「就活生のAI活用が進んでいると聞いているけれど、本当?」と疑問に思われている人事担当者も多いでしょう。
ChatGPTなどに代表されるAIツールは飛躍的に成長しており、就活生のAI活用も年々進化しています。本記事では就活生のAI活用がどの程度進んでいるのか、わかりやすく解説します。
企業の採用活動におけるAI活用についても紹介しますので、企業の人事担当者は必見です。
就活生のAI活用の現状
まずは就活生のAI活用の現状を確認していきましょう。
- 就活生の約半数がAI活用の経験がある
- 就活生の約3割がChatGPTの回答を選考に活用
上記2点が大まかなAI活用の現状です。それぞれを掘り下げて確認していきます。
就活生の約半数がAI活用の経験がある
引用:25年卒学生の就職活動におけるAIの利用経験|株式会社ジェイックのプレスリリース
上記は25年卒学生を対象とした、就職活動におけるAI活用の経験有無に関するアンケートの結果です。アンケートの結果から約半数の44.9%の学生が「AIを利用したことがある」と回答しています。
「AIの利用方法がわからない」もしくは「AIを知らない」と答えた学生は、2割以下となっており、就活生の多くがAIに触れていることがわかる結果です。
就活生の約3割がChatGPTの回答を選考に活用
引用:24年卒、25年卒就活生のChatGPT(生成AI)活用状況調査|株式会社ベクトルのプレスリリース
生成AIとして有名なChatGPTを就活に活用する学生も増えています。
上記は株式会社ベクトルが24年卒、25年卒学生を対象にして行なったアンケートの結果です。アンケートによると、就活生のうち約7割がChatGPTを使用したことがあり、その内の約半数が「ChatGPTを就活に使用したことがある」と回答しています。つまり就活生の約3割はChatGPTを就活に活用していることがわかりました。
就活生のAI活用方法
就活生がAIを活用する場面には以下があります。
- 企業検索の効率化
- エントリーシートの作成
- 面接の練習
それぞれの具体的な活用方法を確認していきましょう。
企業検索の効率化
AIといえば、機械学習やビッグデータというキーワードを聞いたことがある人も多いでしょう。これらのキーワードを活用しているのが、就活ナビサイトでのレコメンド機能です。
レコメンド機能とはある企業を検索すると「この企業もおすすめ」と表示される機能のことで、就活生の行動パターンからAIがおすすめの企業を表示しています。
就活ナビサイトのレコメンド機能により、就活生は企業検索を効率化させており、知らない間にAIを活用しているといえるでしょう。
エントリーシートの作成
企業に提出するエントリーシートの作成にもAIが活用できます。
ChatGPTに代表される生成AIは、就活生の質問に対してテキストで答えを返すのが特徴です。例えば、「学生時代に力を入れたことを文章にして」と指示すると、数秒で300文字程度の答えが返ってきます。
就活生の中にはChatGPTから返ってきたテキストをそのままエントリーシートの作成に活用する人もいるため、企業側はエントリーシートだけで就活生を判断することが難しくなっているといえるでしょう。
面接の練習
AI相手に面接の練習を行う就活生が増えています。
株式会社ジェイックと株式会社エフィシエントが共同開発したAI面接練習アプリ『steach』はAIを活用して、1人で手軽に面接の練習ができるアプリです。
回答時の音声と動画をAIで解析して、声の大きさや話すスピードなどの項目で評価を行い、面接を客観的に振り返ることができます。
今後は自分のキーワードをもとに自己紹介を自動生成するアプリもリリースされる計画があり、ますます就活生のAI活用は進んでいくでしょう。
参考:AIを活用した面接練習アプリ『steach』|株式会社ジェイック、株式会社エフィシエントのプレスリリース
企業の採用活動におけるAI活用
就活生のAI活用が進む一方で、企業も採用活動にAIを活用し始めています。
- マッチング作業の効率化
- 経験や勘に頼らない公平な判断
- 繰り返し業務の効率化
上記は採用活動におけるAI活用の主な内容です。それぞれを掘り下げて確認していきます。
マッチング作業の効率化
企業の採用活動で手間と労力がかかるのが、候補者のマッチング作業です。自社の求める人物像と候補者を一人ひとり照らし合わせて、次の選考に進めるかどうか検討する作業はとても骨が折れます。
ChatGPTなどのAIを活用すれば、マッチング作業にかかる時間を大幅に短縮できます。例えば、履歴書や適性検査の結果などの大量の情報をスクリーニングして、分析することもできます。
以下の記事ではChatGPTを活用した採用方法についてわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
ChatGPTは採用活動でも使える!具体的な活用法やポイントも紹介
経験や勘に頼らない公平な判断
採用活動は担当者の経験や勘に影響されやすい業務です。特に面接の評価は担当者ごとで分かれる可能性も高く、知らない間に自社の求める人材と開きが出てくることも珍しくありません。
社内の人材やこれまで面接をした候補者のデータを、前もってAIで分析しておくことにより、経験や勘に頼らない公平な判断ができるようになります。
新たに採用した人材もデータベースに入れることで、より精度が高い判断ができるようになり、採用のミスマッチが減少していくでしょう。
繰り返し業務の効率化
採用活動では候補者との面接日程の調整やフォローメールの送信など、担当者に大きな負荷がかかります。これらの繰り返し業務をAIに任せることで、採用担当者は別の業務に集中することが可能です。
AIが自動的に面接担当者の予定を把握して、候補者へのメール配信を行うことで、採用担当者は調整に関わる手間やストレスから解放されます。
ダイレクトリクルーティングによるAI活用法
企業から直接学生にアプローチするダイレクトリクルーティングでは、AIを活用してキーワードのレコメンド機能やオファー文を作成しています。
それぞれの機能を掘り下げて確認していきましょう。
AIによるキーワードレコメンド機能
新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』には、AIによる技術キーワードの自動レコメンド機能が搭載されています。
『TECH OFFER』には約100万件の技術キーワードが登録されており、学生と企業をつなぐ大切な要素の1つです。自動レコメンド機能により、就活生は手軽に適切な技術キーワードを選ぶことができるようになりました。
自動レコメンド機能はAIの機械学習により日々進化しており、企業と学生のマッチング性能をより高めています。
参考:【理系新卒採用×AI】理系新卒採用サービス「TECH OFFER」、AI(人工知能)によるキーワードレコメンド機能を本格開始|株式会社テックオーシャンのプレスリリース
オファー文の作成
ダイレクトリクルーティングでは、企業から学生に対してオファー文を送信します。オファー文の作成にはChatGPTなどの生成AIを活用可能です。オファー文がAIで自動的に作れれば、採用担当者の負担は飛躍的に軽減するでしょう。
ただし、AIには候補者の正確な情報を伝えて、出力された文章は必ず人の目で確認することが大切です。確認せずにオファー文を送ると、「この企業はオファー文を自動で作っているな」と学生から逆に不審に思われることもあるでしょう。
学生に刺さるオファー文は、特別感があり、オファー理由が明確なものです。以下の記事ではオファー文の例文を公開していますので、ぜひご覧ください。
【例文あり】スカウトメール作成の5つのポイント。返信率アップを目指そう!
採用活動のAI活用は『TECH OFFER』
就活におけるAI活用は、学生だけではなく企業側でも進んでおり、今後はなくてはならない存在になっていくでしょう。企業もAIを活用して、採用活動の効率を上げていかなければ、採用競争に取り残される可能性もあります。
採用活動のAI活用のスモールスタートをご検討の方は、新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』がおすすめです。自動レコメンド機能やオファー文の自動送信など、採用業務を効率化できます。
下記ボタンより『TECH OFFER』のサービス内容に関する資料を無料でダウンロードできます。気になる方はぜひご覧ください。