間は月10時間未満です - 定着率
1. 定着率のいい会社です
2. 直近3年の離職率は3%未満です
いずれも、2のように具体的な数字が出ている方が、イメージがわきやすいのではないでしょうか。メリットの中で数値化できる部分は、数字で表すことがおすすめです。
メリットを伝える
キャッチコピーでは、「企業に入社したらどのようなメリットがあるか」「そのメリットで何が実現できるか」を伝えましょう。
残業が少ないことがメリットであれば、家族との時間を大切にできるし、リモートワーク・フレックスタイム制を導入していることがメリットであれば、自分に合った働き方を実現できます。
- メリット:残業が少ない
→実現できること:家族との時間を大切にできる - メリット:リモートワーク・フレックスタイム制を導入している
→実現できること:自分に合った働き方が選べる
このように、企業のメリットと実現できることを一緒に伝えることが重要です。
採用につながるキャッチコピーの作り方
採用につながるキャッチコピーの作り方は、以下の4ステップです。
- 採用したい人材を明確にする
- 自社の魅力を洗い出す
- 採用したい人材と合致する魅力を選ぶ
- 魅力をキャッチコピーに落とし込む
各ステップのポイントを押さえて、魅力的なコンテンツを作成しましょう。
1. 採用したい人材を明確にする
はじめに、採用したい人材のペルソナを設定します。選定する項目は、以下の通りです。
- 年齢(学部生、院生)
- 所属
- 経験値
- 属性 など
採用したい人材のペルソナによって、響く表現が異なります。「どのような人材を採用したいか」「どのような人材が活躍しているか」「自社と親和性が高いのはどのような人材か」といった観点からペルソナを設定しましょう。
ターゲットの設定方法については、下記記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。
新卒採用を成功に導く!採用ターゲット設計3つのステップ
2. 自社の魅力を洗い出す
自社の仕事内容や働き方を見つめなおし、魅力を洗い出します。
洗い出す項目の例は、以下の通りです。
- 仕事内容
- 給料
- 残業の有無
- 業績
- 人間関係・雰囲気
- 企業理念
- 企業規模
- 福利厚生 など
自社の魅力の中から、キャッチコピーのコンセプトとなるアピールポイントを策定します。学生目線で企業を見たときに、どのような点が魅力となるか考えてみましょう。
3. 採用したい人材と合致する魅力を選ぶ
「2. 自社の魅力を洗い出す」で洗い出した項目の中で、ターゲットとなる採用したい人材が魅力と感じるであろう内容をピックアップします。このとき、競合他社と被らない内容が好ましいです。
例えばターゲットが「仕事とプライベートの両方を大事にする人」であれば、自社の魅力の中でも「リモートワーク・フレックスタイム制で自分に合った働き方を実現できること」などを魅力と感じるでしょう。ターゲットの視点に立って、判断することが重要です。
4. 魅力をキャッチコピーに落とし込む
アピールしたい魅力が決まったら、キャッチコピーに落とし込みます。
効果的なキャッチコピーを作成するポイントは、以下の通りです。
- わかりやすい言葉で簡潔に伝える
- 数字などを使って具体的にアピールする
- メリットを伝える
わかりやすい言葉や数字を活用して、伝わりやすいキャッチコピーを作成しましょう。
キャッチコピー作成の注意点
あらかじめ注意点を確認することで、よくないキャッチコピーを作成してしまうことを防げます。キャッチコピーを作成するときの注意点は、以下の通りです。
- 奇抜な表現にしすぎない
- ターゲットに合ったキャッチコピーを作成する
各項目のポイントを押さえて、効果的なキャッチコピーを作成しましょう。
奇抜な表現にしすぎない
キャッチコピーの失敗例としてありがちなのが、奇抜な表現にしすぎてしまうことです。学生に興味を持ってもらいたいあまり、奇抜な表現を使ってしまうことも多いのではないでしょうか。
奇抜な表現は目立つため、一見すると効果的なように思えます。しかし、使い方によっては企業イメージとのギャップを感じさせてしまうため、注意が必要です。自社の魅力とのマッチ性を考慮して使用するようにしましょう。
ターゲットに合ったキャッチコピーを作成する
採用したい人材に合ったキャッチコピーになっているか確認しましょう。キャッチコピーは求人の顔ともいえる存在です。キャッチコピーの印象が、応募者の属性に影響します。
向上心が強い学生を採用したいにもかかわらず、ワークライフバランスの良さをアピールするキャッチコピーを打ち出していては、ターゲットと実際の応募者にミスマッチが生じるでしょう。
「どのような人材を採用したいか」「ターゲットが魅力に感じるキャッチコピーになっているか」といった観点で確認することが重要です。
ターゲットへのアプローチ強化ならダイレクトリクルーティングがおすすめ
伝わりやすいキャッチコピーを作成するには、わかりやすい言葉や数字を使って簡潔に表現することが重要です。また、ターゲットにあわせたアプローチも行いましょう。ターゲットに沿った魅力をアピールすることで、採用時のミスマッチを減らせます。
ターゲットにあわせたアプローチを強化するなら、企業側から採用したい学生にオファーできる「ダイレクトリクルーティングサービス」もおすすめです。
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