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「グループワーク選考って効果ある?」「グループワーク選考の導入の手順を知りたい」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事ではグループワーク選考を導入する目的について解説しています。
グループワーク選考を導入すると、書類ではわからない部分まで判断が可能です。導入することで、自社の希望に沿った人材の採用をしやすくなるでしょう。更に導入前に知っておきたい「メリット」の他、「導入手順」「注意点」も紹介しています。
グループワーク選考を導入する目的
近年、多くの企業でグループワーク選考が導入されつつあります。なぜ導入するのかは、以下の3つの目的が関係しています。
- 仕事で重要な能力を見極められる
- グループディスカッションよりも個人にフォーカスできる
- ディスカッション後に結果を発表できる
仕事で重要な能力を見極められる
グループワーク選考は、アウトプットに関する能力が求められます。社会人にとってアウトプット能力は重要です。仕事で重要な能力を見極められるメリットがあります。
日本の教育は大学までインプット型が基本です。学生は受け身で学ぶ姿勢が当たり前となっています。しかし仕事はアウトプットが基本となります。
- コミュニケーション
- 行動力
- 思考力
- 成果物
自分ひとりではなく仲間とディスカッションしながら結果へと向かうグループワークは、まさしく仕事そのものです。書類だけでは判断できない能力を極めるのに最適な選考方法と言えます。
グループディスカッションよりも個人にフォーカスできる
グループワーク選考は、ディスカッションの後に結論や成果物を提出します。そのためグループディスカッションよりも個人にフォーカスできる特徴があります。
グループディスカッションは、その名の通り議論が目的です。議論の結論や成果物を出す必要がありません。
一方のグループワーク選考では、全員の意見をまとめて成果物を出さなければいけません。個人の特徴や能力をより評価できます。
一人ひとりにフォーカスした採用をするのなら、グループワーク選考は非常に有用です。
ディスカッション後に結果を発表できる
ディスカッション後に成果を発表できる点も、グループワーク選考を導入する目的です。仕事で使う能力が多く、実践的な向き不向きを確認できます。
ディスカッション中の行動によっても見極められる能力が異なります。最終的に提出された成果によって能力を評価できるため、選考目的によって使い分けましょう。
個々が得意とする能力を見極める目的でも、グループワーク選考は導入されています。
グループワーク選考を導入するメリット
グループワーク選考は社員研修として導入されるほど有益な方法です。選考に活用する場合、以下のメリットがあります。
- 実践的な能力を評価できる
- 参加者の人物像を評価できる
実践的な能力を評価できる
グループワーク選考は、実務に近い課題で作業を行います。そのため、以下の実践的な能力を評価できます。
- コミュニケーション能力
- 発信力
- リーダーシップ
書類の情報だけでは判断が難しいものばかりです。グループワーク選考であれば、参加者の業務への取り組み方がわかります。結果・成果物に向かって作業をするため、仕事にそのまま当てはめられるのです。
実践的な能力を評価するのであれば、最適な選考方法と言えます。
参加者の人物像を評価できる
従来の選考は、面接官と求職者の1対1のやり取りです。企業と学生の関係性であるため、どうしても背伸びをしたりバイアスがかかったりしてしまいます。
ですが、グループワーク選考は学生同士でやり取りするため、人物像を浮き彫りにできます。例えば以下の能力が見えるようになるでしょう。
- コミュニケーション能力
- 主体性
- 人柄
参加者がどのような形で貢献してくれる人材なのかを見極められます。内定後のミスマッチ防止にも繋がるため、得られる情報は非常に多いと言えます。
人物像を評価できる点は、グループワーク選考の大きなメリットです。
グループワーク選考を導入する手順
グループワーク選考を検討する際、どのような流れで導入するべきかわからない方もいるでしょう。ここからは導入のための手順を解説します。以下の流れで行いましょう。
- 評価項目を決める
- グループワークのテーマを決める
- 実施形式を決める
- 担当者を決める
- 会場や機材を準備する
- 学生に告知をする
Step1.評価項目を決める
グループワーク選考をするにあたって、まず評価目標を決めます。ただ実施しただけでは、評価するポイントがわからないためです。自社が評価したい項目を洗い出しましょう。
評価項目は、どの部分を評価するのかまで深掘りしておくことをおすすめします。「発信力」とざっくりするのではなく、以下のように決めてください。
- 周囲の話を聞いてまとめられる
- 意見を整理して伝えられる
両者とも全く異なる評価になります。自社にとってどのような能力が必要なのかを細分化しておくと良いでしょう。
Step2.グループワークのテーマを決める
評価項目が決まったら、次はそれに準じたグループワークのテーマを決めます。どのような課題について議論し、どのような結論を出してもらうのかを意識してください。結論から逆算すると課題が見えてきます。
例えば、「1番美味しい唐揚げの食べ方」なら「マヨネーズ派」「レモン派」に分けてディスカッションするといった形です。
テーマを自社のサービスと合わせることで、より建設的な議論もできます。テーマを決めておかないと評価項目に即さない結論が出る可能性があるため、必ず決めておきましょう。
Step3.実施形式を決める
テーマが決まったら、次にグループワーク選考の実施形式を決めます。以下の2つがあります。
- オンライン
- オフライン
グループワーク選考は多くの学生が参加するイベントです。そのため、オンラインで実施する企業はまだ多くありません。工夫次第でできるものの、オフラインと比べて管理が難しい問題があります。
ただし、オフラインだとかかるコストを大幅に削減できるのもオンラインです。自社にとってどちらの実施形式が良いのか、検討した上で判断しましょう。
Step4.担当者を決める
実施形式を決めたら、次に担当者を決めます。グループワーク選考をひとりで担当するのは非常に難しいため、人員が必要です。規模は企業にもよりますが、大まかな人数は以下を参考にしてください。
- 評価者:複数名(採用担当の部署によって変わる)
- ファシリテーター:1名
- タイムキーバー:1名
場合によっては、ファシリテーターとタイムキーパーを兼任するのも良い方法です。採用部署の人数によって、どの程度人員が必要なのかを判断しましょう。
Step5.会場や機材を準備する
担当者を決めたら、次に会場や機材を準備します。グループワーク選考の実施形式によって以下のように違いがあります。
- オンライン:インターネット環境、配信機材、ビデオ会議ツール
- オフライン:会場、プロジェクターやマイク、課題に必要な道具
事前に実施形式を決めたのは、何が必要なのか全く異なるためです。グループワーク選考を滞りなく進められるように、準備を怠らないようにしましょう。
チェックリストを作って共有しているとトラブルを防げるので、おすすめです。
Step6.学生に告知をする
グループワーク選考で必要なものを決めたら、最後に学生へ告知をします。以下を伝えてください。
- グループワークの目的
- 概要
- 実施日
- ビデオ会議ツールの使い方や注意点(オンラインのみ)
- 緊急連絡先
オンラインで実施する場合、学生によって環境がバラバラなので、全員が参加できるように気を配る必要があります。パソコンを持っていない学生はどうするかなど、トラブルを想定して告知をすると良いでしょう。
告知ができれば、後は実施するだけです。
グループワーク選考を導入する際の注意点
グループワーク選考を導入する際、気をつけておきたいポイントがあります。特に以下の3つは注意したい部分です。
- 準備を念入りにする
- 参加者の心理傾向や志望動機を把握しておく
- 実施後にフォローをする
準備を念入りにする
グループワーク選考は、事前の準備が重要です。準備が9割と言っても良いでしょう。
準備が中途半端だと、自社が求める人材を見極められない可能性が高くなります。グループワーク選考を通じて企業の対応を知る学生もいます。トラブル時の対応によっては、幻滅されるなんてこともあるでしょう。
何事も無く円滑に進めるためにも、事前準備は念入りに行ってください。
参加者の心理傾向や志望度を把握しておく
グループワーク選考は大人数で行います。参加者の心理傾向や志望度を事前に把握しておくと、個々の把握がしやすくなるためおすすめです。
適切に評価するためには、参加者一人ひとりの状態を把握していくことが必要不可欠となります。グループワーク選考の効果を最大限得るためにも、参加者の情報は事前に必ず把握しておきましょう。
実施後にフォローをする
グループワーク選考は、実施して終わりではありません。なるべくすぐのフォローを心かげてください。特におすすめなのがフィードバックです。
グループワーク選考は自社が求める人材を選ぶ場所ですが、学生にとっては自身のスキルを磨く場所でもあります。実施後にフィードバックを行うことで、参加した学生は自身の課題を理解できます。
フィードバックを求めている学生は多いため、自社の好感度を上げる方法として活用できる点もポイントです。
時間を空けすぎると効果がないため、実施してすぐのフォローを心がけましょう。
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グループワーク選考は、参加者が数人のグループに分かれて結論へ向けてディスカッションする形式です。書類だけではわからない適性を判断できるため、多くの企業が導入しています。
実施の際は評価する部分を明確にした上で、トラブルが起こっても対応できるよう事前準備に力を入れてください。実施後は参加者のフォローも忘れないようにしましょう。
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