理系採用を成功させる人事担当者の視点|理系学生の特徴や選考方法も解説

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理系採用を成功させる人事担当者の視点|理系学生の特徴や選考方法も解説

「理系学生の採用ってどうやってやるんだろう」「理系学生の採用が上手くいかない」などとお悩みの人事担当者の方も多いのではないでしょうか。理系採用を成功させるには、理系学生の特徴をふまえ、正しい視点で判断することが大切です。

この記事では理系採用を成功させる人事担当者の視点をご紹介します。

理系学生に適した採用方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

理系採用が重要視される理由

近年、理系学生に対する採用需要が高まっています。一体なぜ、理系採用が重要視されているのでしょうか。
その理由には、主に以下のような事柄が挙げられます。

DX化によってデジタル人材の需要が高まっているから

理系採用が重要視される1つ目の理由は、「DX化によってIT人材の需要が高まっているから」です。

経済産業省は2018年に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」を定義し、企業活動にデジタル技術を取り入れるよう推進しました。このガイドラインでは、デジタル技術を用いたビジネス変革が必要であると提言されており、企業はDX化の推進が必要になりました。

このような流れを受け、企業内でデジタル技術を推進する人、つまりデジタル人材が必要となったのです。デジタル人材とは「デジタルの知識・スキルを持って活躍する人材」のことです。理系学生の研究分野では、技術的な内容を取り扱うことが多く、デジタル人材に適しているといえます。そのため、社会全体におけるDX化の流れに伴って、デジタル人材に適した理系学生の需要が高まってきています。

理系学生の数が減少傾向にあるから

理系採用が重要視される2つ目の理由は、「理系学生の数が減少傾向にあるから」です。

文部科学省「理工系人材育成戦略」によると、主に理系学部とされる理・工・農学部の学生数は平成11年度をピークに減少傾向にあります。同じく全学生数に占める割合も、減少傾向にあり、理系学生数自体が少なくなってきていることがわかります。

このように、理系学生数は減少しつつあるにも関わらず、DXによって需要が高まっていることから、理系採用が重要視されていると言えます。

(参照:文部科学省「理工系人材育成戦略」https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/03/13/1351892_02.pdf

理系学生の特徴とは?

需要が高まりつつある理系学生ですが、いったいどのような特徴を持っているのでしょうか。
ここからは、理系学生の3つの特徴について解説していきます。

ロジカルシンキングが得意

理系学生は、ロジカルシンキングが得意という特徴があります。ロジカルシンキングとは、論理的思考法とも呼ばれ、物事を結論と根拠に分け、論理的なつながりを捉えながら物事を理解・判断する思考法です。

理系学生は研究活動を行う中で、ロジカルシンキングを実践していることが多く見られます。「問題提起」「仮説を立てる」「実験・検証」「結果分析」「改善」といった研究フローを進めるにあたって、ロジカルシンキングを活用して実験の目的を達成する必要があります。日ごろからロジカルシンキングを実践していることは、理系学生の特徴と言えます。

数値処理能力が高い

数値処理能力が高いことも、理系学生の特徴の1つです。理系学生の研究分野ではデータをもとに分析する機会が多くあります。数値処理やデータ分析に携わる時間も長いため、数値に基づいた客観的な判断ができたり、物事の推進力が身についています。数字をもとに物事を進められることは、ビジネスにおいても重要な能力です。

強い精神力・忍耐力を持っている

理系学生は、研究活動を経て、強い精神力・忍耐力を持っていることが多いです。
研究を行う際、たとえ夜遅くまでかかったとしても自身の研究課題と向き合わなくてはなりません。また、思うように研究が進まないときでも、論理的に考え、改善することが必要です。

どのような状況であっても目的に向かって取り組む精神力・忍耐力は、ビジネスにも活きる強みであると言えます。

理系学生をみる採用観点

ここからは、理系学生を採用するうえで、ポイントとなる採用観点について解説します。
この記事でご紹介する採用観点は、以下の4つです。

  • 技術職としての能力があるか
  • 汎用性があるか
  • コミュニケーション能力があるか
  • チャレンジ精神があるか

技術職としての能力があるか

技術職としての能力は、「学生時代に研究した分野の基礎が身についているか」「研究してきた分野が活かせるか」という観点から判断されます。

ここでの注意点は、「知識が豊富であれば、採用の確率や入社後の活躍度が高いわけではない」という点です。例え同じ分野であっても、学問として学ぶ内容とビジネスとして取り扱う内容は異なります。そのため、知識量が豊富で即戦力となることを求められているのではなく、基礎力や適性が重要視されています。

汎用性があるか

近年、働く環境は目まぐるしく変化しています。以前のように同じ環境で働き続けることは難しく、企業内でもジョブローテーションが行われたり、取り扱う製品が変更になったりと、さまざまな変化が見受けられます。このように、変化に対して柔軟に対応できるかといった点も重要な採用観点の1つです。

コミュニケーション能力があるか

研究職や技術職であっても、さまざまな人とコミュニケーションをとりながら、仕事を進める必要があります。取引先の顧客と良好な関係を築くことはもちろん、社内のメンバーと上手く連携をとって円滑に業務を遂行することも大切です。主体的にコミュニケーションがとれるか、といった点も重要視されています。

チャレンジ精神があるか

近年、DX化やグローバル化に伴って、製品や事業が多様化しています。新製品を開発したり、異業種へ事業を拡大するなかで、新しいことへチャレンジする機会も増えてきています。そのため、市場の変化に対応し、リスクを背負って進んでいくチャレンジ精神を持った人材が求められています。 

理系学生に適した採用方法

理系学生は、研究が忙しく就活に割く時間が少なかったり、大学院に進む学生も多かったりと、一般的な就活と異なる部分が多いです。
「理系学生の採用に力を入れよう!」となっても、適した方法でなければ効果が出にくい場合もあるため、注意が必要です。
そこで、ここからは、理系学生に適した採用方法5選をご紹介します。

1. 大学と連携した推薦・教授推薦

理系学生は自身の研究活動と就職活動を両立させる必要があるため、企業を知る機会が少ない傾向があります。理系学生を採用する上で、まず企業を認知してもらうことが大切です。

  • 大学や研究室と連携した企業説明会の開催
  • 研究室との共同プロジェクトの実施

などを通して、企業の認知度を高めていきましょう。
大学や研究室とのつながりができ、OB・OGが生まれることで、学校推薦などの継続的な採用を行うこともできます。

2. 大手就職サイト

多くの学生にアプローチしたい場合は、大手就職サイトが効果的です。
就職活動をしている学生は、大手就職サイトで情報を収集することが多いため、学生の目につきやすい方法です。
業種や職種だけではなく、制度や特徴など幅広い条件で検索することができるので、企業の魅力をさまざまな項目でアピールすることも可能です。

また、大手就職サイトでは、合同説明会や業界に特化した説明会など、イベントを活用した採用も行われています。
学生に知ってもらう機会が豊富な点も大手就職サイトの魅力と言えます。

3. 理系専用新卒紹介サービス

理系専用新卒採用サービスとは、理系学生専門のエージェントを利用する方法です。
少人数の採用を検討している場合に適した方法で、成功報酬型であることが多いです。
「少数精鋭で自社に合った学生を採用したい」「採用への投資リスクを抑えたい」といった場合におすすめな採用方法です。

4. リファラル採用

リファラル採用とは、自社の社員から人材を紹介してもらう方法です。
自社の社員から人材を紹介してもらった後、スキルや適性がマッチしているか判断し、採用するか否かを決定します。
理系学生の採用では、自社の社員が、自身の出身大学、研究室から学生を紹介することが多いです。企業を理解した社員が紹介することで、企業の理想と近い人材とマッチングできる可能性が高まります。

しかし、必ずしも社員がリファラル採用に協力的であるとは限りません。採用の時期のみリファラル採用を募るのではなく、事前の声掛けや企業へのエンゲージメントを高めることが必要となります。

5. ダイレクトリクルーティングサービス

ダイレクトリクルーティングサービスとは、データベース上に登録された学生の研究内容やスキルを見て、企業側から自社に合いそうな学生に直接オファーを送ることができるサービスです。

  • 自社の事業内容と親和性の高い研究をしている学生にアプローチできる
  • エントリーせずともオファーが受けられる

などのメリットがあります。

ダイレクトリクルーティングサービスの1つにテックオーシャンが展開している「TECH OFFER」というサービスがあります。TECH OFFERでは、約40,000件の日本最大級の大学研究室データベースとそこに紐づく約100万件の技術キーワードデータをもとに、AIがマッチングを行います。
オファーが自動化されているため、採用のミスマッチや採用担当者の工数を減らすことが可能です。

まとめ|採用支援サービスはTECH OFFERがおすすめ

この記事では、理系採用を成功させる人事担当者の視点をご紹介しました。

理系学生の特徴をふまえて、

  • 技術職としての能力があるか
  • 汎用性があるか
  • コミュニケーション能力があるか
  • チャレンジ精神があるか

といった視点から、採用を行うことが重要です。

「理系採用に力を入れたいけど時間が足りない」「募集する学生数が多いので、採用活動を効率的に行いたい」という場合は、ダイレクトリクルーティングサービスがおすすめです。
テックオーシャンでは、新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティングサービス「TECH OFFER」を展開しています。ご活用を検討される際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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