四国の企業を、いかに全国の学生に伝えていくか
― これまでの理工系学生の採用活動の課題を教えてください。
まずは立地です。四国に軸足を置く会社になりますので、UIターンで来られる学生が中心でした。コロナ以前はWEB化も十分に進んでいない中で、東日本の学生にどのようにアプローチしたら良いのかという点が問題となっていました。また、今後、新しい事業を営んでいくなかで、その中心となる開発を担う理系学生にどのように当社の魅力を伝え共感していただけるかという点も課題でした。
自動オファーで採用の工数を削減して学生とのやりとりに注力できる
― TECH OFFER導入の決め手は何ですか?
ターゲットと研究室を紐づけてダイレクトにアプローチできるという点に非常に興味を持ちました。お話を聞けば聞くほど、全国の大学・研究室の学生にアプローチできる魅力を強く感じ導入を決めました。
― 導入後の効果、良かったと感じたポイントはどのあたりでしょうか?
自動化という点で、オファー送信の工数も少なく採用活動がとても楽になりましたし、今までかかっていた工数分を学生との対面でのやりとりに使えるようになったのが良かったです。
以前は他社サービスを利用していて、どんな学生がいるのかを見てアプローチをかけて、工程を管理してと、手間がかかっていたものが、自動化によって一気通貫で工数がかからないこと、また、個別にアプローチできて受諾率もかなり高く、学生一人ひとりと向き合って意見交換ができるというのは、TECH OFFERを導入したことによる大きなメリットだと感じています。
これまで、理系大学院の研究室にどうアプローチをかけていくかという悩みがあり、そもそもどんな研究室があるのかもわからない中で、対象となる学生にどのように当社に興味を持っていただくかという課題もありました。TECH OFFERでは、研究室、教授名、研究詳細についてもわかり、我々が求めている知識や技術をお持ちのドンピシャな人材へ効率良くアプローチできるようになりました。このピンポイントでのアプローチというのも早期選考で優秀な学生に出会えたというところに繋がったのかなと感じています。
TECH OFFER導入をきっかけに早期選考を実施
― 早期選考の状況、効果としてはいかがですか?
実は、早期選考を実施するのは今回が初でして、TECH OFFER導入も一つのきっかけになり、理系学生、特に大学院生の就活早期化が進んでいる中でどうアプローチしていくかを考えた時に、TECH OFFERで上手にマッチングさせていただき、早期選考を行うことを決めました。
9割以上の学生は当社の名前も知らない状況で、学生認知度に苦戦していた当社としては、「オファーがきたから話くらい聞いてみようかな」とまずは学生に興味を持っていただいて、話せば話すほど「面白そうな会社だな」「入ってみたいな」と志望度を上昇させていけるという点でもTECH OFFERの効果が見られています。
― 早期選考の前には、インターンシップも行っていましたか?
インターンシップは夏と冬に実施しています。これまでは採用直結型ではなく、業界や当社について知っていただく職業体験をメインに行っていましたが、TECH OFFERでアプローチした学生がほぼほぼインターンシップに参加していて、選考意欲・入社意欲の高い学生が集まったということで、今年から採用に直結させられるインターンシップを実施することができました。
通常ですと、実際に会社に来て実験室で実験していただくことが、学生にとっては一番良い形だと思いますが、学生の体調も考えてWEB開催としましたので、その中で、四国化成の雰囲気や働き方を伝えようと、実際の事例を取り上げた模擬会議に参加してもらったり、私たち採用担当が会社中を走り回って職場見学や製品見学をはじめ至る所を見ていただいたりしました。
学生と真摯に向き合い、知名度ではなく「人」で勝負
― 採用ご担当の皆様の学生に対する真摯な向き合い方が御社の魅力を表現されていると感じますが、そんな御社の採用活動で大切にしていることは何ですか?
採用チームとしては、一人ひとりに向き合うことを大事にしています。一定数の内定辞退というのは出てきますが、それほど多くないところを見ると採用担当の対応や人柄を見られているのかなと思います。
当社は大企業のような知名度はないですから、何で勝負しないといけないかというと「人」なんだと思うんです。その勝負をしっかりできているから、一定数の学生が受けに来てくれるし、インターンシップから選考に進んでくれるんだと思います。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。