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「地方学生を採用するメリットって何があるの?」「地方学生を採用したいけれど都市部の学生と同じ方法でいいの?」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では地方学生を採用するメリットについて解説しています。
地方学生の採用は、都市部の学生と大きく違う考え方で就活をしている点を知ることが大切です。採用の際に知っておきたい「地方学生採用のメリット・デメリット」、「採用を成功させるポイント」「活用したいツール」も紹介しています。
地方学生を採用するメリット
地方学生を採用するメリットは、様々なものがあります。特に以下の4点は大きなメリットです。
- 情報収集能力が高い
- 都市部と比べて競合が少ない
- 地方開拓の戦力になる
- 自社のブランディングになる
情報収集能力が高い
娯楽に溢れた都市部と違い、地方では得られる娯楽が限られています。娯楽に触れる機会が少ないため、情報チャネルを張り巡らせ、常に情報を収集しているのです。そのため、地方学生は情報収集能力が高い傾向にあります。それは就職活動においても同じです。
結果的に、地方学生は能動的な人材が多くいます。情報収集能力の高さは、地方学生の強みです。
都市部と比べて競合が少ない
地方は都市部と比べて、企業の数が少ないのが特徴です。必然的に都市部と比べて競合が少ない状態となっています。
また、地方は都市部と比べて就活がゆっくり進みます。中には、優秀な人材が残っているなんてケースもあるでしょう。
そうした面からも、都市部と比べて競合が少ない地方で採用するメリットは大きいと言えます。
地方開拓の戦力になる
地方学生を採用すると、地方開拓の戦力として活躍してくれます。慣れ親しんだ場所だからこその意見や考えを持っているためです。自動車免許の取得率が高いことも見逃せません。
2020年にソニー損保が行ったアンケートによると、免許取得率には以下の差があります。
- 都市部:49.1%
- 地方:64.5%
公共交通機関が発達している都市部と比べ、地方のメインの交通手段は車です。運転免許を必要とする企業の場合、この差は非常に大きいと言えます。
また、地方の拠点を設立する場合もメリットになります。都市部で採用した学生を地方に配属する場合、退職する可能性を意識しなければなりませんが、地方の学生ならそのまま地方に配属できます。地方開拓の戦力として、地方学生は最適解となるのです。
自社のブランディングになる
地方学生の採用は、自社のブランディングにも繋がります。
- 地方学生への知名度向上
- 採用活動に真摯に取り組んでいる企業イメージ
- 地方学生の就職活動に協力的な企業
このようなブランディングが可能です。地方学生の中で知名度が向上すれば、優秀な人材を採用しやすくなります。
Webを使えば、採用のコストはそれほどかかりません。以前よりも地方でのブランディングはしやすくなっています。採用と合わせてブランディングを行い、良いサイクルを回していきましょう。
なお、採用ブランディングについては以下の記事で解説しています。
採用ブランディングとは | 事例とメリット、実施手順まで徹底解説
地方学生の採用に成功した事例2選
地方学生の採用に取り組み、成功した企業は多くあります。ここからは実際に成功した事例を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
能美防災株式会社
能美防災株式会社は、創立100年を超える国内最大手の総合防災設備メーカーです。近年は防災で培った技術を応用し、事業領域の拡大に挑戦しています。
そんな能美防災株式会社が課題としていたのが、ナビ媒体・イベント形式以外での学生との接点です。インターンシップを行っていたものの、母集団形成にばらつきがありました。
同時に地方学生への接触ルートも課題でした。本社が東京にあることからイベントは都市部に集中し、地方での母集団形成ができずにいたのです。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。全国にいる自社が求める人材に直接アプローチを開始します。技術キーワードを軸にオファーを送ることで、最小コストで効果的なアプローチを実現し、採用に成功しています。
参考記事:求める人材へ、最小コストで最大限のアプローチを実施
フジクリーン工業株式会社
フジクリーン工業株式会社は、日本国内で業界トップクラスのシェアを誇る浄水槽メーカーです。近年は海外展開も加速しています。
そんなフジクリーン工業株式会社が課題としていたのは、母集団の形成です。本社のある名古屋以外の学生と接点をなかなか作れずにいました。
そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社が求める人材に直接アプローチを開始します。
特にターゲットとしたのが地方の学生です。幼い頃から自然豊かな水環境で育った地方出身の学生は、綺麗な水に関して共感しやすく興味を持ってくれました。
アプローチが難しかった地方の優秀な学生に声もかけたところ予想以上の効果を得られ、採用に成功しています。
参考記事:アプローチすることが難しかった地方の優秀な理系の学生に内々定を出すことができ、効果を実感
地方学生を採用するデメリット
地方学生の採用はメリットばかりではありません。以下のデメリットもあります。
- 地方で就職を希望する学生が多い
- 採用でコストがかかる
地元で就職を希望する学生が多い
地方学生は、慣れ親しんだ場所で地元に貢献したいという想いを強く持っています。そのため、地元就職を希望する確率が高い傾向にあります。更に以下の理由も注目です。
- 引っ越し代や交通費、新居の費用が負担
- 親元を離れることへの不安
地方民=都市部で働きたいと考えているわけではない点には注意しましょう。
特に都市部で生まれ育った採用担当者だと、地方学生特有の感覚をなかなか理解しにくいかもしれません。学生一人ひとりと向き合い、どう働きたいのかを見極めることが重要です。
採用でコストがかかる
採用のイベントや選考は都市部で多く開催されています。そのため地方学生を採用する際は、以下の面でコストのフォローをするケースがあります。
- 移動費
- 滞在費
- 移動時間
リアルで会う場合は、交通費の一部支給なども考えると良いでしょう。近年はWebでのやり取りも増えてきています。オンラインを適宜使いながら、効率的な採用を心がけてください。
地方学生の採用を成功させるポイント
地方学生の採用を成功させたいなら、意識したいポイントがあります。特に以下の3つは重要です。
- 地方学生向けの学内説明会に参加する
- 地方学生向けのインターンシップを実施する
- 地方学生向けのネット説明会や選考を実施する
地方学生向けの学内説明会に参加する
知名度は地方学生に対しても重要です。地方学生向けの学内説明会にも積極的に参加しましょう。参加する企業の数が少ないほど、地方学生にアピールできます。
参加することで、わざわざ地方の大学まで出向いてくれたと、採用面でのブランディングとしての効果にも期待できます。大学とのパイプ作りもできるため、一石二鳥です。コストと相談しながら積極的に参加しましょう。
地方学生向けのインターンシップを実施する
地方学生向けのインターンシップも意識したいポイントです。特に夏の長期インターンシップは、地方学生も参加しやすいイベントとなります。近年は地方学生のインターンシップをサポートするサービスもあるので、利用すると良いでしょう。
地方学生が都市部の企業と接点を作りにくいからこそ、イベントを有効活用してください。自社のファンになってくれれば、志望度が落ちることなく選考へと進んでくれる可能性もあります。
インターンシップは魅力的なコンテンツの提供とセットで検討するようにしましょう。なお、インターンシップのコンテンツについては以下の記事で詳しく解説しています。
学生に響くインターンシップのコンテンツとは?設計方法とポイントを解説!
地方学生向けのネット説明会や選考を実施する
地方学生は都市部の学生よりも就活にお金がかかります。そのため、地方学生向けのWeb説明会や選考を実施する方法もおすすめです。Webを活用することで学生の負担を大きく軽減できます。
近年はノートPCやスマホにWebカメラが標準搭載されているため、Web面接も簡単です。企業としても会場を借りなくていいため、コスト削減に繋がります。
企業・学生双方にとってメリットが大きいので、積極的に活用しましょう。
地方学生を採用する際に活用したいツール
地方学生を採用する際、おすすめのツールがあります。特に以下の2つは非常に効果的です。
- SNS
- ダイレクトリクルーティング
SNS
SNSは、地方学生の情報収集源として大きな役割を果たしています。採用でも重要なツールの1つです。SNSの利用率は非常に高く、半数以上がSNSで企業情報を収集しています。中でもおすすめのSNSは以下の3つです。
- YouTube
これらを軸に企業情報を発信し、学生へ企業の魅力を届けていきましょう。正しく活用すれば採用以外にもメリットが大きいので、導入をおすすめします。
なお、SNSを使った新卒採用については以下の記事で詳しく解説しています。
SNSを活用した新卒採用とは?採用につながるポイントを解説
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングもおすすめです。登録している学生に企業が直接アプローチするため、都市部・地方に関係なく欲しい人材に接触できます。
地方学生は就職先の選択肢が少ないため、企業からアプローチが来ると反応してくれやすい傾向にあります。
これらの点から、ダイレクトリクルーティングは地方学生の採用において非常に有効的な採用方法と言えます。
地方学生を採用するならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
地方学生は都市部の学生と比べて情報収集能力が高く、地元で働く傾向にあります。採用する際は、地方学生ならではの考え方や特徴を理解した上で採用計画を練ることが大切です。
もし理系の地方学生を採用するのならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。学生に直接アプローチできるため、自社の魅力を届けられます。地方学生の採用で強い味方となってくれるので、ぜひ1度お気軽にご相談ください。