多様な活躍の場があることを学生に伝えられていなかった
―TECH OFFER導入以前、新卒採用活動でどのような課題を感じていましたか?
以前からナビサイトである程度の母数は確保できており、当社に興味を持つ学生との接点は作れていましたが、当社を知らない学生や「製薬会社は自分とは関係ない」と考える学生との出会いは限られていました。特に、社名から来るイメージのせいか、薬学部や生命科学系の学部から研究開発職を志す学生の就職先としては認知されている一方、化学系や機電系、情報系の学生からは認知されていない課題がありました。
当社は医薬品だけではなく、スキンケアや機能性食品など、幅広い事業を展開しており、素材や化学構造の専門知識を持つ学生は、製品開発や新たな価値の創出において非常に重要な存在です。製品力強化のためにも、さまざまなバックグラウンドを持つ学生に「ロート製薬には自分が活躍できる場所がある」と知ってもらう必要がありました。

―TECH OFFERを知ったきっかけと導入の決め手を教えてください。
人事部のあるスタッフがTECH OFFERのオンラインセミナーを視聴し、自社の採用課題に合うサービスではないかと感じたのがきっかけです。以前に別のダイレクトリクルーティングサービスを試験的に利用したことはありましたが、そのサービスは運用工数が多く導入には至っていませんでしたので、当社にとっては初めての本格的なダイレクトリクルーティングサービスの利用となりました。
TECH OFFERの仕組みで魅力を感じたのは、対象となる学生を細かく絞り込めることです。化学系や機電系など分野ごとに抽出できるだけでなく、「動物実験」や「バイオインフォマティクス」といった専門分野をキーワードで検索できる点も非常に魅力的でした。研究室や指導教員単位でも対象を探せるため、自社が求める人物像に合わせて効率良くアプローチできると感じました。
また、採用管理システム『sonar ATS』との連携がスムーズだったことも導入の後押しとなったポイントです。既存の採用フローに大きな影響を与えることなく業務に組み込むことができました。
研究に取り組む志や挑戦への意欲が高い学生が多い
―導入時のサポートはいかがでしたか?
導入を決めたのはインターンシップの募集開始まであまり時間がないタイミングで、短期間で導入を進める必要がありました。しかし、契約から初回打ち合わせ、操作のサポートと、非常にスピーディーに対応していただき、不安なくスタートできました。
操作方法のレクチャーでは、機能を一つひとつ教えていただくだけでなく、「このような学生を探したい場合はこのように検索すると良い」「このケースなら研究内容や技術的な専門性に着目して送るスペシャルオファーを活用すると効果的」など、実践的なアドバイスがいただけたことが印象に残っています。もちろん、導入後も今日に至るまで常に丁寧に伴走していただいています。

―導入によってどのような効果を感じていますか?
導入後、最初に実施したインターンシップで、該当部門から「今まで以上にポテンシャルの高い学生が集まった」という声が聞かれました。実際にTECH OFFER経由で入社した社員の様子を見ても、研究に取り組む志や新しいことに挑戦する意欲が高く、採用の質そのものが向上したと感じています。主体的にコミュニケーションを取ろうとする学生が多く登録している印象があり、そのぶん、会社の理念や担当業務への理解が深まった状態で入社してくれていると感じます。
―化学系・機電系・情報系の人材の採用ではどのような変化がありましたか。
TECH OFFERの導入によって大きく改善しており、当社を知らなかった、または当社を就職の選択肢としていなかった化学系・機電系・情報系の学生と多く出会えるようになりました。こちらからオファーを送ることで初めて当社や当社の事業内容を知り、「製薬会社にもこんな仕事があるのか」「ロート製薬なら自分の専門性を生かせるかもしれない」と興味を持ってくれる学生が確実に増えています。特に機電系については、機械メーカーや電機メーカーを志望する学生が多いなか、製薬会社でも機電の知識が活かせることを知ってもらう大きなきっかけとなっています。
実は私自身も、たまたま立ち寄った会社説明会がきっかけでロート製薬に入社しました。そうした偶然の出会いから、自分に本当に合った就職先が見つかることもあると思うんです。TECH OFFERは、まさにそうした新しい出会いを生み出してくれるサービスだと思います。
学生目線でオファーの文面・文章量・送信時期を工夫
―オファーの運用で工夫していることを教えてください。
最も意識しているのは、オファー文面だけで仕事の魅力が伝わるようにすることです。「こう書けば伝わるはず」と思って作った文章でも、学生が見るスマートフォンの画面では読みづらかったり、情報量が多すぎたりすることを、TECH OFFERの営業担当者から教えてもらいました。そのアドバイスを踏まえ、日々工夫を重ねています。意識しているのは、箇条書きを増やすなどして研究内容や業務内容をできるだけ簡潔にまとめ、「続きが知りたい」と思ってもらえる文章量にすること。特に理系学生は自分の研究内容との関連性を重視する傾向にあると思いますので、どのような研究や技術に携われるのかを、学生目線でわかりやすく伝えるようにしています。
送信するタイミングも重要です。TECH OFFERの営業担当者からいただくデータなどを参考に、市場動向や学生の動きを踏まえながら、いつ送ればより多くの学生に見てもらえるか試行錯誤しています。状況は毎年変化するので正解はありませんが、常にブラッシュアップを続けることが重要だと考えています。
―今後TECH OFFERに期待することを教えてください。
薬学部や薬剤師、獣医師など、学部や資格ごとにさらに細かく検索できる機能があれば、より精度の高い採用活動ができるようになるのではないかと思っています。運用面では、不要になったオファー文面を整理・削除できる機能などもあるとありがたいです。
将来的には海外の学生へのアプローチにも期待しています。当社では現在、外国籍社員の採用も進めていますが、日本に来ている留学生はもちろん、海外の大学で学ぶ学生とも直接つながれるようになれば、採用の可能性はさらに広がるのではないでしょうか。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
