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ダイレクトリクルーティングが普及してきたいま、オファーの開封率や返信率に課題を抱える企業は多いです。手間と時間をかけて何百件もオファーしたのに、応募が来たのは数名だけ、しかも条件を満たさない人だった、という声も聞かれます。
このような場合、オファーの送信方法や文章を工夫することで、開封率や返信率の改善が可能です。本記事では、オファー開封率の実態や、開封率・返信率アップをアップさせるテクニックについて詳しく解説します。優秀な学生を採用するためにも、オファーのテクニックを駆使して他社に差をつけましょう。
ダイレクトリクルーティングにおけるオファー開封率の平均
はじめに、ダイレクトリクルーティングにおけるオファー開封率の平均について見ておきましょう。主要なダイレクトリクルーティングサービスでは、開封率を以下のように公表しています。開封率は業種や求人による差が大きいため、あくまで平均値としてお考えください。
- TECH OFFER:80%以上
- OfferBox:89%
- キミスカ:76.9%
このデータによると、オファーの開封率は70〜80%台となっており、残りの20%前後は開封されていないことが分かります。また、仮に開封されたとしてもその先には「メールを読む→求人にアクセスする→応募する」というアクションを起こしてもらわなければなりません。
毎日大量のメールを受け取っている学生に、開封から応募まで促すためには、相当なテクニックが必要だと言えます。
オファー開封率を上げる5つのポイント
ここからは、オファーの開封率を上げるポイントを具体的に解説します。他社と差をつけるために有効な施策なので、ぜひ参考にしてください。
- 件名にこだわる
- 送信の時期・時間を工夫する
- アクティブなユーザーに送信する
- 人気の層を避けた送信もしてみる
- 2回目のオファーも送信する
それぞれ詳しく見てみましょう。
件名にこだわる
オファーメールを開封するかどうかは、件名で決まると言っても過言ではありません。オファーを受け取った人が必ず目にする部分ですから、次のポイントを意識して作成しましょう。
- 文字数は20~40文字程度にする
- 重要なワードは前半に使う
- 詳細を読みたくなるようなワードを入れる
こちらは、件名の悪い例と良い例です。
【悪い例】未経験歓迎/ITエンジニアの募集
【良い例】1年目から給与35万円・残業ほぼなし。未経験からITエンジニアを育てます
悪い例でも募集職種やポイントは伝わりますが、簡潔過ぎて魅力を感じる言葉がほぼありません。一方、良い例では高い給与や「残業ほぼなし」といったワードがあることで、どのような企業なのか見てみたくなります。
このように、同じ求人でも件名を工夫するだけでかなり印象は変わります。
送信の時期・時間を工夫する
新卒採用においては、オファーを送信する時期や時間を工夫することも大切です。多くのダイレクトリクルーティングサービスでは、オファー件数に上限が設けられています。そのため、いつ・何件オファーを送るかも重要な戦略です。
具体的には、経団連の就活スケジュールである「3月広報開始・6月選考開始・10月内定解禁」が1つの目安になります。エントリーのピークは大学4年生の春頃なので、そこまでに自社を認知してもらうことが必要です。逆に、内定が出そろう秋以降にいくらオファーを送っても、大半の学生が就活を終えてしまうため、効率は悪くなります。
また、送信の時間帯も工夫が必要です。一般的に、平日の日中は開封率が低いとされています。学校が終わってから寝るまでの間や、休日などは落ち着いてメールを見てもらえる可能性が高いです。ただし、深夜や早朝は印象が悪いので避けましょう。
アクティブなユーザーに送信する
オファーを送る際は、登録日や最終ログイン日が近い学生から優先して送ることも有効です。多くのダイレクトリクルーティングサービスでは、学生の抽出条件として活動状況やログイン日が選択できます。
長い間ログインしていない学生や、就活を終えてしまった学生にオファーしても応募は期待できませんので、アクティブなユーザーにアプローチしましょう。
人気の層を避けた送信もしてみる
オファーの開封率や反響が悪いときは、アプローチする層を変えてみるのもおすすめです。オファーを送る際は、大学や学部、専攻分野などでフィルターをかけることが多いかと思いますが、競合他社も同じことを考えています。
そのため、優秀な学生のもとには多くのオファーが届くことになり、開封される確率も下がってしまうのです。本命にオファーすることも大切ですが、就活シーズンが終わってしまう前に、ある程度対象を広げてアプローチしておきましょう。
2回目のオファーも送信する
どうしても会いたい学生がいる場合は、2回目のオファーを送信するのも1つの手です。1回目は開封されなくても、2回目で「そんなに自分に興味があるのなら」と開封してもらえる可能性があります。
ただし、1回目と全く同じ文面のオファーや、しつこいオファーはマイナスイメージになるので注意が必要です。送るとしても2回までとし、2回目は内容を変えて熱意を伝えるようにしましょう。
開封から応募につなげるテクニック
ここからは、オファー開封後に応募につなげるテクニックをご紹介します。オファーが開封された後は、「オファーを読む」「求人にアクセスする」「応募する」というアクションを促すことが必要です。詳しく見てみましょう。
なぜオファーしたのかを伝える
オファーの本文では、なぜその人にオファーしたのかを伝えると効果的です。テンプレート通りの文章ではなく、その学生のプロフィールを盛り込むようにしましょう。
例えば「〇〇さんの△△という経験を活かしていただきたい」や「△△を学んでこられた〇〇さんだから」などの文言がおすすめです。オファーの理由を盛り込むことにより、学生は「きちんと自分のことを見てくれている」と感じるため、応募につながりやすくなります。
自社の強みは簡潔に書く
オファー本文では自社の強みを書くことが大切ですが、学生が知りたいことを簡潔に訴求できている企業は少ないです。給料が高い、残業が少ない、人間関係が良い…など、多くの項目をただ並べただけではあまり響きません。
数ある魅力の中でも、学生に一番刺さりそうなことを重点的に伝えるようにしましょう。例えば、ワークライフバランスやテレワーク、フレックス勤務などに関する情報は、興味を引きやすいです。これらに取り組んでいる企業は、オファー文に盛り込むことをおすすめします。
特別感を演出する
オファーで「あなたは選ばれた人材だ」という特別感を演出することも、応募につなげる秘訣です。具体的には、オファーを受けてくれた学生の書類選考を免除したり、オファーした学生のみが参加できる座談会を開催したりする方法があります。
これにより、オファーを受け取った学生は自分が優遇されていると感じるため、「そこまで言ってもらえるのなら話を聞いてみよう」と考え、応募につながりやすくなります。
返信は1営業日以内にする
オファーに対する質問や応募のメールが届いたら、返信は遅くとも1営業日以内にしましょう。人材の獲得競争が激化しているいま、接点ができた候補者はとても貴重な存在です。
新卒採用をしている企業の中には、半日以内の返信をノルマにしているところも多いため、返信が1日遅れただけでも他社に流れてしまう可能性があります。スピード感を持って対応しましょう。
ダイレクトリクルーティングなら『TECH OFFER』
ダイレクトリクルーティングのオファー開封率は、平均で70~80%と言われています。日々多くのメールを受け取る学生にオファーを開封してもらうためには、件名や送信のタイミングを工夫することが大切です。
送信内容の工夫やターゲットの抽出など、何かと手間のかかるダイレクトリクルーティングですが、工数を削減したい方には『TECH OFFER』がおすすめです。『TECH OFFER』では、AI(人工知能)を駆使したマッチングシステムにより、オファーをほぼ自動化しています。
これによりオファー送信の手間を大幅に削減できるため、浮いた時間を候補者のフォローなど他の重要な業務に使うことができます。テックオーシャンではターゲット設定やオファー文のご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。