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「3E-IPテストって何?」「3E-IPテストってどんな効果があるの?」
とお悩みの採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
3E-IPテストを活用することで、検査時間を短縮したり、求める人材を効果的に見極めることが可能です。
本記事では、3E-IPテストの実施の流れや種類、導入事例まで詳しく解説します。3E-IPテストの導入にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
3E-IPテストとは?
3E-IPテストとは、エン・ジャパンが提供する適性検査です。1987年から発売されており、約30年の歴史を持ちます。
3E-IPテストでは「採用選考や社内での利用を想定し、今日のビジネスシーンで求められる性格やコミュニケーションスタイル、ストレス耐性、労働観などを測定する」ことを目的として、活躍できる人材の発見に注力しています。
3E-IPテストは最大35分程度で実施でき、他の適性検査よりも短い検査時間で測定できます。パソコンに加え、タブレット、スマートフォンでの受験も可能で、さまざまな受験環境に対応している点も特徴です。
3E-IPテストのポイント
- 1987年の発売開始から約30年の歴史を持つ
- 従来の適性検査よりも検査時間を短縮できる
- パソコン、タブレット、スマートフォン受験にも対応している
3E-IPテストの種類
3E-IPテストには、知的能力を測る「3E-i」テストと性格・価値観を測る「3E-p」テストがあります。「3E-i」と「3E-p」の特徴は以下の通りです。
3E-i(知的能力テスト)
3E-iテストは、ビジネスに必要な知的能力が分かるテストです。
検査時間は20分で、言語・非言語の問題が幅広く出題されます。
簡単な計算問題や文字の並べ替え、図形の法則性チェックなど、知識に加えて思考力が問われる問題も多いです。
3E-p(性格・価値観テスト)
3E-pテストは、性格や価値観を測るテストです。他の適性検査で実施されるような性格検査と同様に、性格やキャリアに関する質問が出題されます。
検査時間は15分で、問題数は90問です。「性格特性」や「創造的思考性」、「コミュニケーション能力」「エネルギー量」「ストレス耐性」などを測定できます。
3E-IPテストを実施するメリット
さまざまな特徴を持つ3E-IPテストですが、いったいどのような効果が期待できるのでしょうか。
本章では、3E-IPテストを実施するメリットを解説します。
- 短い検査時間で負担が少ない
- ストレス耐性を把握できる
- スマートフォン受験にも対応している
短い検査時間で負担が少ない
3E-IPテストでは、3E-iテストが20分、3E-pテストが15分と、最大35分程度で受験が完了します。一般的な適性検査では1時間以上の受験時間が必要ですが、3E-IPテストでは約半分の時間で検査を終えられます。
一般的な検査と比較して短時間で実施できるため、実施企業側、受験者両方の負担を削減できます。適性検査にかかる時間を削減し、スピード感のある採用活動を行うことが可能です。
ストレス耐性を把握できる
3E-IPテストでは、ストレス耐性について以下の4つの測定項目があります。
- 人付き合いへのストレス耐性
- 仕事の負荷量へのストレス耐性
- 理想と現実のギャップに対するストレス耐性
- 評価・評判に対するストレス耐性
メンタルヘルス対策やストレスケアは多くの企業が関心を寄せている項目です。ストレスを抱える社員が増えると休職、退職につながりかねません。
3E-IPテストを活用して、あらかじめストレス耐性を把握しておくことで、ストレス過多による不調防止につながります。
スマートフォン受験にも対応している
3E-IPテストは、パソコンやタブレット、スマートフォンで受験できます。
今やパソコンよりもスマートフォンの利用が増え、就職活動においてのスマートフォンの利用が欠かせない状況です。このような状況をふまえ、3E-IPテストではスマートフォン受験にいち早く対応しています。
3E-IPテストでは、どのようなデバイスで受験しても、結果に差異が出ないような設計が行われています。デバイスを問わず実施できるため、さまざまな応募者に受験してもらいやすい検査です。
3E-IPテストを実施するデメリット
3E-IPテストのデメリットには、「テストの実施を企業側が対応しなければいけない」という点があります。
Webテスト形式で3E-IPテストを実施する場合、受検対象者の登録や対象者のテスト送信は実施企業が行わなくてはなりません。また、マークシートテスト形式で3E-IPテストを実施する場合、受検会場の確保や運営が必要になります。
テストの実施を依頼したからといって、テストの実施から集計まですべて委託できるわけではありません。あらかじめ注意が必要です。
【実施形態別】3E-IPテストの実施の流れ
本章では、実施形態別に、3E-IPテストの実施の流れを解説します。
それぞれの具体的な流れを把握しましょう。
Webテスト
Webテストでは、以下の流れでテストが実施されます。
- 受検者へのテスト送信
- テスト実施
- 採点結果の閲覧・保存
Webテスト実施にあたって、「専用管理画面ログイン情報」と「ご利用マニュアル」が納品されます。
受検対象者の登録と対象者へのテスト送信は、実施企業が行わなくてはならないので注意が必要です。
テスト実施後は、専用管理画面から個人結果表や結果データ一覧表が保存、出力できます。
マークシートテスト
マークシートテストの実施の流れは、以下の通りです。
- テスト実施
- 冊子・解答用紙の返信
- 採点結果の閲覧・保存
マークシートテスト実施にあたって、「問題用紙」と「解答用紙」、「採点結果閲覧専用Web管理画面」が納品されます。
問題用紙と解答用紙が納品されたら、マークシートテストを実施します。テスト終了後、解答用紙をエン・ジャパンに郵送し、採点を依頼します。採点が完了したら、エン・ジャパンより採点完了の連絡が通知されるため、専用管理画面より結果報告書や結果データの確認が可能です。
マークシートテストの場合、郵送による結果報告は行われないため、注意が必要です。
3E-IPテストの導入事例
本章では、3E-IPテストの導入事例をご紹介します。
- 導入事例① 求める人材の見極めに活用
- 導入事例② ストレスケアに活用
導入事例① 求める人材の見極めに活用
入社3年以内の退職者が相次いでいたA社では、組織風土とのミスマッチが原因ではないかと推測し、3E-IPテストを導入しました。
入社3年目までで活躍している人の3E-IPテスト結果を確認したところ、「主体性・外向性の性格特性が高く、主体的に仕事に取り組む姿勢が強い」ことが判明。さらに「仕事の負荷量に関するストレス耐性が高い」傾向がありました。
この結果をふまえ、翌年の新卒採用で「主体性・外向性が高いこと」「仕事の負荷量に対するストレス耐性が高いこと」「エネルギー量の偏差値が高いこと」をポイントとして採用活動を実施。
すると、求める人材に近い応募者が集まり、予定よりも多い人数を採用するといううれしい結果になりました。入社1年目から活躍する人材も現れており、採用のミスマッチを改善するきっかけになった事例といえます。
▼概要
課題 | 入社3年以内の退職者が相次いでいる |
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改善 | 3E-IPテスト結果をもとに採用要件を変更 |
結果 | 求める人材からの募集が増え、採用数が想定を上回った 入社1年目から活躍する人材も登場 |
参考:活用事例(求める人材の採用)|エンの適性検査3Eテスト
導入事例② ストレスケアに活用
仕事や職場におけるストレスが原因と思われる休職者、退職者が増加していたB社では、社員のメンタルケア、ストレス耐性を把握するために3E-IPテストを導入しました。
3E-IPテストを実施したところ、「評価・評判に対するストレス耐性が低い」傾向が判明。テスト結果のフィードバック面談やストレスの対処法に関する社員研修を実施しました。このような取り組みを行ったところ、ストレス過多による、社員の休職、退職が0件に減少。
さらに、評価・評判に対するストレス耐性を高める取り組みとして、評価アプローチを改善したり、顧客からの感謝の声を共有したことで、社員のモチベーションアップにもつながりました。
ストレス状況を早急に可視化できたことから、早期解決につながった事例といえます。
▼概要
課題 | 社員の休職、退職が増えている |
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改善 | 3E-IPテストを実施し、ストレス耐性を把握 |
結果 | ストレス過多による、社員の休職、退職が0件に |
参考:活用事例(社員のストレスケア)|エンの適性検査3Eテスト
まとめ
本記事では、3E-IPテストの実施の流れや種類、導入事例まで詳しくご紹介しました。
3E-IPテストを活用することで、検査時間を短縮したり、求める人材を効果的に見極めることが可能です。
本記事を参考に、ぜひ3E-IPテストの導入を検討してみてくださいね。