Contents
「24卒の就活動向ってどうだったの?」「25卒の就活事情に変化はある?」
そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では「24卒の就活動向の振り返りと25卒の予想」について解説します。
24卒の就活は、インターンシップやタイパなど、就職活動に大きな変化がありました。25卒の採用活動にも通じるものがあるため、理解しておく方が良いでしょう。
今回は、25卒採用に向けて知っておきたい「24卒就活生の動向振り返り」や、「25卒採用に向けて意識したい取り組みや採用ツール」も紹介しています。ぜひ、理系採用に役立ててください。
24卒の就職活動の振り返り
25卒の採用活動に向けて、まずは24卒の就職活動を以下に分けて振り返ってみましょう。
- 24卒の採用市場状況
- インターンシップの参加者は増加傾向
- 就活でも「タイパ」が重視されている
- 採用チャネルが多様化している
24卒の採用市場状況
24卒の求人倍率は、リクルートワークス研究所の調査によると1.71倍で落ち着いています。コロナ前の水準となり、中小企業の採用意欲も回復傾向にあります。一方で、企業にとっては苦しい状況が続いているのが実情です。学生の取り合いは激化しています。
特に増加傾向にあるのが、以下の3つです。
- 中小企業(300人未満):6.19倍
- 建設業:7.70倍
- 流通業:10.49倍
ただし、全体の総数から見ると大手志向も未だに強くあります。不景気を察して、安定志向を意識する学生が多かった年だと予想できるでしょう。
インターンシップの参加者は増加傾向
就職活動の早期化により、インターンシップに参加する数が増えています。24卒の学生でインターンシップに参加経験のある学生は、92.6%です。
参加時期としては、8月が最も多いタイミングとなっています。夏期休暇と重なっているのが要因です。82.4%の学生が8月までにインターンシップへ参加していることからも、早期のインターンシップ開催は重要となります。
実際、学生が本腰を入れて選考を受け始めたタイミングは、6月が飛び抜けて多い数値です。意欲的に活動している学生を採用するためにも、早期開催は必須と言えるでしょう。
就活でも「タイパ」が重視されている
ドラマやアニメなどを視聴する際に使われていた「タイパ」は、就職活動にも取り入れられています。
就活生はタイパを意識し、ある程度自分の希望を満たすような企業からオファーがあれば、そこで終了します。記念受験を考えない学生が増えているのです。効率重視で動いています。
事実、24卒は平均のエントリー数が16.2社です。23卒が20.1社だったのと比べると、25%も減っています。業界を絞り始める時期も3年生の8~9月と、インターンシップと同じです。早い学生ともなると、インターンシップが始まる前に業界を絞っていることも。
早い時点で自分の可能性を見極め、効率的に就職活動をしたい学生が増えつつあります。
採用チャネルが多様化している
採用チャネルの多様化にも注目が必要です。オンラインが当たり前になってきたのもあり、自分から情報を集める層が増えています。
活用されているのはナビサイトだけでなく、SNSや採用サイトなど、様々なWebサイトやツールです。企業も従来のナビサイトだけでなく、独自に情報を発信して学生に届けられるようにしましょう。
25卒採用の予想
25卒の採用は、以下のポイントに注目してください。
- 通年採用が更に加速する
- 大手企業の内定時期が早まる
- インターンシップからの採用への流れが活発化する
通年採用が更に加速する
24卒は採用活動の早期化が目立っていましたが、8月以降も満遍なくばらついていました。25卒はこの流れが更に加速し、学生の就職活動が通年を通して行われる可能性が高くなります。理由は以下の通りです。
- 転職へのハードルの低下
- インフルエンサーの増加による、企業で働く魅力の低下
- 安定感のある仕事に就いて、自分の好きなことをしていたい
インフルエンサーのように、自分の個性を使って働いている層から影響を受けている学生が増えています。同世代で活躍している人を見て、自分の個性を殺してまで就職する意義を見出せなくなっているのです。
就職は、理想の生活へ向けての手段として考えています。就職活動に対する意欲も乏しく、各々が就職したいタイミングで動き始めます。
そうした学生の受け皿として、通年採用はますます加速するでしょう。
大手企業の内定時期が早まる
大手企業の内定時期は6月からと定められていました。しかし、三菱商事は25卒の新卒採用を、3月から採用面接を実施すると発表しています。他の企業も追随していくでしょう。
また、外資系企業やベンチャー企業は、日本の大手企業よりも早めにオファーを出す傾向にあります。6月から内定を出していては間に合わないのです。
こうした理由から、25卒採用は市場全体が早期化していくと考えられます。
インターンシップから採用への流れが活発化する
早期に動き始める学生ほど優秀な層が多いため、企業にとってぜひとも獲得したい人材です。夏期インターンシップから採用への流れも活発化すると予想できます。
産学協議会では、2022年に「インターンシップを通じて取得した学生情報を採用活動に活用して良い」と発表しています。大学3年生が、学業やゼミからインターンシップへ意識を向けるようになるため、非常に重要なポイントです。インターンシップの重要度が更に増していくでしょう。
25卒採用に向けて意識したい取り組み
25卒採用は、これまでと大きく変わる可能性があります。その中で採用を成功に繋げるためには、以下を意識しましょう。
- インターンシップの早期実施
- 採用チャネルを多様化させる
- 母集団形成を意識する
インターンシップの早期実施
インターンシップに参加する学生の数が増えているため、実施前提で考えてください。特に多くの学生が参加する夏期インターンシップは重要です。
インターンシップから採用に繋げる企業や学生も多いため、実施しない手はありません。他社に置いていかれないよう、意識したいポイントです。
採用チャネルを多様化させる
24卒の学生はナビサイト以外を使っていましたが、25卒も引き続きその傾向が続くと予想できます。タイパを意識した就職活動によって、エントリー数が意味をなさなくなってきています。より学生一人ひとりに焦点を当てて、内定まで繋げられるかが重要です。
連絡手段もメールではなくLINEに切り替えるなど、気軽に連絡できる方法を選択しましょう。
母集団形成を意識する
超売り手市場である現在において、母集団形成をどうするかは意識したいポイントです。ナビサイトだけを利用していては、難しいと言わざるを得ません。インターンシップも見据えて、他の方法を導入しましょう。
おすすめは、ダイレクトリクルーティングです。企業から学生に直接アプローチする方法で、企業・学生ともに利用者が増えています。学生の中には、ダイレクトリクルーティングだけに登録している層がいるほどです。特に、以下で悩んでいる企業には効果があります。
- 大手企業の求人に埋もれてしまう
- 採用ターゲットがなかなか集まらない
ダイレクトリクルーティングはその性質上、認知度が関係しません。活用次第では、インターンシップへの導線としても機能します。以下の導入事例を参考に、活用していきましょう。
25卒採用でも引き続き有効的な採用方法
24卒から引き続き、25卒でも有効活用できる採用方法は、以下の4つです。
- ナビサイト
- SNS
- 採用サイト
- ダイレクトリクルーティング
ナビサイト
学生の就職活動が変わり始めているとはいえ、ナビサイトは依然として有効です。大手企業に求人情報が隠れるデメリットはあるものの、掲載しているだけで学生に情報を届けられます。
近年はスカウトメールを送る機能もあるため、能動的に動くことを意識しつつ活用しましょう。詳しい活用方法は、以下の記事で解説しています。
【必見】就活生がナビサイト離れをしている理由とは? | ナビサイトを利用するメリットとおすすめの採用ツールも紹介
SNS
SNSも重要です。学生の8割以上が使っているため、宣伝用のアカウントを作りましょう。おすすめは以下のSNSです。
- X
- YouTube
- LINE公式アカウント
どれも利用者が多く、情報を探している層にダイレクトに届けられます。詳しい運用方法は、以下の記事を参考にしてください。
SNSを使った就活生へのアピール方法とは? | SNSの利用状況やオススメの採用ツールも紹介
採用サイト
採用サイトも有効な方法です。情報収集の方法として利用する学生も多いため、作成しておきましょう。ナビサイトよりも自由度の高い掲載が可能です。
自社の色や特徴を制限なくアピールできるため、学生が知りたい情報を届けられます。応募ページを作成して導線を作っておけば、採用サイト経由での選考も可能です。
詳しい運営方法は、以下の記事で解説しています。
採用サイトで差をつける!新卒理系採用を成功させるポイントを解説
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングもおすすめの方法です。学生に直接アプローチできるため、自社が望む人材とやり取りできます。企業の規模や知名度に関係なく採用が可能です。
採用担当者への負担は増えるものの、求める人材を採用しやすいという点で大きなメリットがあります。インターンシップへの導線として活用できる点も魅力です。
25卒の就活に対応できる採用ツールならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
24卒と比べて、25卒はより通年化・インターンシップからの流入が増えると予想できます。対応するためには、インターンシップの早期実施や採用チャネルを増やすといった方法が必要になります。採用サイトやSNSなど、幅広く活用していきましょう。
中でも理系採用をするならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。理系学生を研究内容や所属ゼミなどで詳細に検索できるため、自社が欲しい人材を探しやすい特徴があります。インターンシップへの導線や早期採用の手段としても活用できますので、気になる方は以下より資料をダウンロードしてみてください。