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そんな悩みを抱えている採用担当者は多くいます。内定者研修は、内定者の意識を学生から社会人へ変えるために重要です。内定者研修を適切に行うことで、内定辞退の防止にも繋がります。
この記事では、内定者研修を実施する際に知っておきたい実施内容と手順を解説しています。
理系採用に強い『TECH OFFER』だからこその、実際の採用で活かせるものばかりです。ぜひ採用活動の参考にしてください。
内定者研修の目的
近年、様々な企業で内定者研修が行われています。効果的な内定者研修を実施するには、まずその目的を知るところから始めましょう。本質を理解した上で実施することで、効果的な研修を企画できます。
多くの企業が内定者研修を実施しているのには、以下の目的があります。
- 内定者の不安を解消する
- 社会人に必要なスキルを身につけてもらう
- 内定辞退を防止する
- 人間関係を構築する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内定者の不安を解消する
内定者は初めて企業で働く人がほとんどです。そのため様々な不安を抱えて入社まで待つこととなります。内定者研修を行うことで、そんな不安を解消する役割があります。
学生の場合、不安をそのまま放置しておくと最悪の場合、内定辞退にも繋がりかねません。もし内定辞退をしなかったとしても、早期退職となる可能性もあります。
内定者研修は心理的なフォローの役割を持ちます。初めて社会に出るからこそ抱えがちな不安を解消し、安心して入社してもらえます。
社会人に必要なスキルを身につけてもらう
社会人になるにあたって多くの学生が不安を感じているのが、社会人のマナー・スキルです。内定者研修を実施することで、業務上で必須になるマナー・スキルを習得できます。結果、安心して入社を迎えることができるでしょう。
中でも重視したいのが以下の2つです。
- OAスキル
- ビジネスマナー
近年はスマホの普及によってパソコンを使えない人が増えています。研修の際にパソコンスキルを学ぶことで入社後もスムーズに業務を遂行できるでしょう。
また学生と社会人は大きく違います。社会人マインドへ変更するためにも、早期に内定者研修を実施することを心がけてください。社会人としての自覚を持ってもらうことで、入社後の不安を解消しやすくなります。
内定辞退を防止する
内定者は初めて企業で働くため、不安を抱きがちです。内定期間中に企業から接点がほとんどないと、その不安から内定辞退を申し出てくる可能性があります。自分が入社して働く将来像が見えないのです。
内定者研修は、そうした不安を払拭し内定辞退を防ぐ効果があります。特に学生は友人を通じて他の企業の取り組みを耳にします。他社と比較された結果、自社よりも魅力的に感じられてしまう可能性も出てくるでしょう。
そうした際に内定者をつなぎ止める役割としても重要です。内定者研修は内定者の不安を払拭すると同時に、企業が内定者を大切に思っているという気持ちも伝えられます。内定者フォローと併用することで、より効果を実感できるでしょう。
人間関係を構築する
入社前の内定者が抱えている大きな不安要素に、人間関係があります。内定者研修を実施することで、早い内から同期・先輩と交流できます。これは誰も知り合いがいない状態で入社するのとは大違いです。
どんな仲間がいるのかを事前に知っていると、入社までのモチベーションも変わります。グループワークや懇親会を実施すると、なお効果的でしょう。
入社前はもちろん、入社後の不安低減にも繋がるため、非常に有用です。
内定者研修で実施すべき内容
内定者研修で実施すべき内容はどのようなものがあるのかを解説します。業種によって細かい部分は変わりますが、以下の3つは実施しておくことをオススメします。
- ビジネスマナー研修
- 社会人への意識改革
- 社員との懇親会
ビジネスマナー研修
社会人経験のない学生に向けて、社会人が身につけておくべきビジネスマナーの研修を行います。
主なものとしては以下が該当します。
- ビジネスシーンにふさわしい挨拶
- 言葉遣い
- 身だしなみ
- タクシーや会食での位置(上座・下座)
- メールの書き方
企業の顔として活躍できるように、社会人の基礎を覚えてもらうことを目的としましょう。指導方法は、対面・eラーニングのどちらでも可能です。近年はWebでの研修も良く行われています。
また忘れがちなのがメールの書き方です。SNSによってチャット形式でしかやり取りできない層が増えているため、研修でしっかり身につけてもらいましょう。
社会人への意識改革
学生と社会人の違いを理解し、意識改革をしてもらうことも大切です。内定者研修では、両者がどのように違うのかを中心に説明しましょう。
- 社会人として必要な振る舞い
- マインド
- 企業の仕組み
- 仕事内容
学生と社会人は大きく違います。何が違うのかを自分でも考えてもらうことで、より自主的な気付きを得られます。社員の一員として活躍してもらうためにも、意識改革は必ず盛り込んでください。
社員との懇親会
入社まで採用担当者との接点のみだと、内定者は不安になります。そのため先輩社員との懇親会も大切です。縦の繋がりを作って、入社した後に不安を消す役割に期待できます。
実施する際は、以下のポイントを意識すると効果的です。
- 先輩社員との関係作り:入社1~2年目の社員
- 内定者の不安解消:入社1~2年目の社員
- 成長意欲の向上:エース社員
このように目的をハッキリさせることで、人員配置が容易になります。参加してもらう社員の人材が変わるため、適切に配置しましょう。
内定者研修が上手くいった事例2選
ここからは実際に内定者研修を実施して成功した事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
ショーワグローブ株式会社
ショーワグローブ株式会社は、家庭用手袋や作業用・産業用手袋の専業メーカーです。求人情報掲載サイトを使って求人を募集していたものの、自社が望む理系の人材を採用できないのが課題でした。そのため、せっかく採用した理系の人材の内定を繋ぎ止める方法を模索していたのです。
そこでショーワグローブ株式会社はオファー型サービスの『TECH OFFER』を導入します。自社とマッチングしやすい学生へまず最初にアプローチを開始しました。
更に選考前から積極的に面談の機会を構築し、会社の説明を行う方法をとります。学生からどういった仕事をしたいのかやキャリアビジョンをヒアリングし、寄り添った選考をしたのです。
面接時にも逆質問の時間をしっかり作ったことで、学生が抱える不安や疑問を払拭することに成功しています。
結果、内定を決めた学生が増え続けることとなりました。
参考記事「自動オファーによる採用業務効率化!母集団の少ない機電系の学生にも効率的にアプローチ」
フクシマガリレイ株式会社
フクシマガリレイ株式会社は、フード機器の専門メーカーです。そんなフクシマガリレイ株式会社が抱えていたのは、内定辞退率の改善。
コロナ禍もあって思うように人が集まらず、望み通りの採用活動ができない状況でした。
そこでオファー型サービスの『TECH OFFER』を導入。自社に合う人材へ効率的にアプローチを開始します。結果、マッチ度の高い学生と出会うことができ、内定者研修も非常にやりやすくなりました。
採用時に自社とマッチする人材を選ぶことで、その後の研修が上手く進められた良い事例です。
参考記事「就活の変化を痛感!競争率の高い“理系人材”にミスマッチのないオファーを実現」
内定者研修を成功させるコツ
内定者研修は、ただ実施すれば良いものではありません。成功させるためにはコツがあります。中でも以下の3つは重要です。
- 月に1度は実施
- ゴールを明確にする
- 内定者からの質問を積極的に受け付ける
月に1度は実施
内定者研修の実施頻度が少ないと、内定者は不安になります。そのため、内定者研修の実施頻度は、月に1度を目安としてください。2〜3ヶ月でも効果はありますが、学生の不安を考えると月に1度が理想です。
ただし学生の本分は勉強。無事に卒業してもらうためにも、学業優先でスケジュールを組んでいきましょう。もし対面での研修が難しい場合は、オンラインも積極的に活用してください。
時期によってはインターンシップも効果的です。長期休暇を利用して内定者が不安にならない程度で実施することをおすすめします。
ゴールを明確にする
内定者研修はダラダラと続けても意味がありません。ゴールを設定して、具体的な成果を決めておくことが大切です。コストもかかるため、実施に見合う効果を得る必要があります。
またゴールを設定することで、逆算して研修内容を組み立てられる効果もあります。内定者研修によってどのようなスキルやマインドを見つけてもらうのかを明確にしましょう。
内定者からの質問を積極的に受け付ける
内定者研修に参加することで、内定者は様々な疑問・不安を抱きます。実施中は、そうした疑問・不安に答えられる体制を整えてください。
良くある疑問・不安としては、以下が挙げられます。
- 学生から社会人になることへの不安
- キャリアビジョン
- 人間関係
これらに対してきめ細やかにフォローすることで、不安を払拭できます。入社の不安は誰しも1度は抱えるもの。自分の経験も踏まえて相談に乗ることで、人間関係の構築にも繋がります。窓口は常に開放して、気軽に質問できる体制にしておきましょう。
内定者研修を実施する手順
内定者研修を実施する際に気になるのが手順です。企業に違いはあれど、以下の流れは基本的に共通しています。
- 内定者の特性を正確に把握する
- 研修の目的とカリキュラムを作る
- 開催形式とスケジュールを決める
- 成果をチェックする
これらの流れにアレンジを加えていく形で実施してください。それぞれどのようなものか詳しく見ていきましょう。
Step1.内定者の特性を正確に把握する
内定者研修は個人に合わせた研修を行うことが理想です。そのため実施前にまず内定者ひとりひとりの特性を把握します。
履歴書や面接の内容では特性を全て把握するのは難しいため、以下の方法が効果的です。
- アンケート
- 課題
これらの結果に履歴書・面接の情報を組み合わせます。どのような研修をすれば効果的なのかが見えてくるでしょう。
Step2.研修の目的とカリキュラムを作る
Step1で把握した内定者の特性を踏まえて、次は研修の目的とカリキュラムを作ります。内定者の希望を反映しながら作るとより効果的です。例えば以下のような形になります。
- ビジネスマナーを身につけたい:ビジネスマナー研修
- 社会人のスキルを身につけたい:ITスキル研修
- 親睦を深めたい:親睦会
- 会社について知りたい:社内見学会
内定者に寄り添うことで、会社に大切にされていると感じてもらえます。内定者としても学びたい気持ちはあるため、高い意欲で参加してくれるでしょう。
Step3.開催形式とスケジュールを決める
目的とカリキュラムが決まったら、次は内定者研修の開催形式を決めます。一般的には以下の3種類で実施されています。
- 会場研修
- eラーニング
- オンライン研修
会場研修は、実際に会場に集まってもらってレクチャーを受けるタイプの研修です。近年はコロナ禍もあって参加が難しい学生もいるため、タイミングを見計らわなければなりません。一方で、そのまま親睦会も実施できるメリットがあります。
もし会場手配が難しい場合は、オンラインで実施するのもオススメです。場所を選ばずに参加できるため、会場を手配する必要もありません。
また個人に研修を実施するならeラーニングも良い方法です。比較的低コストで実施できるメリットもあります。一方で研修時は1人なため、同期との一体感が得られません。目的に合わせてカリキュラムを選択し、効果的に内定者研修を行いましょう。
Step4.成果をチェックする
内定者研修は実施して終わりではなく、成果を確認するまでがワンセットです。実施後は必ず成果を確認しましょう。
主な確認方法としては、以下が挙げられます。
- 課題・レポートの出題
- 振り返りの面談
- フォローアップ
課題やレポートの出題は、研修の都度行うことが理想です。一方、面談やフォローアップは多すぎると逆に内定者に負担となります。1~2ヶ月に1回程度に留めておきましょう。
提出された課題を確認しながら、Step1にまた戻って繰り返していきます。
内定者研修なら関係性を作りやすい『TECH OFFER』
内定者研修は、内定者が抱きやすい疑問・不安を解消するために実施する研修です。そのため実施内容は、社会人への心構え・スキルを身につけてもらう内容を意識してください。社会人としての自覚が芽生えることで、入社への不安が払拭され内定辞退を防げます。
実施する際は、ひとりひとりに合わせた内容にすることが理想です。履歴書や面接からでは見えない部分もあるため、アンケートや課題を通じてあぶり出していきましょう。
より効果的な内定者研修を実施するならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』もおすすめです。自社が求める人材へダイレクトにオファーでき、面談を通じて内定の不安を事前に解消できます。入社前から内定者との関係性を作りやすいため、大きく役立ってくれるでしょう。ぜひ一度お気軽にご相談ください。