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同業他社は業務上のライバルでありながら、採用面でもライバルといえる存在です。
募集する職種も似通っていることから、採用活動でもバッティングが起こり、競り負けるケースも少なくないでしょう。
業務と同じく新卒採用でも差別化できれば、同業他社にも後れを取らない新卒採用ができると考えている方も多いはずです。
一方で新卒採用の差別化をどのようにおこなえばよいか、わからない方もいるでしょう。
差別化した新卒採用を実現するキーワードは攻めの姿勢と丁寧なアプローチです。
従来どおりの採用スタイルではなく、企業側から積極的にアプローチをかけていきましょう。
本記事では新卒採用の差別化に活用できる『TECH OFFER』と差別化に成功した実例を解説します。
学生が企業を決める理由
差別化の成功事例や差別化のポイントを解説する前に、学生がどのように企業を選んでいるかを改めて確認します。
学生が就職する企業を決めた理由に、以下の3つが代表的にあげられます。
- 実際に接した社員の人柄や雰囲気
- 成長意欲できる環境が揃っている
- 自身の能力やスキルを活かせる
昨今の学生は企業選びを知名度や条件だけで選んでいません。
実際に働いている社員の人柄や成長できる環境、自身がフィットしやすい環境がポイントになっています。
内定を承諾した理由の多くに人柄や雰囲気が含まれる
2018年に株式会社ディスコが調査した結果によると、内定を承諾した理由に出会った社員の人柄や会社の雰囲気が多く含まれています。
具体的には以下のとおりです。
- ⾯接官や社員の方が親切で親しみやすく、また雰囲気の良い職場だと感じたから
- 自分に似た⼈柄の⼈が多く、また希望の職種で働けるから
- 初めて接触した時から、丁寧で誠意ある対応をしてくれたため
一般的に採用における差別化のポイントというと、条件や知名度があげられがちです。
しかし、調査結果からもわかるとおり、出会った社員の人柄や会社の雰囲気で内定を承諾する学生は多くいます。
参考:内定企業の選考プロセスに関する調査 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
昨今の学生は成長意欲が強い
昨今の学生は転職が当然となっている労働市場を理解していることもあり、成長意欲の強さが目立ちます。
成長意欲の強さは、就職みらい研究所が2020年3月に発表した調査結果からも読み取れます。
およそ56%の学生が就職先を決める際のポイントに、自らの成長に期待できる環境と回答していました。
参考:就職プロセス調査(2020年卒)【確報版】「2020年3月卒業時点 内定状況」
自身の能力やスキルを活かせる点も重視
学生がこれまでの人生や大学生活で学んだ知識やスキルを活かしたいと思うのは、普遍的な傾向です。
日本公益財団法人日本生産部が2019年に調査した結果によると、学生が企業を選ぶ際のポイント第一位は自分の能力・個性が活かせることです。
企業選びにおいて、自分の能力や個性が活かせることが1位なのは、1980年から変わりません。
学生へのアピールも自身のスキルや能力が活かせる点を、アピールポイントに入れた方が効果的でしょう。
参考:日本公益財団法人日本生産部・一般社団法人日本経済青年協議会「平成31年度 新入社員働くことの意識調査結果」
新卒採用で他社との差別化に成功した事例
多くの企業が競合他社との差別化を目指している中で、中々結果に結びつかない企業がほとんどでしょう。
一方で以下の3社のように、新卒採用で他社との差別化に成功した事例があります。
- 株式会社マキタ
- 東京鐵鋼株式会社
- フクシマガリレイ株式会社
コミュニケーションの向上で新たな学生層とのアプローチに成功【株式会社マキタ】
株式会社マキタは、世界170ヵ国で電動工具を販売している業界きっての企業です。
採用のナビサイトを通じて多くの学生と出会うが、ブランド力のある企業に負けてしまう点を課題としていました。
株式会社マキタでは、オファー型の採用サービスを提案されたのをきっかけに、導入を決定。
オファーの自動配信機能やマッチング機能による、工数削減に期待を持っていました。
導入後は工数削減から生まれた時間を使い、学生一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取るように方針を転換。
研究内容や本人の志向性などが自社の業務でどのように活かせるのかを、しっかりと伝えられるようになりました。
コミュニケーションの質が向上したことで、出会った学生の採用にも成功しています。
攻めのアプローチで大手企業に負けない採用を実現【東京鐵鋼株式会社】
東京鐵鋼株式会社は優れた技術力を生かして、鉄鋼事業とリサイクル事業の両事業に貢献している企業です。
東京鐵鋼株式会社が所属している業界では、大手企業が早期から学生の囲い込みをおこなっているため、思うような採用ができていませんでした。
学生へのアプローチ方法を模索する中で、ダイレクトリクルーティングの存在を知り、導入を決定。
マッチング機能による学生へのアプローチは自社の弱点を補えると考えての導入でした。
マッチング機能から学生へのオファーを送る中で、学生とのコンタクトに成功する機会が増えました。
自社工場のある地方で採用を成功させるなど、攻めのアプローチによる採用効果は現れ始めています。
ターゲットを絞った採用活動で内定承諾数も増加【フクシマガリレイ株式会社】
フクシマガリレイ株式会社は、冷蔵庫や冷蔵ショーケースなど飲食業には欠かせない製品を開発している企業です。
以前より内定辞退率が増えている点に、フクシマガリレイ株式会社では危機感を感じていました。
母集団の形成にも課題を感じており、効率よく学生と出会える採用媒体を模索していました。
学生からのヒアリングの結果、ダイレクトリクルーティングの利用率の高さに着目して、導入を決定。
ダイレクトリクルーティングのマッチング機能により、双方の理解度が高い状態から採用がスタートします。
個別対応をおこない、さらに双方の理解度を上げる工夫を加えることで内定の承諾数も増加しています。
参考:就活の変化を痛感!競争率の高い“理系人材”にミスマッチのないオファーを実現
新卒採用で他社との差別化を実現するポイント
新卒採用で他社との差別化を実現するポイントは以下の3つになります。
- 自社の魅力や弱点を再確認する
- 採用のターゲットを明確にする
- 採用媒体を変える
どのポイントも他社との差別化を図る上では欠かせないポイントなので、しっかりとおさえていきましょう。
自社の魅力や弱点を再確認する
他社との差別化を図る上で、まず知るべきなのは自社の魅力や弱点です。
もちろんこれまで採用を進めてきた会社の中には、自社の魅力や弱点を洗い出した企業もあるはずです。
一方で他社に採用面で競り負けているのであれば、改めて自社の魅力や弱点を再確認して差別化の第一歩としましょう。
自社の魅力や弱点を再確認する上でのポイントは客観性です。
自社の魅力や弱点を主観的な目線で振り返ると、どうしても説得力にかけてしまいます。
外部の声やフレームワークを使って分析をおこなうと、より客観的に自社を振り返れます。
採用のターゲットを明確にする
差別化を図るためには、ターゲティングも欠かせないポイントです。
なぜなら、差別化のポイントはターゲットによって異なるからです。
例えば、会社の雰囲気を大事にして働きたい学生と条件面を重視する学生では知りたい情報が異なります。
仮に前者を採用したいのであれば、採用ミーティングを開くなど社員と交流する場を持つと効果的です。
新卒採用で他社との差別化を実現するのであれば、採用したい学生像は明確にしましょう。
新卒採用のターゲット設定については、下記記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。
新卒採用を成功に導く!採用ターゲット設計3つのステップ
採用媒体を変える
競合他社と競う上で、争う”場”を変えるのも差別化戦略の1つです。
競合他社と同じ採用媒体を使っていると、どうしても採用したい学生の重複が起こります。
採用媒体を変えれば、同じ学生を取り合う可能性も減る可能性が増えます。
採用媒体を変えるのも他社と差別化を図る上で立派な作戦の1つといえるでしょう。
新卒採用で他社との差別化を実現する方法
新卒採用で他社との差別化を実現する具体的な方法は、以下の3つになります。
- 自社のアピールポイントを再設定
- ダイレクトリクルーティングの活用
- 個別対応をおこなう
自社のアピールポイントを再設定
多くの企業で既に自社のアピールポイントを設定していたと思いますが、客観的な情報も加えるとさらに説得力が増します。
具体的には以下の情報を足すと、より応募や内定につながるでしょう。
- 応募者の応募理由
- 内定を承諾した理由
- 入社後の印象
- フレームワークを使って分析した結果
上記の情報は自社にしかない情報・データのため、他社との差別化を実現するポイントになるでしょう。
ダイレクトリクルーティングの活用
採用したい人物像を持った学生が明確であれば、ダイレクトリクルーティングでの採用がおすすめです。
ダイレクトリクルーティングは、条件にマッチした学生と企業が結びつきます。
採用ナビサイトと異なり、ダイレクトリクルーティングは一人ひとりに合ったアプローチをおこないます。
どのような点に魅力を感じてオファーを出したのかが学生にも伝わるため、採用面で差別化できる点は間違いありません。
ダイレクトリクルーティングの活用方法については、下記記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。
【新卒採用ダイレクトリクルーティング活用術】成功事例からポイントを解説
個別対応をおこなう
学生へアプローチが成功した後は、個別対応を行うとより差別化につながるでしょう。
学生の中には企業の知名度や条件だけでなく、企業の対応や選考中に出会った人で決める学生がいます。
より丁寧で誠実なアプローチを行えば、学生に与える印象が良くなるのは間違いありません。
また企業に所属する人物だけは、決して他社にはマネできない差別化のポイントです。
現場の担当者と学生の接点を持つ機会を作れば、会社の雰囲気も掴んでもらえるため、よりプラスに働きます。
新卒採用の差別化をするなら『TECH OFFER』
新卒採用で差別化を実現するのであれば、ダイレクトリクルーティングがよいでしょう。
採用ターゲットに丁寧なアプローチができるため、差別化を実現できます。
中でも理系学生の採用を目指すのであれば、『TECH OFFER』がおすすめです。
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