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「大学低学年のキャリア意識ってどうなの?」「大学低学年にも選考のアプローチってして良いもの?」
就職活動が早期化する中、大学低学年のキャリア形成に注目が集まっています。早い時期からアプローチをすることで、自社への志望度が上がるためです。インターンシップ制度の改正によって、より動きやすくなった点も背景にあります。
ですが、大学低学年のキャリア意識は、就活生ほど醸成されてはいません。自分に合ったキャリアを探している層が、半数を占めています。アプローチする際は、彼らのキャリア意識に沿った説明会やイベントが必要です。
そこで今回は「大学低学年のキャリア意識」を紹介します。その他、「キャリア意識の要因」と「低学年層にもアプローチできる方法」も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
大学低学年のキャリア意識
結論からいえば、大学低学年はキャリア意識が低い状態です。入学してすぐなということもあって、まだ大学生活に比重を置いています。
まずはどのような意識なのか、以下の点から見ていきましょう。
- 全く決まっていない層が多い
- 将来への不安が大きく影響している
- キャリア形成活動に対しての意識は強い
全く決まっていない層が多い
大学1年生と2年生の低学年層は、大学に入学して日が浅いということもあり、大学生活を重視しています。自分が学びたい内容を探している段階でもあるため、半数近くはキャリア展望を持っていないと考えた方が良いでしょう。
一方で、キャリアの方向性が定まっている学生は、高校生の頃には既に決めています。そんな学生ほど、大学選びもキャリアが中心です。
ただし、大学生活の中でキャリアの方向性が定まっていくのは、どの大学生も共通しています。そのため、遅かれ早かれ3年生が近付くにつれて、意識が高まっていくと考えておきましょう。
将来への不安が大きく影響している
キャリア展望には、将来への不安が大きな影響を与えています。特に重要なのは以下です。
- お金
- 仕事
- 就職活動
- 人間関係
社会人にとっても共通する不安なのがわかります。特に、お金に関する不安は大きいといえます。コロナ禍の混乱によって収入が激減したニュースが大々的に報道されたのも、影響しているのでしょう。
老後2,000万円問題は間違いだったと訂正が入りましたが、周知されていないのも大きな要因です。2024年度から始まった新NISAもあって、貯金や投資を意識する学生も増えています。
キャリア形成にあたって、収入が大きな影響を与えていくと考えて良いでしょう。
キャリア形成活動に対しての意識は強い
大学生活に比重を置いているとはいえ、キャリア形成を意識しているのは間違いありません。実際、大学で実施されているキャリア形成活動には参加者が多くいます。
そのため、低学年向けの説明会やイベントは一定の効果を得られます。特にインターンシップは、良い影響を得られると人気です。
令和5年度から適用された「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方(3省合意)」によって、インターンシップの重要度は増しています。
- タイプ1.オープン・カンパニー
- タイプ2.キャリア形成
- タイプ3.汎用型能力・専門活用型インターンシップ
- タイプ4.高度専門型インータンシップ(試行)
これらの中で、インターンシップはタイプ3と4に該当します。それぞれ要件が設けられているため、満たした上で実施しましょう。大学も教育機関として力を入れているので、協力するとより効果的です。
◆オープンカンパニーについて、さらに知りたい方はこちら
大学生のキャリア展望にアプローチして採用に成功できた事例2選
大学生のキャリア展望にアプローチして成功できた企業は複数あります。ここからは、どのような方法で採用に成功したのか、事例を見ていきましょう。
W2株式会社
W2株式会社は、EC事業の「成功」にこだわる最先端ECプラットフォームを展開する企業です。そんなW2株式会社が課題としていたのは、新卒エンジニアの採用でした。これまでエンジニア採用の前例がなかったために、ペルソナ設計ができずにいたのです。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入し、自社が希望する人材に直接アプローチを開始します。
早期にオファーを送った学生に対してキャリア相談に乗るなど、学生一人ひとりのファーストキャリアや将来ビジョンについて考える時間を作りました。
結果、カジュアル面談から本成功に進んだ学生の割合が62.5%と非常に高い水準となり、採用にも成功しています。
参考記事:「カジュアル面談から本選考の参加率62.5%!大卒のエンジニア採用をTECH OFFERで初挑戦」
株式会社マキタ
株式会社マキタは、世界170ヶ国で販売を行う電動工具業界のリーディングカンパニーです。電動工具シェアでは国内トップ、世界でもトップクラスを誇ります。
そんな株式会社マキタが抱えていたのは、知名度でした。東海エリアでは知名度があるものの、全国では弱く採用にも影響していたのです。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入し、自社が望む人材に直接アプローチを開始します。
プロフィールからオファーを送る際に、学生へ「自社とどのような点でマッチするのか」「どのように学生時代の学びを活かせるのか」を個別に伝えるように心がけました。
さらに、電話などで密にコミュニケーションを取って一人ひとりと向き合った結果、採用に成功しています。
大学低学年はまだ自分のことがわからない
就職活動の早期化によって、1年生・2年生の大学低学年も就職活動を意識しなければならないようになっています。ですが、彼らには以下の特徴があります。採用側として、把握しておきましょう。
- キャリアプラン形成は3年以降がほとんど
- 影響を受けるのは親が多い
- Z世代にとって重要なのはプライベート
キャリアプラン形成は3年以降がほとんど
一般的に、大学は学びに行く場所です。多くの学生が、キャリアプランをまだ定めていません。
教育機関としてキャリア形成活動を始めている大学もありますが、低学年の頃から自分のキャリアを見据えている学生は稀です。大学生活を満喫したい層も多くいるため、全員にアピールするのは難しいでしょう。
そのため、低学年向けの説明会やイベントを通じて少しずつ興味を持ってもらう方法がベターです。インターンシップも開催し、興味のある層からアプローチしていきましょう。
低学年は就活への情報収集時期であると意識していると、戦略を立てやすくなります。
影響を受けるのは親が多い
親が仕事に対してどのようなイメージを持っているかは、重要なポイントです。特にキャリア意識の強い学生の多くは、親から影響を受けています。親子二代にわたって医者の家系を想像するとわかりやすいでしょう。
例えば、親が「転職は良くない」と考えていたら、子供もそういった考えになるケースが多くあります。
子供にとって親の存在は大きいもの。親がキャリアに対してどのような考えを持っているかでも、キャリア意識が大きく変わります。採用時は、大学低学年の学生がキャリア意識をどのような形で持っているかを、把握するようにしましょう。
Z世代にとって重要なのはプライベート
大学低学年のZ世代は、プライベートを重視しています。好きな仕事でもない限り、一定の距離を空けた、ドライな感情を持っていると認識しておきましょう。「その時に必要なお金を稼げればいい」「趣味のために働いている」と考えている層も多いのです。
一方で、仕事に対してのモチベーションや向上心がある層もいます。「出世したい」「やりがいのある仕事で頑張りたい」と考えている学生です。
両者はキャリア意識が大きく異なるため、注意する必要があります。採用の際は、考えに違いがあると理解した上で、アプローチしなければなりません。
大学低学年にアピールできるおすすめの方法
大学低学年はキャリアを意識している層が少ないため、アピール方法が少ないようにも感じてしまいますが、効果的なアピール方法はあります。以下を併用して使ってみましょう。
- 採用サイト
- インターンシップ
- ダイレクトリクルーティング
採用サイト
採用サイトは就職活動をしている3年生以上を対象にしたサイトですが、低学年向けへのアプローチ方法としても活用できます。自社の魅力を効果的にアピールできるので、興味を持ってもらいやすいのです。
特に、自分の好きなことと仕事が直結したと感じた場合、大きな効果を発揮する可能性があります。先輩社員へのインタビューや企業の取り組みなど、学生が将来の自分をイメージしやすいコンテンツを盛り込みましょう。
従来の3年生以上にプラスして、低学年向けのキャリア研修をする際にも活用するのが、おすすめです。
◆採用サイトについて、さらに知りたい方はこちら
インターンシップ
低学年のキャリア意識を変える方法として、インターンシップも効果的です。25卒から制度が変わったので、積極的に活用していくと良いでしょう。
学生にとっても、社会の仕組みや自分の強さ・弱みを早く知れる良い機会として需要があります。早い段階で、自分が行きたい業界がわかるためです。
企業にしても、自社の知名度を上げられ、本番の就職活動で志望してくれる可能性も高くなります。お互いにとってメリットがあるのです。
一方で、採用側の負担は大きくなります。従来のインターンシップ以外に低学年向けも追加になるため、実施できるかどうかは慎重に検討しましょう。
◆採用計画について、さらに知りたい方はこちら
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングも効果的です。大学低学年でも登録できるサービスを選ぶと、活用しやすいでしょう。
企業から直接アプローチできるため、知名度に関係なく学生と連絡を取れます。学生が興味のある内容をもとに連絡を取れば、ミスマッチも防げる効果にも期待できます。中には、学生自身が思いも寄らなかった部分で、親和性に気付けるなんてこともあるでしょう。
オファーを通じてインターンシップへ誘導をしたり、独自の特典をつけたりすれば、特別感も演出できます。非常にメリットの大きい方法なので、インターンシップなどと併用して活用してみましょう。
大学低学年のキャリア意識にアプローチするならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
大学低学年のキャリア意識は、就活生ほど高くありません。そのため、大学や企業がキャリア形成に向けて説明会やイベントを実施し、キャリア意識を育成していくように意識しましょう。
その際、本格的な就活の前段階として、採用サイトやインターンシップ、ダイレクトリクルーティングなどを通じて自社の認知度を高めることが大切です。本番の選考に向けて種をまいていくようにしてください。
中でも理系の低学年にアプローチするなら、ダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。学生と直接やり取りできるため、キャリア意識を判断しやすい特徴があります。ぜひお気軽にご相談ください。