複数回のイベント開催でインターンシップの母集団を形成する
金融機関のシステム部門の周知と魅力の発信にも効果

三菱UFJ銀行
取材日:2025/09/10

日本最大級の総合銀行であり、三菱UFJフィナンシャル・グループの中核を担うメガバンク、三菱UFJ銀行様。自社内にシステム・デジタル部門を有し高いUIと堅牢なセキュリティ体制を構築していますが、エンジニア志望の学生にその魅力を周知できていないことが課題でした。TECH OFFERの活用では、その課題を解決しつつ、効率的な母集団形成も実現しています。

導入の決め手

採用課題

企業イメージに起因するシステム・デジタル部門の認知度の低さ

導入効果

早期のセミナー開催でインターンシップ参加学生の母集団形成に成功

テックオファー導入の決め手/狙いはエンジニア志望の学生への的確なアプローチ

―どのような職種の採用でTECH OFFERを活用されていますか?

システム・デジタル部門で働くエンジニアの募集で活用しています。エンジニアとひと口に言っても、実際にはサイバーセキュリティやデータサイエンス、グローバルITなどの専門領域に分かれて業務にあたってもらいますが、そのすべての採用にTECH OFFERを活用しています。

メインのターゲットとなる学生層を教えてください。

専門領域に特化した学びを大学や大学院で重ねてきた学生はもちろんターゲットとなりますが、そこに限定して採用活動をしているわけではありません。どの学部か、どこの大学や大学院かということでは絞らず、まずはエンジニアという仕事に志向性がある人材かどうかで判断しています。

プログラミングスキルも、もちろんないよりはあったほうが良いですが、スキルは入社後の研修でも身につけられます。それよりも、コミュニケーション能力や向上心・向学心、また金融機関ですので、基本的なITリテラシーを持っているかなどを判断材料にしています。

―採用に関してどのような課題を感じていますか?

銀行の仕事というと営業や窓口業務のイメージがあまりに強く、銀行内にシステム部門があること自体を知らない学生も多いようです。そのため、エンジニア志望の学生に情報が届いていないと感じていました。

エンジニア志望の学生は主にITコンサル企業やSIerをめざす傾向にあると思いますが、当行なら、事業側・発注者側の視点からプロジェクトの中核で開発に携われます。そこがITコンサル企業やSIerにはない魅力となりますし、プロジェクトマネージャーとしての調整力やコミュニケーション力もつけやすい環境だと思いますが、それ以前の認知度をどう強化するかを考える必要がありました。

他のダイレクトリクルーティングサービスやナビサイトも使われているそうですが、そのなかでのTECH OFFERの位置付けや役割を教えてください。

TECH OFFERでは理系学生がそれぞれにどんな学びを重ねてきたのかまでしっかり絞り込めるので、各専門分野に特化した効果的な母集団を形成したい場合に活用しています。目標にコミットした学生だけで母集団が作れるところがTECH OFFERの良さだと考えています。

―具体的にどのように活用しているか教えてください。

一番は、インターンシップの母集団形成です。独自にセミナーや説明会を開催して興味のある学生に集まってもらい、そこからインターンシップに応募してもらう導線として活用しています。

最初にお話ししたように、銀行にIT部門があることを知らない学生も少なくありません。一方、就活が早期化するなか、早めに対策を打たなければ学生が確保できません。そのため、かなり早いタイミングから複数回のセミナーを開催しました。学生の集まりは非常に良く、300名以上の学生と接点持つことができました。セミナー開催にあたっては、テックオーシャンの営業担当の方に、効果を最大化できるようサポートしてもらいました。

―TECH OFFERの登録学生の傾向をどのように感じていますか?

理系の中でも大学院生の登録の割合が多いと思いますが、そのせいか、他のダイレクトリクルーティングサービスに比べて受動的というか、自分から情報を取りにいくよりも、自分に興味持ってくれた企業の中から就職先を探していく学生が多いように感じます。

裏を返せば、「とりあえず就職できれば」という学生ではなく、自分がやってきた学びが活かせる企業かどうかを中身までしっかり見たうえでリアクションをくれる学生が多いように感じます。また、あらゆることに関して理解度の高い学生が多いとも感じています。

―内定承諾の歩留率が高いとうかがいました。

IT領域で多くの学生が想起するような錚々たる企業様と採用で競合する状況を考えれば、高い数字を残せていると思います。

それもTECH OFFERによってインターンシップへの流入を一定数確保できていることの一つの成果だと思います。今後は、率ではなく実際の採用数をどうやって増やすかが取り組むべき課題になるかと思います。

―どのような方法でその課題を解決しようとお考えですか?

今まで企画したセミナーはシステム・デジタル部門全体に最適化した内容で開催していました。またスカウトも、システム・デジタル部門全体で「魅力を感じる学生」をターゲティングしていましたが、どちらも今後は内容を尖らせて、データサイエンスやサイバーセキュリティなど各領域に特化したアプローチをしようかと考えています。

営業担当者が二人三脚で伴走してくれる

テックオーシャンの日常のサポート体制についてどのように感じていますか?

TECH OFFERの一番のメリットは、採用担当者が一つひとつ自分でオファーを打たなくても一括でオファーが出せる点にありますが、一括で送るにしても、文面や絞り込みの設定にはしっかり気を遣うべきだと思っています。

そうした細部の調整について、私と営業担当の方との間で「ああでもない、こうでもない」と言いながら二人三脚で考えています。気になることや不安に感じることがあるとすぐに担当さんに電話をしてしまうのですが、いつもタイムリーに不安や悩みを共有できるのでありがたいです。

「こういう機能が欲しい」というアイディア、またテックオーシャンへのご要望をぜひ教えてください。

オファーの一括送信というTECH OFFERのメリットと相反してしまうかもしれませんが、もう一段階、個別性の高いオファーが送れる機能があると、より良いサービスになるのではないかと思います。

個別にオファーを送るサービスなら他にもありますから、そのサービスとTECH OFFERの中間のような機能があると、情報系の尖った人材によりアタックしやすくなるのではないかと思っています。

とはいえ、機能や日頃のサポート体制には非常に満足しています。今後も変わらぬサポートをお願いします。

ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。