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「採用サイトのトレンドがわからない」「採用サイトにどの程度トレンドを取り入れていいのかわからない」そのように悩んでいる採用担当者は多くいます。この記事では採用サイトのトレンドについて解説しています。
採用サイトにトレンドを取り入れる際は、バランス良く取り入れることが重要です。トレンドを取り入れる際に注意したいポイントの他、参考になるサイトも紹介していきます。ぜひ採用活動の役に立ててください。
良い採用サイトを作るポイント
良い採用サイトを作るには、意識しておきたいポイントがいくつかあります。トレンドに合わせて変更していく必要はありますが、項目は共通しています。特に以下の6つのポイントは意識してください。
- ファーストビュー
- キャッチコピー
- スクロールエフェクト
- マウスオーバーエフェクト
- 手描き風のフォントやイラスト
- SNSと連携する
ファーストビュー
ファーストビューとは、採用サイトのトップページで最初に目に飛び込む部分です。求職者の興味関心を惹きつける重要なポイントとなります。ファーストビューだけで第一印象が決まることもあるため、意識しなければなりません。デザインによっては採用サイトから離脱してしまうなんてことも。
意識しておきたいポイントは、会社のカラーを出すということです。自社ならではのファーストビューにしましょう。ターゲットとなる人材に刺されば、それだけで魅力的になります。
ただし凝りすぎてもいけません。デザインに凝りすぎるとページの読み込みに時間がかかり、サイトの表示速度が遅くなります。表示速度の遅さは離脱率に直結するため、なるべく軽くすることが重要です。
キャッチコピー
企業のキャッチコピーも重要なポイントとなります。採用サイトを訪れた求職者にインパクトを残せます。
キャッチコピーは企業独自のものを使ってください。以下の2つを使うケースが代表的です。
- 企業理念
- 企業イメージ
キャッチコピーが目立てば目立つほど、求職者の心を掴んでくれます。
スクロールエフェクト
スクロールエフェクトとは、Webサイトのデザインの1つです。表示されたページをスクロールするだけで背景やコンテンツを縦横に表示できます。多くの企業が商品ページで取り入れているため、見たことがある方も多いデザインです。
スクロールエフェクトを導入することで、採用サイトに動きが生まれます。文字と画像だけの単調なサイトにならず、興味を惹きつけやすいデザインになってくれるのです。効果的に運用することで、自社が伝えたいことをわかりやすく見せてくれる効果を発揮します。
マウスオーバーエフェクト
マウスオーバーエフェクトとは、マウス操作にかかるエフェクトのことです。スマートフォンから閲覧している場合は発生しません。具体的なエフェクトは、以下が代表格です。
- 少し透明になる
- 色が変わる
- 色が反転する
- グラデーションが単色になる
- 単色からグラデーションになる
- 下線が引かれる
- マウスポインタに色がつく
視覚的なエフェクトがつきます。デザインの表現が変わるため、興味を引いてもらいやすい効果があります。
一方でシンプルなデザインの採用サイトだと、世界観を統一できなくなる可能性も。自社のサイトデザインとセットで考えて導入してください。
手描き風のフォントやイラスト
手書き風のフォントやイラストも効果的です。特に手書き風は、親近感や柔らかなイメージを持ってもらいやすい効果があります。主に使われている業種は以下です。
- 人に関わる業種
- 家族向けのビジネス
手書きは暖かな雰囲気を伝えてくれるため、人との繋がりを大切にしているとイメージしてもらえます。
他にも求職者に安心感や親近感を与えることから、堅い仕事だとイメージされている業種があえて使う場合もあります。
SNSと連携する
近年は多くの人がSNSを利用していることから、採用サイトから自社のSNSへ誘導するデザインがトレンドとなりつつあります。特に親和性が高いとされているのがTwitterです。
SNSは運用にコストがかからないことに加え、企業のリアルな日常を発信できます。更にフォロワーを増やすことで、次年度以降の採用広告としても活用可能です。広告業者を介することなく認知度を向上できるため、有効的に活用しましょう。
採用サイトで上手くトレンドを取り入れた事例3選
採用サイトにトレンドを取り入れようと思っても、どのように取り入れればいいのかわからない方もいるでしょう。
ここからは、実際にトレンドを上手く取り入れている採用サイトを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
東映株式会社
数々の映像作品を手がけている東映株式会社の採用サイトは、インパクトのあるファーストビューを採用しています。自社のコンテンツである特撮作品を意識しながら、社員インタビューなどもしっかり取り込んでいます。
ひと目でわかる企業色なのはもちろん、求職者へのメッセージも大きく表示されているためわかりやすいデザインです。一度見たら忘れられないデザインとして良い事例といえます。
出典:東映株式会社採用サイト
株式会社パルコ
株式会社パルコは、ファッションビルPARCOを全国展開する企業です。採用サイトではスクロールエフェクトを使い、縦に展開しているデザインを採用しています。全ての画像にトレンドを取り入れている点が特徴です。
画像コンテンツが中心ですが、動画でもアピールできるよう設計もされています。アパレルブランドとして非常に見やすい採用サイトといえます。
出典:株式会社パルコ採用サイト
株式会社小学館
大手出版社である株式会社小学館の採用サイトは、ファーストビューがゲームのようなデザインになっています。小学館らしい遊び心に溢れたサイトデザインになっており、スクロールすることで冒険している気分を味わえます。
また編集者ではなく変集社とすることで、メッセージ性にも飛んでいます。新しいコンテンツを次々と生み出す出版社らしい採用サイトです。
出店:株式会社小学館採用サイト
採用サイトのコンテンツのトレンド
採用サイトのコンテンツには抑えておきたいトレンドがあります。トレンドは時代によって少しずつ変化していくため、採用サイトを作るなら盛り込んでおきましょう。2023年においてトレンドとなっているのは、以下の4つです。
- ワークライフバランス
- キャリアプラン
- 企業の社会貢献
- わかりやすい数字の活用
ワークライフバランス
ワークライフバランスは、求職サイトのトレンドとして真っ先に抑えておきたい部分です。近年は価値観の多様化もあって、プライベートを重視している求職者が増えています。
これまでの働き方はプライベートを重視できませんでした。しかし女性の社会進出や高齢化社会など、多くの社会問題から働く人の環境が変化しています。
- プライベートと仕事を両立できる制度
- 制度を利用してバランス良く働いている社員のインタビュー
こうした項目を採用サイトに盛り込むことで、トレンドを抑えたサイト設計が可能です。企業の取り組みを発信し、採用サイトを魅力的にしましょう。
キャリアプラン
求職者にとって大切なものの1つがキャリアプランです。その企業で長く働きたいと考えている求職者ほど、入社後のキャリアプランに興味があります。そのため、採用サイトでもなるべくキャリアプランを紹介することがトレンドです。
- 研修制度
- スキルアップのキャリアプラン
- 資格取得
企業側にとっても従業員のスキルアップはメリットになります。時代の変化に柔軟に対応できるだけのスキルを身につけてもらえれば、成長にも期待できます。
企業の社会貢献
その企業がどれだけ社会貢献しているかを示すこともトレンドです。求職者が企業を選ぶポイントとなっています。近年取り組まれているSDGsもその1つです。アピールポイントとして機能してくれます。
企業の社会貢献への鳥君は、求職者が企業を志望する動機になります。具体的な数字を出すなら、わかりやすく表記をすることもオススメです。
わかりやすい数字の活用
わかりやすい数字を活用することも近年トレンドとなっています。企業情報を数値化すると非常にわかりやすいからです。数字だけでなく、グラフにすると視覚的により見やすくなります。
- 年齢層
- 男女比
- 育児休暇や有給休暇の取得率
- 売上
こうしたデータは求職者が欲しい情報です。公開することで企業をより理解できます。他にも独創的なデータを掲載する方法もオススメです。
- 休日の過ごし方
- 趣味
- 社員の眼鏡率
- インドア派・アウトドア派の比率
このように組織に属する上で求職者が知りたい情報は数多くあります。企業独自の数字を活用し、面白いと感じてもらえる情報にしましょう。
採用サイトにトレンドを取り入れる際の注意点
トレンドを意識した採用サイトは大切ですが、意識しておくべき注意点もあります。採用サイトはあくまでも求職者が情報を集めるためのサイトです。サイト設計が脱線しないように注意しましょう。特に以下の3つは忘れがちなので気をつけてください。
- 情報が伝わりにくくなっていないか
- ブランディングを守れているか
- 独自性が消えていないか
情報が伝わりにくくなっていないか
採用サイトは求職者に企業の情報を伝えることが目的です。そのため、情報が伝わりにくくなっていないかは重要なポイントとなります。特にトレンドを意識していると、トレンドを取り込みすぎたあまり、情報が伝わりにくくなる可能性があります。
中でも最もやりがちなのが、アニメーションやエフェクトを多用するパターン。演出が面白くてついやり過ぎてしまうのです。
ページの至るところで演出が入っていては、見辛い採用サイトになってしまいます。ページの読み込みにも時間がかかります。
採用サイトで最も重視すべきは、求職者が使いやすいかどうかです。ストレスを与えては意味がありません。
必要なトレンドだけを取り入れ、情報が伝わりやすい採用サイトにしましょう。
ブランディングを守れているか
企業のブランドを守れているかも大切です。企業のイメージとマッチしないトレンドでは、ブランディングにも影響を及ぼしかねません。マッチしないデザインやコンテンツは取り入れないようにしましょう。
ブランドから逸脱しないためには、採用サイトを作成する前に以下のポイントを決めておくことをオススメします。
- 企業理念
- 企業イメージ
- 企業カラー
これらをあらかじめ決めておくことで、採用サイトにトレンドを取り入れる際もブレません。統一感のあるデザインにして、求職者に企業が持つ世界観を伝えることを意識してください。
採用のためのブランディングの作り方は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ確認してください。
採用ブランディングとは | 事例とメリット、実施手順まで徹底解説
独自性が消えていないか
トレンドとは、流行・衰勢を指す言葉です。採用サイトにトレンドを取り入れすぎると、他のWebサイトや採用サイトと同じデザイン・コンテンツになってしまう危険性があります。街を歩いていると流行の服を着た人手で溢れているのと同じです。それでは企業の独自色を出せません。
トレンドを適度に取り入れつつ、自社オリジナルの要素を打ち出すことが大切です。そのためには、自社の魅力を見つける必要があります。自社の魅力を採用サイトに取り入れることで、独自性のあるトレンドを反映した採用サイトになります。
採用サイトにトレンドを取り入れるならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』
良い採用サイトを作るポイントは、求職者にいかに伝わりやすいサイト設計にするかにかかっています。ファーストビューはもちろん、エフェクトやデザインを通して魅力的に感じてもらうことが大切です。
魅力を感じてもらうには、トレンドを取り入れることも忘れてはいけません。採用サイトは求職者にアピールできる場所なので、積極的にコンテンツに組み込んでいきましょう。
ただしトレンドを取り入れすぎるとサイトそのものが見づらくなってしまうため、バランスを考えてください。
また採用サイトと一緒に活用したいのが、ダイレクトリクルーティングです。理系採用に強い『TECH OFFER』なら、理系学生に直接アピールができます。採用サイトでは伝えられなかった自社の魅力も1対1で伝えられるため、より親近感を持ってもらえます。採用サイトと併用するなら、ぜひ1度お気軽にご相談ください。