導入事例

– INTERVIEW

アプローチすることが難しかった地方の優秀な理系の学生に内々定を出すことができ、効果を実感

業界:浄化槽の製造販売

従業員数:500人

採用課題

地元以外の地方学生と出会えず、母集団形成に課題

導入の決め手/狙い

学生とのコミュケーションを高く行う質重視の採用方針と運用負荷の低さが決め手

効果

アプローチすることが難しかった地方の優秀な理系の学生に内々定を出すことができ、効果を実感

フジクリーン工業株式会社

創業以来、浄化槽メーカーのパイオニアとして日本国内で業界トップクラスのシェアを誇っています。 主力商品は生活排水を処理する「浄化槽」や工場排水を処理する「産業廃水処理ユニット」など。その開発から製造・設計・販売・施工・メンテナンスまでを一貫して行っています。 浄化槽とは、トイレや台所、洗濯などの排水を綺麗な水にかえる環境装置です。イメージとしては、”下水処理施設をコンパクトにしたもの”です。下水道が通っていない場所で活躍しています。 今、浄化槽(Jokaso)は世界中で注目されており、弊社は豪州、北米、欧州、さらに東南アジアへと海外展開を加速させています。 日本国内はもちろん、世界中から求められ喜ばれる会社を目指して、500名の社員が一丸となり頑張っている会社です。


総務部人事課
吉田 あゆみ

取材日:2021/06/15

学生になじみがなく、母集団形成に課題

―TECH OFFERの導入の背景にあった人材採用に関する課題について聞かせてください。

課題は大きく2つありました。

1つ目が、母集団形成です。本社のある名古屋をはじめ、東京・大阪で説明会を実施してきましたが、なかなか人が集まらない状況でした。こういった説明会では地元以外の学生と出会えないということも大きな課題感としてありました。
また、ナビ媒体では水環境とか水処理に興味がある学生は弊社を見つけてくれるのですが、弊社はメーカーなので『モノづくり』の観点から、一部の専門分野を勉強している学生だけでなく、さまざまな分野の学生に知って欲しいという思いがありました。しかし、残念ながら学生にとってはなじみのない会社なので、なかなか接点を持てずにいました。

マンパワー不足でインターンシップ参加者を採用に繋げることが出来なかった

 

2つ目は、インターンシップを実施して早期に学生と接点を持てたとしても、志望度を保ったまま3月の選考を受けてもらえないという課題がありました。本来ならば、学生一人一人に時間をかけて弊社のことを知ってもらえれば良かったのですが、当時の採用体制ではマンパワーが足りず難しかったというのが現実です。

現在は、ナビ媒体は使用しておらず、またインターンシップも行っておりません。ダイレクトリクルーティングと自社ホームページにアクセスしていただくという方法が自社にマッチしていると考え、この2つに絞って採用活動を行っています。

限られたマンパワーのなかで採用方針にマッチしたツール

ーTECH OFFER導入に至った決め手を教えていただけますでしょうか。

大きく分けると2つあります。
1つ目は規模にあった効果の高い採用活動を行えると考えたからです。弊社の採用は年間で15~20人であり、数百人規模の採用を行うものではありません。数百人規模であればオファー型では難しかったと思います。多くの候補者にアプローチするような“量”を追うタイプではなく、学生とコミュニケーションを密にとって選考参加率を高めるような”質“を重視する弊社の採用手法にTECH OFFERはマッチしていると思います。
さらに、弊社が作っているのは”浄化槽”というニッチな製品ですので、たとえ元々は製品を知らなかったとしてもオファーをきっかけとして”浄化槽”に興味を持ってくれる学生と接点を持てるという点に大変魅力を感じました。
2つ目は運用負荷の問題です。以前はインターンシップを重要施策として行っていましたが、マンパワー不足で選考までのフォローに注力できず結果が出ませんでした。TECH OFFERはオファー型サービスであるものの、半自動であるため運用負荷が低く、他の業務と並行して運用することができています。

向かって左から山田様、石田様、吉田様

導入初年度より想像以上の効果を実感

―TECH OFFER導入後の効果はいかがでしたでしょうか?

まず、今まで弊社がアプローチすることが難しかった地方の優秀な理系の学生に内々定を出すことができたということで効果を実感しております。弊社は未来の子供たちに綺麗な水環境を残すことを理念に掲げていますので、幼い頃から自然豊かな水環境で育った地方出身の学生には特に共感をしていただけることも多く、そういった学生が内定まで進むのは非常にうれしく思います。また内定という大きな結果だけでなく、これまで出会えなかった地域や接点を持ちたかったけれどそれが難しかった学生層と出会えるというところで、弊社に興味を持つ学生の幅が広がったことも大きな効果であると考えています。
TECH OFFERを導入し、初年度はテスト的に効果を見ようと考えていました。それが、2年目でも「こんなに!?」と驚くほど研究熱心な学生と多く出会え、高い効果を実感できたため、他のオファー型サービスも併用しているのですが、理系の技術系採用はTECH OFFERをメインに、他のオファー型サービスは営業職や事務職をメインでと使い分けるようになりました。

―効果を実感いただいていて、我々としてもうれしく思います。優秀な地方の学生に出会えたということでしたが、他に登録学生についての印象はございますか?

はい、TECH OFFERに登録されている学生は研究活動に熱心な方が多いと感じています。弊社は今後海外への展開を加速させていくところで、優秀な研究・技術職の人材の確保が重要となります。そのため、TECH OFFERを経由して、弊社に興味を持っている優秀な学生と密にコミュニケーションを図り、学生と弊社の相互理解を深めながら研究熱心で優秀な方を今後も多く採用できればと考えております。

―最後にTECH OFFERの課題や今後の期待があれば教えていただけますか?

はい、導入して2年が経過しまして弊社としても結果を出すことが出来ていますし、システム面などでも我々企業側や学生側の要望に熱心に耳を傾け、改善に取り組まれているという印象を持っています。そのうえで、学生と“コミュニケーションを密にとって歩留まりを高くする”という質重視の採用手法の弊社にとっては、TECH OFFERに登録されている学生一人ひとりの情報量が今後もっと拡充し、コンタクトの際に、さらに学生に響くメッセージをだしていけるようになるとより良いと感じております。
企業側も学生側もTECH OFFERを通して、効率的に互いの存在を知り魅力を認識し合える仕組みを求めていると思いますので、今後の更なるTECH OFFERの発展に期待をしています。

【COLUMN】

フジクリーン工業株式会社様の 採用活動に関する取り組みを紹介させていただきます。

弊社では、TECH OFFERからオファーを送る際に「Web会社説明会」をお送りしています。これはYouTube上で表示されますが、どなたでも観られるものではなく、弊社がオファーを送付した学生のみ、視聴できるものとなっています。
学生の中には、弊社を知らないため、オファーの承諾に悩むといった方が多くいると思います。弊社としても志望度の高い学生との面談を望んでいますので、会社説明会動画を観ていただくことでミスマッチを減らし、お互いに興味があることを確認できたところで接触したいと考えています。

動画は「情報はオープンにする」をコンセプトに、全体で1時間程あります。少し長い時間ではありますが、「事業紹介」「海外展開」「仕事内容」「人材育成」など6つのテーマに分けて、1テーマ5~10分の内容で制作しているので観やすくなっていると思います。

特に、「仕事の内容」はもちろん、「働き方」などについては、“およそ”や“イメージ”ではなくリアルなことのみをお伝えしています。良いところだけではなく、課題感のある部分もしっかりとお伝えしていますので、この動画をちゃんと観ていただければ弊社の概要は掴んでいただける内容になっています。

今年の動画での課題点を活かして、来年はさらに良い動画を作りたいと思っています。また、現在はコロナの影響もあり、オンラインで会社説明会や一次面接を行っていますが、これでは入社後のイメージが持ちにくいのではないかと思っています。そこで、これまでは希望者にしか行っていなかった内定後の研究所見学会(対面)を内定者全員に設けるなど、22卒に関しては意識的に丁寧な対応を行いました。 気持ちとしては「とにかく職場を見て欲しい」ということなんです。良いところも悪いところも含め、職場環境、研究施設や研究室の雰囲気などを自分の目で確かめてもらい、自分の想像していたような職場かどうかを判断してもらっています。実際に足を運んでみないと感じられないものを肌でしっかりと感じてもらい、入社後のギャップを少しでも取り除きたいと思っています。見学会に参加できなかった内定者には別日を設けて、全員に参加してもらっています。

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