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「人事対応で悪印象を与える例ってどういう場合?」「自分の対応が悪い印象を与えてないか不安」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では人事対応における悪印象の例を紹介しています。
人事対応で悪印象を与えない秘訣は、学生一人ひとりと真摯に向き合うことです。
採用の際に知っておきたい「悪印象を与える行動」の他、「良い印象の例」や「意識したいポイント」も解説しています。
理系採用に強いダイレクトリクルーティングを提供している『TECH OFFER』だからこその、知っておきたいポイントばかりです。ぜひ理系採用に役立ててくださいね。
人事対応で悪印象を与える影響は大きい
人事対応は印象ひとつで大きく変わり、しかも良い印象よりも悪い印象の方が、人の記憶に強く残ります。身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。
まずは以下の3つの項目に分けて、悪い印象が与える影響について知っておきましょう。
- 約4割の学生が面接をきっかけに辞退を考えている
- 採用担当は会社の顔
- ハロー効果に注意しなければいけない
約4割の学生が面接での対応をきっかけに辞退を考えている
『TECH OFFER』が実施したアンケートによると、約4割の学生が面接をきっかけに選考辞退を考えています。働き方や条件、業務内容は微々たるものです。多くの学生が面接官の人柄や対応を重視しています。
悪い印象を学生に与えると、その時点で4割の学生を取りこぼすこととイコールです。特に優秀な人材はそういった対応に敏感なので、自分と合っていないと判断すればすぐに辞退する可能性があります。
近年はブラック企業という名前が定着していることから、よりシビアに面接官の対応を見ています。人事対応での悪印象による影響は非常に大きいのです。
採用担当は会社の顔
採用において担当者は会社の顔となります。学生からすると企業の窓口なので、対応力が問われます。担当者の対応次第では、良い印象も悪い印象も与えられるのです。
- ネガティブな発言をする
- 威圧的な態度を取る
このような対応をしてしまうと、企業のイメージに直結します。学生からすれば「この企業は学生を下に見ている」と認識するきっかけになります。
採用時は会社の顔であると自覚した上で対応しなければなりません。
ハロー効果に注意しなければいけない
ハロー効果は、人事対応で気をつけたいものの1つです。
ハロー効果とは、ある特定の分野における際立った功績が、他の分野に与える影響を指します。ポジティブとネガティブに分かれ、悪い印象の場合はネガティブに該当します。
人事対応による悪印象によって企業全体の評価を落としてしまうのが、ネガティブなハロー効果です。採用においては重要な考え方であり、ポジティブなハロー効果を狙うのが一般的ではあります。
しかし中には人事対応によって悪い印象を与えてしまうことがあり、それがネガティブなハロー効果をして波及してしまいます。結果、当該学生だけでなく友人や大学までもが自社にネガティブな印象を持つのです。
悪い印象ほど広がりやすいので、ハロー効果には注意して採用活動をしましょう。
人事対応で悪印象を与えてしまう例
人事対応でどのような対応が悪い印象を与えるのかは、受け取る側次第です。しかし、共通して悪い印象を与えてしまいやすい言動はあります。
中でも注意したい、以下の代表的な5つの例を解説します。
- 学生を下に見る
- 学生の考え・意見を否定する
- 会話のキャッチボールをしない
- 一般常識が欠如した質問・対応をする
- 対応が遅い
学生を下に見る
学生を下に見るのは、悪印象を与えてしまう行為でも最たるものの1つです。自分の方が年上・社会経験があることから、ついマウントを取ってしまうケースがあります。以下の行動・態度が該当します。
- タメ口
- 横柄な態度
- 不親切
- 上から目線
- 足を組む
- 不要な質問で詰めてくる
- 他社への暴言・批判
- 圧迫面接
人を不快にさせる行動ばかりです。採用とはいえ、相手は人間。下に見るような言動では、悪印象を与えるだけです。
取引先の相手に同じ態度を取れば、すぐに関係性が切れます。学生も同じです。対等なひとりの人間として向き合っていないと態度に出てしまうため、注意しましょう。
学生の考え・意見を否定する
人は自分を否定する相手には悪い印象しか抱きません。そのため、学生の考えや意見を否定するのも悪印象となります。面接では以下に気をつけてください。
- 学生の考えを否定
- 研究内容を否定
- 出身地を侮辱する
- 頭ごなしにとにかく否定
固定観念と共感能力の欠如によって起こってしまう対応です。誰でも心血を注いでいるものを否定されれば、不快に感じます。
出身地を侮辱するのもNGです。出身地に愛着を持っている人は多いので、悪印象を与える効果しかありません。
何をするにしても否定は悪印象にしか繋がらないため、しないようにしましょう。
会話のキャッチボールをしない
面接は学生と面接官がキャッチボールをしながら進めていきます。会話のキャッチボールができていないと意味がありません。特に以下はやってしまいがちなので、注意しましょう。
- ESに書かれている内容と違う質問をする
- 質問が一問一答形式
- 一方通行な質問をしている
- 学生の回答に興味のない態度・応対をする
- 学生の話を遮って質問をする
- 学生に話をさせない
- 決まった聞き方・返し方をする
- 学生の回答に対して勝手に解釈する
- 学生を見ずに面接をする
どれも面接官の独りよがりな対応によって悪印象を与えているのがわかります。
面接では企業が採用するのですから、学生の話に興味を持って聞くのは当然です。それができずに態度として現れた場合、学生に悪印象を与えてしまいます。
例え採用が難しくとも、最後まで学生に興味を持って真摯に対応することを意識しましょう。
一般常識が欠如した質問・対応をする
一般常識が欠如した質問・対応も悪印象を与えてしまいます。例えば以下のケースです。
- 家族について根掘り葉掘り聞く
- 興味が無いと学生に伝える
- 男女差別
- 面接官が遅刻する
- 事前準備ができていない
- 面接官が寝ている
- オンライン面接でミュートにされる
- 嘲笑する
- 面接で禁止されている11項目にあたる質問をする
どれも一般常識が欠如しています。これらも学生を下に見ていると起こりやすいので注意しましょう。
対応が遅い
近年は選考にスピード感が求められています。対応が遅いと、悪印象を与える可能性があります。例えば以下のケースです。
- 選考結果が2~3ヶ月後と長い
- 連絡を忘れていた
- 事前の連絡をしないまま急に面接の予定を入れる
不誠実な対応ばかりとなっています。優秀な学生ほど早期に内定を決めていく中、選考結果までが長いと企業にとっても大きなマイナスになります。
他にも人的ミスで連絡を忘れていたり、急に面接の予定を入れたりするのもNGです。相手にもスケジュールがあります。迅速に行動し採用を進めてけば、悪印象を与えるリスクを下げられます。
対応のスピードには気をつけましょう。
人事対応で好印象を与える例
人事対応の中には好印象を与えやすいものがあります。特に以下の4つは簡単ながら大きな効果に期待できるため、意識しましょう。
- 丁寧な対応をする
- 学生自身や研究などに興味を持つ
- フィードバックをする
- 学生の顔と名前を覚える
丁寧な対応をする
好印象を持ってもらうなら、丁寧な対応は重要です。ぞんざいに扱われて喜ぶ人はいません。対応の際は、以下に気をつけてみましょう。
- 学生を気遣う
- 学生がわかりやすいようにスケジュール管理を行う
- フォローをする
- 迅速に連絡をする
- 入社後どのように活躍できるかをわかりやすく説明する
- 選考を採用担当者間で共有する
- 学生からの質問に丁寧に答える
ひとりの人間として真摯に対応するだけです。ただし、企業のマンパワーによっては対応が後手に回ってしまう可能性があります。意識して早めに行動するよう心がけましょう。
学生自身や研究などに興味を持つ
人は誰しも自分に興味を持ってもらえると嬉しく感じます。学生や研究内容に興味を持つことを意識しましょう。以下がわかりやすい対応です。
- 学生のESを読み込んで理解する
- 学生の話を熱心に聞く
- 個別にコミュニケーションを取る
- 学生の話に共感する
- 学生の話を深く聞く
- 相槌を打つ
丁寧な対応と似ている部分が多くあります。学生一人ひとりに興味を持って向き合うことが大切です。特に相槌を打つ効果は非常に大きく、好印象へと変えられます。聞く力を鍛えていきましょう。
フィードバックをする
フィードバックを欲しいと思っている学生は多くいます。適切な内容のフィードバックを心がけることで、思わぬ好印象を抱いてくれる可能性もあるでしょう。
また、丁寧なフィードバックは「人を大事にする会社」というイメージを持ってもらいやすい側面があります。
フィードバックの効果は非常に大きいため、選考ごとにフィードバックをするくらいで良いほどです。社会人から見た適切なフィードバックを返してあげましょう。
学生の顔と名前を覚える
人は自分を覚えてもらえると嬉しく感じる性質を持っています。そのため、学生の顔と名前を覚えることはマストです。
たった半日間のインターンシップだったとしても、覚えていただけで好印象を抱いてくれます。それくらい自分を認識されるのは嬉しいものなのです。
可能であれば、より深い情報まで記憶しておくと良いでしょう。一緒に働く可能性もあるため、覚えておいて損はありません。
人事対応で悪印象にならないためには丁寧さが重要
人事対応で悪印象になる対応を見ていると、学生に対して丁寧さが足りないことが良くわかります。
一方で、好印象を持つ例を見ると、学生に対して丁寧に向き合っています。
人事の対応は、企業から自分に向けられた対応と同じです。学生は未来の社員だと意識すれば、自然と好印象となる対応を取れるようになるでしょう。
人事対応で悪印象を抱かせないならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
人事対応で学生に与える悪印象は、企業全体に及ぶ可能性があります。原因のほとんどは横柄な対応によるものなので、丁寧な対応を心がけるだけで大きく変わるでしょう。
学生だからといって下に見るのではなく、対等な人間として接してください。
新卒学生と良い関係性を築きたいのであれば、ダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を活用しましょう。学生と1対1のコミュニケーションを取れるため、好印象を持ってもらえる効果があります。些細なすれ違いによる悪印象を防ぐ効果としても期待できます。ぜひ1度お気軽にご相談ください。
また、面接官の悪印象について詳しい資料が欲しい方は、以下よりダウンロードできますので、合わせてご確認ください。