企業認知が進まず、情報・ソフトウェア系学生の採用に苦戦
ーTECH OFFERを導入するにあたって、採用上の課題はありましたか?
ものづくりのメーカーであるという認識が一般的で、サービス提供をしているという認知がまだあまりなく、ソフト面に関わる人材の応募が少ないということです。
これまで、さまざまなカーエレクトロニクス製品を製造してきたこともあり、弊社に応募いただく学生は機械系の設計や電気系の基盤を勉強してきた人など、製造関連の知識を習得した方が多いです。
弊社のカーナビゲーションも最近は音声操作などのソフトウェア関連の技術を搭載しているため、ソフトウェアに強い学生を積極的に採用したい思いがあります。
しかし、現在さまざまな企業でIT関連の技術が採用されていることもあり、どの企業もソフトウェアに強い人材を積極的に確保しているため、非常に採用難易度が高くなっています。
そのため、ソフトウェアに強い学生を採用しようと思っても、なかなか採用できていなかったという状況です。
そんな中、学生側に弊社の事業を理解してもらい、ソフトウェア関連の技術に精通し即戦力となりうる学生を採用する手段としてTECH OFFERの導入を考えました。
ー学生に御社の事業をPRし、即戦力となる人材を採用するためにTECH OFFERの導入に至ったわけですね。
パイオニアは、まだオーディオ機器やカーナビゲーションというイメージが非常に強く、モノづくりをしたい学生の応募が多いのが現状です。
これまで、説明会で学生に現在の事業のPRを行っていましたが、やはり機械や電機系の学生が中心となってしまい、情報系の学生に接触する難しさを感じていました。
サービス提供を事業の中心に据えていきたいのですが、学生に伝える手段がなかったのも大きな課題だと考えています。
企業理解の促進に成功!ターゲット学生からの多数応募を獲得
ーTECH OFFER導入の決め手は他にありましたか?
学生にオファーを出す工数がそこまでかからず、採用活動の効率化につながる点ですね。
事業シフトに伴い、新卒・キャリア採用ともに少ないマンパワーでスピーディに獲得しなくてはいけなかった為、採用工数について課題視していました。
こういったオファー型のツールはキャリア採用以外では使っていなかったのですが、一人ひとりプロフィールをみてオファーを出すのは「非常に労力がかかりそうだな」と感じていたのですが、TECH OFFERでは希望するキーワードや条件に当てはまった学生のみを絞り込んでオファーを出せるため、そこまで工数をかけずにオファーを出せている印象があります。
ーTECH OFFERを使った感想は率直にいかがですか?
企業理解を正しくされている方が多い印象でした。
学生に向けて企業説明などを含んだオファー文を出したり、イベントなどへの参加を促しているからということもありますが、選考になるとTECH OFFER経由の学生は既存の商品というより今後のパイオニアの未来や方向性に興味があるという方が多く、採用方針にマッチした学生が多い実感があります。
会社としてもサービス系の企業として道を歩んでいることをアピールしなければならない中で、採用の早い段階からTECH OFFERで学生にアプローチできていたため、ターゲットとなる情報系の学生の応募に繋げられました。
ーTECH OFFERでどのような効果を実感されていますか?
弊社に対するロイヤリティーの高い方が応募してくれるようになりました。
TECH OFFERを通じて学生の企業理解を深くできるのと同時に、コミュニケーションやイベントなども通じて、弊社への志望度が高い状態で選考に参加してくれるようになったため、採用活動が上手くいっている印象がありますね。
また、TECH OFFERを使うようになってから、博士課程の学生とも多く出会うようになりました。
これまでは学部や修士の学生からの応募がほとんどだったのですが、理系学生に特化したTECH OFFERであるからこそさまざまな理系学生と接触できるようになり、新たなターゲット学生の発掘にも貢献してくれています。
一方で、TECH OFFERでアプローチする学生は非常に優秀な学生が多く、他社から内定をもらっているケースも多いため、結果的に他社への入社を決めてしまう方もいたので、そこは新たな課題として捉えています。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。