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「自社の業界イメージを知りたい」「新卒学生ってどんな業界イメージを持ってるの?」
そのように考えている採用担当者は多くいます。新卒学生が持つ業界イメージを正しく理解することで、採用時に効果的に利用可能です。
新卒学生を採用する際に知っておきたい「業界別イメージ」の他、「学生ならではのポイント」と「イメージ把握の重要性」についても解説しています。
新卒学生が持つ業界イメージ
新卒学生が持つ業界イメージは、時流を反映している場合がほとんどです。今回は以下の10個のカテゴリーに分けて、現在のイメージを解説します。
- 商社・流通・小売業
- 広告・出版・マスコミ
- 介護・福祉系
- インフラ関係
- サービス業界
- 食品・フード
- IT・通信
- 旅行・エンタメ
- 金融・不動産・コンサルティング
- 製造・機械・素材関係
商社・流通・小売業
商社・流通・小売業は、学生にとって身近に感じられる業界の1つです。以下の業種・業態があります。
- 総合商社
- 専門商社
- 百貨店
- スーパー
- コンビニ
- 専門店
好意的なイメージが多く、エントリーやセミナー参加が増えています。人の役に立てる仕事以外にキャリアアップを提示すると、より魅力的に感じてくれるでしょう。一方で、離職率の高さに不安を覚える学生もいます。イメージをどう払拭していくかが重要です。
広告・出版・マスコミ
広告・出版・マスコミは根強い人気を誇る業界です。以下の業種・業態があります。
- 広告
- 芸能
- テレビ局
- 放送
- 新聞
- 出版
これらを就職先として検討する新卒学生が増えています。一方で、理系学生からのエントリーは少なめです。また、残業の多さやブラックといった印象があるため、プラスのイメージを発信し、イメージを払拭する必要があります。
介護・福祉系
介護・福祉系は、好印象を持っている学生が多い業界となっています。後期高齢者が増えていく中、需要が高まっているからです。
- 医療
- 介護施設
- デイサービス
即戦力を求める世界であるため、経験者であれば同じ業界に転職しやすいメリットもあります。一方で、介護・福祉系全体で見た場合の給与面の問題は、抜本的な解決に至っていません。学生にプラス面を訴求していく必要があるでしょう。
インフラ関係
インフラ関係は、全体的に人気が高まりつつある業種です。以下があります。
- 電力・ガス・エネルギー
- 鉄道
- 航空
- 陸運
- 海運
- 物流
人の役に立つ仕事として選ぶ学生が多くいます。無くなると社会全体に影響を与えることから、社会貢献度に注目してアピールすると良いでしょう。一方で、女性の活躍が難しいというイメージも。一部の業種では労働時間の不安定さがマイナスイメージとして定着しています。キャリアパスや労働時間の発信が重要です。
サービス業界
サービス業は学生にとって身近な業種の1つです。以下があります。
- 人材サービス
- エステ・美容・フィットネス
- 教育
- 冠婚葬祭
働く姿をイメージしやすい点が強みです。接客が中心であるため、人と接するのが好きな学生に好まれます。一方で、給与や職場環境に対してはネガティブです。景気に左右されるのではないかと不安を抱える学生が多い点は、覚えておきましょう。
食品・フード
食品・フードは、学生が敏感になっている業種の1つで、以下があります。
- 食品
- 農林水産
- 給食
- フードサービス
コロナ禍によって飲食店が大きなダメージを受けたことから、将来性に不安を持っている学生が多くいます。会社の経営状態を発信するなど、安心材料を提供しましょう。一方で、女性が活躍できそうというプラスの声も多くあります。キャリアパスを明確に伝え、魅力的な業種としてアピールすることをおすすめします。
IT・通信
IT・通信は、近年良いイメージを持たれている業種の1つで、以下があります。
- ソフトウェア
- 情報処理
- インターネット事業全般
- 通信
コロナ禍でインターネットを通じた事業が増え、将来性に期待している学生が多くいます。一方で、女性の活躍や仕事への定着率の面でマイナスイメージを持たれています。ブラックのイメージもあったため、労働環境への不安は根強く残っています。
旅行・エンタメ
旅行・エンタメはマイナスイメージを持たれている業種の1つで、以下があります。
- 旅行
- ホテル
- アミューズメント
- レジャー
どれもコロナ禍の影響をダイレクトに受けたものばかりです。将来性や安定への不安が非常に大きいと言えます。ただし、新型コロナが5類になったことで従来の活気を取り戻しつつあります。アフターコロナに向けた取り組みを発信することで、不安の払拭も可能でしょう。
金融・不動産・コンサルティング
金融・不動産・コンサルティングは根強い人気がある業種です。以下があります。
- 銀行・証券
- クレジット・信販・リース
- 生保・損保
- 不動産
- コンサルティング
どれも安定した業種というイメージが強くあります。給与面でも安心といったプラスのイメージも大きいでしょう。一方で、人間関係や職場の雰囲気に対してマイナスイメージを持たれています。
製造・機械・素材関係
製造・機械・素材関係も根強い人気の業種です。以下があります。
- 自動車・輸送用機器
- 精密機器
- 医療機器
- 機械
- プラント
- 電子・電気機
- 鉄鋼
- 金属
- 鉱業
- 繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
技術力や商品比較力、安定性にプラスのイメージを持つ学生が多くいます。一方で、給与面や休日など労働環境に対してはマイナスイメージが顕著です。入社後のギャップを感じる声もあるため、イメージの相違を埋め合わせる必要があります。
新卒学生が持つ業界イメージを解消した事例2選
新卒学生が持つ業界イメージは、採用において重要です。ここからは業界イメージを払拭して採用に成功した事例を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
パイオニア株式会社
パイオニア株式会社は、カーエレクトロニクス分野を中心に事業を展開している企業です。近年はSaaSビジネスも推進しています。
そんなパイオニア株式会社が抱えていた課題は、ソフトウェアに強い学生の採用です。長年オーディオ機器やカーナビゲーションを提供してきたためそのイメージが強く、物作りをしたい学生からの応募が大半でした。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。欲しい人材へ直接アピールする方法へと切り替えました。学生と直接やり取りする中で自社のイメージを正しく伝えることに成功し、欲しい人材を採用するに至っています。
日産化学株式会社
日産化学株式会社は、130年以上の歴史を持つ化学肥料製造会社です。全学部を対象とした採用を、ナビ媒体や合同説明会を通じて行っていました。
ですが自社が求める人材の中には特殊な分野が存在していたため、従来の採用方法ではなかなか採用できずにいたのです。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社が求める人材へ直接アプローチする方法へ切り替えます。
自社と技術キーワードがマッチしている学生にオファーを送り、対象分野の学生への認知に成功しました。見つけにくい分野や技術にフォーカスを当てたことによってマッチ率も高くなり、求める人材の採用に実現しています。
参考記事:「TECH OFFER経由で多くの内定者の獲得につながり、高い効果を実感」
新卒学生が持つ業界イメージのポイント
新卒学生が持つ業界イメージには、おさえておきたいポイントがあります。特に以下の2点は、覚えておきたいポイントです。
- より安定を求めている
- インターンシップと就職先で選ぶ業界は同じ傾向
より安定を求めている
Z世代の新卒学生は、より安定を求める傾向にあります。
- 将来が安定している
- 自分のやりたい仕事ができる
- 福利厚生が充実している
- 成長環境にある
このような条件を重視しています。中でも福利厚生は重要です。ワークライフバランスを取りやすい企業ほど、学生からは良いイメージを持たれやすいと言えます。
インターンシップと就職先で選ぶ業界は同じ傾向
近年は多くの学生がインターンシップに参加しています。中にはそのまま面接・内定へと進むケースもあるほどです。
一方で、インターンシップによってイメージダウンとなる業種もあります。後の志望を意識して内容を決めなければいけません。良いイメージを持たれるほど、効果に期待できます。
なお、インターンシップのコンテンツについては以下の記事で解説しています。ぜひ確認してください。
学生に響くインターンシップのコンテンツとは?設計方法とポイントを解説!
新卒学生が持つ業界イメージの把握は重要
新卒学生が持つ業界イメージの把握は重要です。特に以下の2点で採用面において大きくプラスに働きます。
- 学生の興味関心を得る対策を取れる
- 入社後のミスマッチを解消できる
学生の興味関心を得る対策を取れる
採用において学生の興味関心を得ることは重要です。業界イメージを把握することで、学生に伝える際の準備ができます。
例えば以下のようなイメージです。
- 建築業:肉体労働
- 広告業:残業が多い
- IT関連:休みが少ない
採用時は、こうした固定イメージを払拭する必要があります。業界イメージを把握していると、自社に興味関心を持ってもらうにはどうアプローチすれば良いのかが見えるため、重要です。
入社後のミスマッチを解消できる
業界イメージの把握は、ミスマッチ解消にも役立ちます。学生が持っているイメージを把握しておくことで、ギャップからの早期退職を防ぐ効果に期待できます。
良い悪いを問わず、イメージは入社すれば変わるものです。イメージが正しければ、入社後の自分を正確にイメージできます。入社後のミスマッチを防ぐ意味でも、学生の持つ業界イメージは把握しておきましょう。
新卒学生の業界イメージに関係なく採用するならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
新卒学生はほとんどが社会に出ていません。コロナ禍もあって各業種プラス・マイナスのイメージが大きく変わっており、イメージの把握は重要なポイントです。
企業は業界イメージを把握しながら、どうすれば学生へ訴求力のある発信ができるのかを考えなければいけません。
もし理系採用で業界イメージに課題があるのなら、ダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。学生に直接アプローチできるため、業界イメージに影響されず欲しい人材を採用できます。ぜひ1度お気軽にご相談ください。