多様化する面接形態を解説!メリットとデメリットを知って採用に取り入れよう

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多様化する面接形態を解説!メリットとデメリットを知って採用に取り入れよう

「ライバル企業がプレゼンテーション面接を取り入れたらしい。」このように新卒採用における面接形態は年々多様化を見せています。

年々激化する採用競争において、優秀な人材を確保するためには、多様化する面接形態を取り入れることが大切です

本記事では多様化する面接形態について、それぞれのメリットとデメリットを解説しています。新たな面接手法を取り入れたい採用担当者は必見です。

面接形態が多様化する要因

面接形態が多様化している要因は様々ですが、主な要因は以下のとおりです。

  • 従来の手法で良い人材が獲得できない
  • 人事部門の人手が足りなくなっている
  • IT・AI技術が進歩している

それぞれの要因を掘り下げて確認していきましょう。

従来の手法で良い人材が獲得できない

少子高齢化の影響もあり、新卒採用を中心とした採用市場は激化の一途をたどっています。従来の採用手法では、自社の基準を満たす良い人材を獲得できない企業が増えてきており、面接形態を多様化させるなど、新たな手法を取り入れる企業が増えているのが実情です

新型コロナウイルスの影響で急速に発達したWebを活用した手法のほか、ChatGPTに代表される生成AIを採用手法に取り入れる企業も珍しくありません。

他社との差別化を図り、少しでも採用競争を優位に進めたいと考える企業が増えていることが、面接形態の多様化につながっているといえるでしょう。

人事部門の人手が足りなくなっている

理系人材やIT人材の人手不足が叫ばれていますが、同様に人事部門の人手も足りなくなっているのが現状です。どの企業も人事部門に掛けられる体力は少なくなっており、少ない人数で採用活動を進めているケースも多くなっています。

人事部門で人手が足りなくなってくると、候補者との接点を効率的にすることが求められます。1次面接はWebでのオンライン面接にしたり、AI面接にしたりとIT技術を活用せざるを得ない状況になっている企業も多いでしょう。

最小の人員で最大の結果が人事部門には求められるため、IT技術を活用した面接形態が新たに登場しています。

IT・AI技術が進歩している

Zoomに代表されるWeb会議システムや、ChatGPT等の生成AIなど、近年のIT・AI技術は目まぐるしく発展しています。採用活動にもITやAI技術を活用する企業が増えてきているのも、面接形態が多様化している要因です

特にWeb会議システムを使った採用手法は、新型コロナウイルスの影響で生活様式が一変したこともあり、急激に普及しました。Zoomでの面接も当たり前となり、企業と候補者の双方にとってメリットがある面接形態として定着しています。

その他にもAIが面接官を務めるAI面接などIT・AI技術を活用した面接形態が登場しており、今後も新たな面接形態が登場していくでしょう。

多様化する面接形態のメリットとデメリット

面接形態は以下のように多様化しています。

  • 対面面接
  • オンライン面接
  • 録画面接
  • AI面接
  • プレゼンテーション面接

それぞれの面接の特徴を確認して、企業側のメリットとデメリットを確認していきましょう。

対面面接

対面面接とは従来の面接形態であり、面接官と候補者が直接向かい合って面接が行なわれます。直接会って話をする面接形態であり、企業としては身だしなみや身振り手振りでのコミュニケーションでも候補者の合否判断が可能です

以前は最終面接といえば対面面接でしたが、コロナ禍以降は最終面接もWebで行なう企業が増えており、対面面接の実施頻度は比較的減少しています。

■メリット

  • 表情や雰囲気が伝わりやすく、コミュニケーションのズレが少ない
  • 受付や入退出から基本的なビジネスマナーが備わっているかどうかがわかる
  • 自社の雰囲気や候補者に対する熱意を伝えやすい

■デメリット

  • 会場や面接官の準備が必要
  • 場所と時間の制約があるため、候補者を集めにくい

オンライン面接

オンライン面接は主流になりつつある面接形態です。ZoomやTeamsといったWeb会議システムを使用して、採用担当者と候補者がオンラインで面接を実施します。対面面接と違って、候補者は現地に移動する必要がないため、比較的日程調整しやすいのが特徴です

■メリット

  • インターネット環境さえ整っていれば実施できるため、場所の制約を受けない
  • 候補者の移動負担がなく、比較的日程調整が簡単
  • 時間の融通も利きやすくなるため、多くの候補者と出会える可能性が高まる

■デメリット

  • 対面面接と比べて表情や雰囲気が伝わりにくい
  • インターネット環境によっては、スムーズに実施できない場合がある

録画面接

録画面接は近年登場した新しい面接形態の1つで、候補者にあらかじめ設定した質問に回答してもらう手法です。候補者はスマホやパソコンの録画機能を使って、自身の映像を採用担当者に送付します。採用担当者は送られてきた映像を確認して、合否判断を下すという新たな面接形態です。

■メリット

  • 面接自体やキャンセルなどの機会損失が発生しない
  • 複数の採用担当者で確認ができ、ミスマッチが起こりにくい
  • オンライン面接のように通信の不具合がない

■デメリット

  • 候補者に追加の質問ができない
  • 録画して送付することがハードルとなり、候補者が集まりにくい

AI面接

AI面接も近年新たに誕生した面接形態であり、その名のとおりAIとの面接によって、候補者の合否判断を決定する手法です。候補者と対面せずに面接ができるため、採用担当者の業務効率化が図れます。人が介入せずに合否判断を行なうため、勘や経験に頼らない採用の推進が可能です。

■メリット

  • 採用担当者の業務負荷が低くなる
  • 面談の様子を録画で確認でき、客観的な判断がしやすい
  • AIによる判断でムラが発生しにくい

■デメリット

  • AI面接を実施できるツールを導入するのにコストがかかる
  • 企業の雰囲気が伝わりにくく、候補者の志望度が上がりにくい

プレゼンテーション面接

プレゼンテーション面接は、従来の質疑応答型とは異なる面接形態です。候補者に対してあらかじめテーマを設定して、テーマに沿ってプレゼンテーションをしてもらいます。事前に資料を準備してもらう、当日にテーマを発表して制限時間内で考えて発表するなど方法は様々です。

■メリット

  • 候補者の主体性や課題解決能力を判断する材料となる
  • 質疑応答型では判断しにくい表現力やプレゼンテーション力が見極められる

■デメリット

  • 質疑応答型と比べて候補者1人あたりに掛かる面接時間が長くなる
  • 適切なフィードバックをしないと、候補者の志望度が著しく下がってしまう

その他の選考形態

面接形態と共に、選考形態も多様化しています。以下は選考形態の一例です。

  • インターンシップ選考
  • グループ選考
  • スキル選考

それぞれの選考形態について、確認していきましょう。

インターンシップ選考

インターンシップ選考は、キャリア形成支援活動を通じて候補者の選考を行なう手法です。2024年7月現在、キャリア形成支援活動は以下の4類型に分かれています。

  • タイプ1:オープンカンパニー
  • タイプ2:キャリア教育
  • タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
  • タイプ4:高度専門型インターンシップ

この4つの中で「インターンシップ」と名の付く、タイプ3と4は選考直結型の実施が認められています。最短でも5日以上の就業体験を行なうため、候補者の人柄や能力について判断しやすく、多くの企業が取り入れている採用形態だといえるでしょう。

■採用直結型インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら

グループ選考

グループ選考は、複数の候補者たちをランダムにグループ分けして行なう選考手法です。別名グループワークとも呼ばれています。

グループ選考のテーマは、プレゼンテーションや自由討論など様々ありますが、候補者のグループでの対応スキルや多面的な能力を評価するには最適の手法だといえます

見知らぬ候補者同士で限られた時間の中で結果を出すためには、それぞれが率先して自身の役割を全うすることが必要です。候補者が組織に入った時の人柄がわかりやすく、企業にフィットするかどうか判断しやすいのが特徴です。

スキル選考

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などの自己PRや志望動機を聞き、ポテンシャルで採用する従来の採用手法ではなく、現時点でのスキルを見て合否判断をするスキル選考を取り入れる企業が増えています

スキル選考は、特に理系採用の場面で取り入れられているケースが多いのが特徴です。例えば、ITエンジニア職の採用では、プログラミング技術など保有するスキルを見て合否判定を下します。

企業が求めるスキルを持っている候補者であれば学歴不問で採用を決めることもあり、即戦力を求める企業には適した採用手法だといえるでしょう。

自社に適した選考フローの設計が大切

採用競争は年々激化しており、新たな面接形態や採用形態を取り入れる企業が増えてきています。ただし、物珍しい面接形態を取り入れても効果があるのは一時的かもしれません。

採用活動において大切なのは自社に適した選考フローを設計することです。選考フローの中で、新たな面接形態を取り入れた方が良いと判断すれば積極的に取り入れるべきですし、逆に従来通りの方が良い場合もあるでしょう。

自社に適した選考フローについてお困りの方は、以下のリンクより参考になる資料がダウンロードできます。特に26卒採用に向けて計画を立案中の採用担当者様は必見です。

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