Contents
「理系学生が思うように採用できない…。」とお悩みではありませんか?
もしかすると自社の採用戦略と理系学生が考える企業選びの軸がズレてしまっているのかもしれません。理系学生の企業選びの軸を知ることで、自社の採用戦略を見直しができて、最善な採用活動ができるようになります。
本記事では理系学生の企業選びの軸や重視する条件をアンケートデータを用いて解説します。理系学生の企業選びの軸に合わせた採用活動がしたいと考える人事担当者は必見です。
理系学生の企業選びの軸
引用:TECH OFFER「24卒理系就活生574名本音アンケート」
まずは理系学生がどのようにして企業を選んでいるかを知ることが大切です。
理系学生の76.1%は大学での専攻内容をベースに就活を行っており、研究所の先輩にも影響を受けていることが上記のアンケートよりわかっています。
理系学生の企業選びの軸について掘り下げて確認していきましょう。
専攻内容が76.1%と最多
理系学生の企業選びの軸については、「大学での所属・専攻」が76.1%と他を圧倒していることが、上記のアンケートデータからもわかります。
大学や大学院で研究してきた専門的な分野を就職してからも活かしたいと考えるのは、理系学生にとって自然なことでしょう。
化学や生物学の学生は研究職や開発職、機械や電気電子の学生は技術職や設計職と、専攻内容に近い職種を希望する理系学生が多い様です。
研究所の先輩の動向も影響
専攻内容の次に企業選びの軸になっているのが、先輩の就職先となります。特に同じ研究室の先輩の動向に影響されることが多いのが注目すべき点です。
研究室の先輩が活躍している職場であれば、理系学生自身も働くイメージがつきやすく、先輩からの情報も入りやすいため、企業選びの軸にする学生が多いのも頷けます。
インターンシップにも注目
「大学時代の体験」が企業選びの軸になる理系学生も多い様です。
アルバイトでの経験以外では、企業が開催するインターンシップに影響を受けて企業選びを行う理系学生が多くいます。
オープンカンパニーのような1日の就業体験であっても、理系学生には大きな影響を与える可能性があるので、企業は積極的に自社をPRする機会を作る方が良いといえるでしょう。
理系学生が企業選びの参考にするオープンカンパニーは、以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
理系学生が企業選びで重視する条件
引用:TECH OFFER「24卒理系就活生574名本音アンケート」
上記のアンケートは理系学生が企業選びで重視する条件を表したものです。多くの理系学生が給料や待遇面、福利厚生を重視していることがわかります。
理系学生が重視する条件について、内容を詳しく確認していきましょう。
給料や待遇
理系学生が就職活動を行う上で最も重要視しているのは「給料や待遇」ということがわかっています。単純に給料が高いということだけでなく、住宅手当などの支給有無もポイントです。
理系学生は専門的な知識を大学や大学院で習得しているため、より給料や待遇の良い会社で働きたいと思うのは自然なことでしょう。
仕事のやりがい
仕事のやりがいも理系学生が企業選びで重視する条件です。
- 仕事が社会貢献につながる
- 消費者に求められる商品開発
- 新たなモノを生み出す
これらの仕事内容であれば、理系学生はやりがいを感じやすいといえます。理系学生は大学時代の研究を通じて、粘り強さを身に付けている場合が多いため、ハードな仕事内容でも歓迎されるケースもあるでしょう。
福利厚生・勤務地
福利厚生や勤務地も理系学生が企業選びで重視する上位項目です。
近年ではテレワークやフレックスタイム制を導入して、社員がプライベートと仕事を両立しやすい環境を整える企業が増えています。勤務地を限定して転勤がないことを保証する企業もあるほどです。
社風・雰囲気が合うか
社風や雰囲気が合うかどうかも理系学生は重視しています。
パワハラやモラハラがある職場で働きたいと思う人がいないのは当然ですが、一緒に働く社員や職場の雰囲気が合うかどうかで仕事のパフォーマンスが変わるため、重要視する人が多い様です。
ただし、いくら社風・雰囲気が良くても、給料や待遇面、福利厚生が整っていなければ、理系学生にとっては魅力的に映らないと考えましょう。
理系学生の企業選びの軸は変化する
引用:TECH OFFER「24卒理系就活生574名本音アンケート」
上記のデータは、理系学生の就活初期と後期で企業選びの軸に変化があったかどうかを表したものです。
就活初期では給料や待遇が最も重視されていましたが、就活後期では社風や雰囲気が合うかどうかが重視されていることがわかります。
理系学生の企業選びの軸が就活でどのように変化するのか、掘り下げて確認していきましょう。
「社風・雰囲気が合うか」どうかが条件の1位に
就活初期の企業選びの軸では、そこまで重要視されていなかった「社風・雰囲気が合うか」の項目が、就活後期では条件の1位に躍り出ています。
これは実際に理系学生の就活が進むに連れて、企業への訪問や社員との交流が増えるため、よりリアルに自分が働く現場を意識するからでしょう。
「給料は良くても、自分とは雰囲気が合わないかも…。」と理系学生が感じてしまえば、志望度が下がってしまう可能性もあります。
説明会・面接・職場見学で学生の意識が変わる
ご覧いただいたように、入社の意思決定をする就活後期には「社風・雰囲気が合うか」どうかを重視する理系学生が多くなります。そのため、説明会・面接・職場見学などの接点で、理系学生とどのようにして向き合うかが重要です。
それぞれの接点で理系学生に好印象を持ってもらえれば、「この会社は自分に合っているかも!」と思って志望度が上がる可能性もあります。
理系学生と接する人事担当者や社員は、常に理系学生に見られる立場だと意識して、真摯に対応することが大切です。
理系学生の企業選びの軸に合わせた採用活動
自社とマッチする人材を採用するためには、理系学生の就活の軸に合わせた採用活動を行うことが大切です。具体的には以下を意識しすることで、効率的な採用活動が実現できます。
- 自社で求めるターゲットと合致する学生を探す
- 研究室とのつながりを作ることを意識する
- 自社の魅力をダイレクトに伝える
それぞれを詳しく確認していきましょう。
自社で求めるターゲットと合致する学生を探す
確認したとおり理系学生は自身の専攻内容を活かせる仕事を求めています。自社でターゲットとする専門知識を有する理系学生を探せれば、関心を持ってもらいやすいといえるでしょう。
自社で求める専門知識を持つ学生を探す方法としては、人材エージェントを利用する方法もありますが、理系学生に特化したダイレクトリクルーティングに登録する方法もあります。
ダイレクトリクルーティングであれば、自社で気になる理系学生にのみアプローチできるため、効率的な採用活動が可能です。
研究室とのつながりを作ることを意識する
理系学生は研究室の先輩の動向を気にしています。そのため、理系学生を効率的に採用したいのであれば、研究室とのつながりを作ることが大切です。研究室とのつながりはすぐに作れるものではないため、年月をかけて関係を構築していく必要があります。
新卒理系採用に特化したスカウトサービスの中には、独自の研究室データベースが活用できるものもあるため、研究室との関係を構築しやすくなります。
自社の魅力をダイレクトに伝える
いくら企業選びの軸と自社が合致していても、そもそも理系学生と企業に接点がなければ、選考には進んでもらえません。採用広告や企業説明会への参加だけで思うような母集団形成ができない場合は、ダイレクトに理系学生へ自社をPRする方法を探すことが大切です。
スカウト型サービスのダイレクトリクルーティングを活用すれば、自社の魅力や想いをターゲットとする学生に直接伝えられます。確実に自社を認知してもらえるようになるので、理系学生の企業選びの軸に合わせての採用活動が可能です。
理系学生の本音を知って採用活動を有利に進めよう
理系学生を効率的に採用するためには、自社で求めるターゲットと企業選びの軸が合致する必要があります。いくら給料や待遇面を良くしても、仕事内容や社風に合うかどうかをないがしろにすると、理系学生の志望度は上がらないでしょう。
より有利に採用活動を進めるためには、理系学生の本音を知って、向き合うことが大切です。もっと理系学生の本音を知りたい方は、以下より詳しい資料がダウンロードできます。ぜひ採用活動の参考にしてください。