「国立大学の理系学生を採用したい」「国立大学の理系学生を採用したいけど来てくれない」
そんな悩みを持っている方は多くいます。国立大学の理系学生を採用するのは難しいと言われています。この記事では国立大学の理系学生の採用方法について解説します。
結論、国立大学の理系学生を採用するにはその特徴を知っておくことが重要です。他にも国立大学の理系学生を採用する時に知っておきたい「採用方法」と「理系学生の特徴」「必ずやっておきたいこと」を紹介しています。
ぜひ採用活動の参考にしてください。
国立大学の理系学生の採用方法
国公立大学の理系学生を採用するには、様々な方法があります。特に近年は従来通りの採用方法に加え、通年採用を実施している企業も増えてきていることから、スケジュールを大きく見直すこともあるでしょう。
その際に覚えておきたいのが、以下の6つの採用方法です。
- 求人情報掲載サイトを使う
- 新卒紹介サービスを使う
- ダイレクトリクルーティングを使う
- インターンシップを行う
- 自社サイトやSNSで募集する
- リファラル採用をする
それぞれ詳しく見てみましょう。
求人情報掲載サイトを使う
多くの企業が行っている採用として、求人情報掲載サイトがあります。学生にとってもメジャーな就活方法のため、登録している国立大学の理系学生も多くいます。そのため採用方法の1つとして活用しましょう。
しかしここで注意したいのが、国立大学の理系学生は大手志向が強いという点。大手企業も求人情報掲載サイトを使うため、中小企業や地方企業は埋もれてしまいがちです。企業の知名度が低いと思うように応募者が集まらないという欠点があります。
新卒紹介サービスを使う
近年注目を集めている採用方法の1つに新卒紹介サービスがあります。国立大学生の理系を効率的に採用したいときに使うと良いでしょう。
また、成果報酬型の採用システムのため、理系学生が内定を承諾した時にしか費用が発生しません。ピンポイントに採用したい場合に使いたい方法です。初期費用もかからないため、採用の費用を抑えたい場合にも重宝します。
一方で大人数を採用するのには向いていません。自社の採用ノウハウが育たないという面もあるため、活用の際は注意しましょう。
ダイレクトリクルーティングを使う
中途採用では活用されているダイレクトリクルーティングは、国立大学の理系学生を採用する際に活躍してくれます。求人情報掲載サイトと違い、直接アプローチできるのが強みです。
自社に合った人材をピンポイントで探せるのも、ダイレクトリクルーティングならではの特徴と言えるでしょう。
また採用能力の向上も見込まれるため、中長期的に見て大きなメリットがあります。
一方で採用担当者への負担が従来の採用方法よりも増大してしまうため、注意が必要です。
インターンシップを行う
国立大学生の理系・文系問わず大切なことは、自社に興味を持ってもらうこと。そのためにインターンシップを行うのは採用面で大きなプラスとなってくれます。
実際に働いてもらい、自社への採用へ導く方法です。
その際に注意したいのが、理系学生のスケジュール。文系と違って研究で忙しいため、長期のインターンシップは参加し辛い傾向にあります。短期間のインターンシップなど理系学生のスケジュールに合わせるようにしましょう。
インターンシップは自社の宣伝にもなるため、効果は非常に大きいです。一方で受入体制作りやコストがかかるデメリットもあります。乱発しすぎると企業にとって負担となるので注意しましょう。
自社サイトやSNSで募集する
求人情報掲載サイトに掲載するときに困るのが、魅力の伝えにくさです。しかし自社サイトやSNSを使えば、思う存分にアピールできます。
オウンドメディアリクルーティングとも呼ばれるこの手法は、自由度が高く費用がかからないとして多くの企業が採用しています。
また注目したいのが、応募者が能動的であるという点。自社サイトの求人情報を見てくれている時点で、既に応募者は一定の興味を自社に持ってくれています。そのため入社後のミスマッチを最小限におさえる効果にも期待できます。
このようにメリットは非常に大きいのですが、デメリットとして集客やマーケティングなどWebサイト運営の力量が問われる手法です。
リファラル採用をする
ダイレクトリクルーティングと似た採用方法の1つにリファラル採用があります。国立大学の理系学生を採用するなら、この方法も有効的です。
リファラル採用とは、大学や所属ゼミ、研究室から紹介してもらう採用方法を指します。他にも企業の内定者から同輩や後輩を紹介してもらうこともあります。
中長期的な視点で見た時に大きな効果を発揮してくれる採用方法です。しかし大学や研究室との関係構築に大きな時間がかかるため、注意しましょう。
国立大学の理系学生の特徴
国立大学の理系学生には、国立ならではの特徴があります。私立大学では見られないものなので、採用の際は意識しておくことが大切です。中でも採用において以下の5つは非常に大きいので覚えておきましょう。
- 大手志向が強い
- 大学院への進学率が高い
- 就活に使える時間がない
- 大学や研究室からの推薦が多い
- 自分のやりたい職種を優先する傾向が強い
それぞれどのような特徴なのか具体的に解説します。
大手志向が強い
国立大学の理系学生は、就職活動において大手企業を志望する傾向にあります。これは大手企業の方が研究設備の充実度が高いためです。資金力のある大手企業は、中小企業と比べて研究設備や予算が充実しており、自分のやりたい仕事ができます。
研究に打ち込んでいる理系学生にとっては、大手企業の潤沢な資金力は大きな魅力です。中小企業が国立大学の理系学生を採用するのが難しいのは、こうした背景にあります。そのため自社にしかないメリットや魅力の提示など、資金力以外をアピールするしかないでしょう。
大学院への進学率が高い
国立大学と私立大学の理系学生の違いとして、大学院への進学率があります。一般的に私立の場合、大学院進学率は2〜3割程度。
それと比べ、国立大学の理系学生は7〜8割が大学院に進学しています。文系学生と比べて採用しにくいと言われているのは、こうした理由から来ています。進学率が非常に高いため、新卒の理系学生がそもそも少ないのです。
そのため理系学生を採用する際は、ターゲットが国立大学なのか私立大学なのかをわけて考える必要があります。大学院への進学と就職、どちらが良いのかを学生は考えるため、魅力ある施策を打ち出さなければなりません。
参考資料:文部科学省「学士課程修了者の進学率の推移(分野別)」
就活に使える時間がない
国立大学に限らず、理系学生は文系学生と就活スケジュールが大きく違い、就活に使える時間が少なくなります。これは就活で動き出す時期が授業や研究と重なるからです。
例えば主に就活で使われている3月頃は研究室での活動が始まり、貴重な空き時間を使って説明会や面接をする理系学生がほとんどです。研究は卒業・進学にとって重要ですから、そちらを優先するのは当然でしょう。
研究が終わる頃には冬になっていることもあるため、文系とは全く違うスケジュールとなります。そのため、理系学生のスケジュールに合わせた採用活動をすることが大切です。
大学や研究室からの推薦が多い
国立大学に限らず、理系学生の採用が難しいとされる理由の1つに推薦があります。特に大学や研究室、先輩・教授からの推薦で就職先を決めるケースが多々見られます。
そうなると就活市場そのものに出ることがなく、知らないうちに就職が決まっているなんてこともあるでしょう。
これらを解説するためには、採用担当者が大学・研究室と良い関係を作り、推薦や紹介をしてもらえるようになる必要があります。理系学生は就活市場に出ないことが多いということを覚えておきましょう。
自分のやりたい職種を優先する傾向が強い
国立大学の理系学生は、自分のやりたい職種に打ち込む傾向があります。そのため就職先を選ぶ場合も第一に考えて行動します。
大手志向なのもその理由が原因であり、自分のしたい研究ができるかどうかが最優先です。大学院への進学率が高いのも頷けます。
逆に言えば、打ち込みたい研究分野であったり研究分野を活かせる職種であったりすると、その方向へ進むという事でもあります。国立大学の理系学生を採用する際は、自社の仕事がどれだけやりたい職種であるかをプレゼンできるかが鍵となるでしょう。
国立大学の理系学生を採用するためにすべきこと3選
国立大学の理系学生を採用するためには、文系学生とは違ったアプローチが必要です。従来の方法とは違ってくることもあり、理系学生用に施策を打つ必要があるでしょう。その際にぜひ取っておきたい行動が、以下の3つです。
- 母集団形成をする
- 大学やWebを活用して説明会を行う
- ダイレクトリクルーティングを使う
それぞれ具体的に解説します。
母集団形成をする
国立大学の理系学生を採用する際に重要なのが、母集団をいかにして形成するかです。これをクリアできるかが採用に大きく影響します。国立大学の理系学生を採用するなら、真っ先に取り組みましょう。
注意したいのが、文系よりも母集団形成が難しいという点。そのため求人情報掲載サイトだけでなく、様々な採用方法を活用することをおすすめします。ただし闇雲になってはいけません。様々な採用方法を用いながらも、明確なゴールに向かってアプローチすることを忘れないようにしましょう。
大学やWebを活用して説明会を行う
国立大学の理系学生は就活に時間が割けません。選考はもちろん、合同説明会に出席するのも難しい場合があります。そこで活用したいのが、大学構内やWebで実施する説明会です。自分から出向くのが難しいのなら、こちらから出向きましょう。
大学構内やWebで説明会を行うと、学生は移動をほとんどしなくて良い事に加え、時間の確保もしやすいメリットがあります。交通費もかからないため学生に優しい方法です。
企業としても理系学生へのアピールだけでなく、大学や研究室との関係作りができます。様々な面から見て非常に効果が大きいので、実践することをおすすめします。
ダイレクトリクルーティングを使う
国立大学の理系学生は就活に使える時間がありません。そのためダイレクトリクルーティングを使って直接コンタクトを取る方法が有効です。ダイレクトリクルーティングなら企業から欲しい人材に直接アプローチできるためミスマッチも防げます。更に自社の魅力を伝えられるため、大手志向の理系学生の興味を引くこともできるでしょう。
特にダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』なら、研究室や教授名などを詳細に設定してオファーを送ることが可能です。自動でオファーを送ることも可能なので、採用効率の面でも期待できます。就活市場に出てこない学生を採用するのに活用しましょう。
国立大学の理系学生を採用するなら『TECH OFFER』
国立大学の理系学生の採用は、私立の理系学生や他の文系学生よりも難しいとされています。そのため求人情報掲載サイト以外にも複数の採用方法を活用し、多方面からアプローチをして母集団を形成するようにしましょう。
そもそも国立大学の理系学生は大学院への進学率が非常に高く、大手志向も高い傾向にあります。中小企業が採用を考えている場合、自社にしかない強みや魅力を伝え、理系学生がやりたいと感じてもらえるようにアプローチしなければなりません。
難しいように感じられますが、『TECH OFFER』の自動オファー機能を使えば簡単にアプローチが可能です。全国の大学から研究室や研究詳細を指定してアプローチすることで、ピンポイントに採用活動ができます。国立大学の理系学生を採用するのに強い味方となってくれるでしょう。