ナビ経由での内定者が年々減少傾向。新たな採用チャネルとしてTECH OFFERを導入
ーTECH OFFER導入の背景にあった採用の課題についてお聞かせてください。
弊社の採用方針は、企業理念に共感を抱き、かつ多様性のある学生を、毎年30~40名採用することをミッションとしています。以前は大手ナビサイトや合同説明会を中心に採用活動をしていました。しかし、ナビサイトからの応募者数は変わらないものの弊社とのマッチ率が低くなってきて、年々内定者の数も減っていました。
学生の動き方も変わってきているなと感じるところもあり、何か手を打たなければという危機感がありました。もっと幅広く多くの学生と出会えるチャネルを形成し、多様性のある学生の採用に繋げるというのが弊社の採用課題でした。リスク分散のために様々な採用サービスを利用してみましたが思うような成果が出ず、オファー型のサービスであるTECH OFFERに魅力を感じ導入しました。ここ数年は就活イベントも少なくなり、その分の費用をオファーにかけるようにしました。
―貴社の採用ペルソナはどのようなものでしょうか。
上位校の理系の修士学生を、地域に関わらず全国から採用したいと考えています。様々な研究をされてきた学生が応募してきますが、入社の際は研究分野については特に絞ってはいません。もちろん、研究にこだわりを持っていることは素晴らしいことですが、入社後、必ずしもその研究が活かせる配属になるとも限りませんので、研究・専攻への熱意がありながらも弊社を幅広く捉えてくれて興味を持ってくれる学生を求めています。
そういった意味ではTECH OFFERの学生は研究・専攻への熱意やこだわりが強いと感じています。まさに「質実剛健」といった印象で研究をしっかりと行い技術に対してプライドのある学生が多い印象です。そのうえで、弊社の業務の幅の広さを好意的にとらえてくれるような柔軟性のある学生が入社しきてくれると嬉しいですね。
学生時代の研究分野に捉われず幅広く仕事をとらえてもらい、理解を深める採用ステップを構築
―貴社の採用プロセスについてお聞かせいただけますか。
会社説明会では企業理念を中心にお伝えし、マッチングセミナーで事業部門 で活躍する中堅所員数名の話を聞いてもらってミスマッチを無くすようにしています。また、二次面接やグループワークを通してマッチングを判断しています。さらに、三次面接の前には人事面談を実施しています。これは、入社後の不安解消、仕事や自己理解の促進などが目的となっています。
ーマッチングセミナーというのは特別なフローですね。
そうですね。マッチングセミナーでは、入社後、必ずしも研究が活かせる配属になるとも限りませんので学生の方には研究分野などのバックグラウンドにとらわれず幅を持つことの重要性を強調しています。そのため、様々なバックグラウンドを持った所員が登壇し、幅を持つことの重要性を体感いただける場とするようにしています。
例年内定につながる学生の多くが参加する夏季インターンシップの母集団形成にTECH OFFERを活用
―御社では、4月の早い時期からサービスをご活用いただいていますが早めに始めることでのメリットを教えていただけますでしょうか。
早期に開始することで結果につながっています。弊社は夏季インターンシップに非常に力を入れていまして、約40~50名を対象に2~3週間の部門受け入れ型長期インターンを実施しています。部門受け入れになりますので非常に厳しいインターンになります。その母集団形成としてTECH OFFERのようなオファー型ツールはとても有効だと感じます。
2シーズンの採用活動が重なる繁忙期に自動オファーを送る低負荷のTECH OFFERは有効な手段
―インターンに参加した学生の内定率は高いのでしょうか。
そうですね。インターンの選考基準を厳しく設定していることもあり、3週間のインターンを経験した学生の9割が本選考にも参加しています。内定者の約半分はこのインターン学生からの採用となっていますので、このインターン活動とインターンに向けた母集団形成は非常に重要です。
また4月頃は修士1年生の方向けの夏季インターン募集活動と、修士2年生向けの採用活動が重なり本当に忙しい時期となります。その際にTECH OFFERは自動でオファーを送ることができ、運用の工数が低く非常に助かっています。
―今後のTECH OFFERサービスやサポート面への期待や要望をお聞かせください。
TECH OFFERに登録している、しっかりと研究に打ち込まれてこられた学生の方と今後も多くの出会いが生まれることを期待しておりますので、引き続きサービスを拡大していっていただきたいと考えています。
運用に関しても、自動でオファーが送れるので忙しい時期には本当に助かっています。学生のニーズとしても、「とりあえず説明会に参加したい」というところがあるようですので、工数を抑えながら、学生のニーズに応えることができるという手軽さは非常にいいですね。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。