採用活動の第一歩とも言える会社説明会ですが、なかなか学生が集まらずに苦戦している企業も多いのではないでしょうか。特にコロナ禍以降は、説明会がオンライン化されて便利になった反面、無断キャンセルや途中退出が増えたという声も聞かれます。
会社説明会の集客を成功させるためには、学生の興味を引く説明会を企画することが必要です。多くの学生に「この話はぜひ聞きたい」「面白そうだ」と思ってもらうことは、質の高い母集団形成にもつながります。
本記事では、興味を引く会社説明会の特徴や、よくある失敗例について詳しく解説します。魅力的な会社説明会の企画にお悩みの方は、ぜひご覧ください。
会社説明会の目的
会社説明会は、採用活動の第一歩となる重要なイベントです。
企業が会社説明会をする目的は、自社をアピールして選考に進んでもらうことです。一方で学生は、事業内容や採用情報、働く人の空気感などを知るために説明会に参加します。
学生の興味を引く説明会を企画するためには、他社の説明会の傾向や、学生の意識について把握しておかなければなりません。以下で、さまざまな調査結果とともに詳しく見ていきましょう。
Webか対面か
コロナ禍以降、会社説明会は急速にオンライン化が進みました。
上記は、22卒の就職先確定者に説明会の実施状況を調査した結果です。この調査によれば、合同説明会の55.4%、個別説明会の48.3%がWebで実施されたことが分かります。
2つ目のグラフは、Webと対面、両方の説明会を経験したことがある学生に、どちらを支持するかを調査した結果です。グラフを見ると同説明会と個別説明会、いずれも半数以上がWeb説明会を支持していることが分かります。
学生にとってWeb説明会は、交通費や移動時間がかからないことが最大のメリットです。また企業側も、Web開催なら会場を設営する手間がなく、最小限の人員で対応できます。
一方で、対面には対面の良さもあります。実際に職場の様子を見たり、働く人の空気感を感じたり、集まる学生の雰囲気を知ったりできるのは、対面ならではのメリットです。
総合的に見るとWeb説明会の方が人気ですが、説明会のテーマに合わせて使い分けることが効果的です。
引用:就職先確定学生の振り返りから見る、オンライン説明会活用のヒント|リクルート
学生が会社説明会に求める情報
会社説明会では、学生が求める情報を提供することが大切です。
上記は、採用活動における企業の情報開示と学生の認識の差について調査した結果です。グラフを見ると、ほとんどの項目で7〜8割の企業が「情報を開示している」と答えていますが、実際は2〜3割の学生にしか伝わっていないことが分かります。
「初任給」や「具体的な仕事内容」、「社風・企業文化」などは特に重要な情報であるにも関わらず、「知ることができた」と回答した学生は半数以下です。これでは企業選びで正しい判断ができないため、入社後にミスマッチや早期離職が起きてしまうのも仕方がありません。
会社説明会では、企業側が「伝えたつもり」にならないように、丁寧に発信することが大切だと言えます。
興味を引く説明会の特徴
ここからは、学生の興味を引く説明会の特徴について解説します。学生が「参加したい」と思う説明会には、以下のような特徴があります。
- 参加する必要性が示される
- ストーリーが語られる
- 楽しめるプログラムがある
参加する必要性が示される
学生を会社説明会に呼び込むためには、告知の時点で参加する必要性を感じてもらわなければなりません。
マーケティングの世界では、人が行動を起こす動機として「得をしたい」という気持ちや、「損をしたくない」という気持ちがあると言われています。これを会社説明会にあてはめると、次のような例が考えられます。
- 参加すると、Webサイトには書かれていない情報や裏話が聞ける
- 参加すると、今後の就活や選考で有利になる
- 参加しないと、エントリーができない
- 参加しないと、ライバルに遅れをとる
会社説明会を告知する際は、ただ日時や場所を知らせるだけでなく、学生にとってのメリットを提示し「参加する必要がある」と思ってもらうことが重要です。
ストーリーが語られる
ストーリーが語られる説明会は、学生の興味を引きやすくなります。間違っても、ネットに公開されている募集要項を読み上げるだけの時間になってはいけません。ネットを調べれば分かる内容なら、学生がわざわざ時間を割いて参加する意味が無いからです。
学生が興味を持ちやすいストーリーとしては、次のようなものがあります。
- 創業のエピソード
- 先輩社員の体験談
- 現在進行中のプロジェクトについて
実際に体験した人の口から語られるストーリーは、熱量が伝わりやすくなります。必ずしも社長や役員が登壇する必要はないので、話が上手な社員に協力してもらいましょう。
楽しめるプログラムがある
楽しめるプログラムがある説明会も、学生の興味を引きやすいです。いくら真面目な就活生と言えども、長時間にわたり一方的に話を聞かされるのは、苦痛を感じてしまいます。
学生が主体的に参加できる仕掛けとしては、社内ツアーや座談会などがあります。現場を自分の目で見て、空気感を肌で感じる機会があると、ミスマッチの防止にもつながります。
学生に楽しんでもらうために、企業にちなんだ「宝探しゲーム」や「脱出ゲーム」を取り入れる企業もあります。
よくある失敗例
ここでは、説明会の企画でよくある失敗例を解説します。事前に知っていれば避けられる失敗もあるので、参考にしてください。
集客ツールが適切でない
集客ツールが適切でないと、会社説明会の情報が学生まで届きません。
例えば、知名度の低い企業が大手ナビサイトだけで集客した場合、そもそも学生が企業ページまでたどり着かない可能性があります。知名度が低いのであれば、オファー型の採用ツールで欲しい人材に直接アプローチするなど、説明会の存在を知ってもらう工夫が必要です。
また、最近はInstagramやTwitterなどSNSを活用した採用活動も広まっています。これらのツールで説明会を告知する場合は、必ず説明会の応募フォームにアクセスできるリンクを貼り、導線を引くことも忘れないようにしましょう。
会場選びが適切でない
対面で会社説明会を開催する場合は、会場選びも重要です。貸会議室を手配する場合は、なるべくアクセスの良い会場を選びましょう。駅から遠すぎたり、分かりにくかったりすると、参加意欲が大幅に低下します。
また、会場の印象や設備も重要です。予算の問題もあると思いますが、安いからといってあまりにボロボロの会議室や、プロジェクターや音響設備が整っていない会議室だと、企業の印象まで悪くなってしまいます。
ただし、アクセスが良くてきれいな会場は人気があります。説明会シーズンの予約は争奪戦になるので、早めにスケジュールを決めて予約することが大切です。
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興味を引く会社説明会の特徴として、「参加する必要性が示される」「ストーリーが語られる」「楽しめるプログラムがある」などが挙げられます。自分が就活生だったら参加したいと思うような説明会にすることが大切です。
また、説明会の内容が決まったら、集客する方法にも工夫が必要です。よほどの有名企業でない限り、ナビサイトの掲載だけで集客することは難しくなっています。オファー型の採用ツールを活用し、求める人材に直接アプローチするようにしましょう。
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ターゲット設定やオファー文作成のご相談も承りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。